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時空 まほろ 詩集 言の葉の宝箱たち

青い椿

その白い雪景色の中


吹雪く白い雪の色に


冷たい


冴えざえとした色の


青い椿がたった一輪だけ咲いていた


青色の椿なんて


あり得ないのに


確かに青い椿が其処に咲いていた


周りの紅い椿が咲く中


私は


思わずその青い椿に手を伸ばした



触れるところで手を止めた


雪の白と


青い椿のコントラストの美しさ


これはもしかしたら神様からのメッセージなのかもしれない


そう思ったからだ


一輪だけの青い椿


雪の女王の髪に飾ったら


さぞ美しかろう


やはりこれは神様がたった一人の人のために贈った花なのだ


私は静かに


その場を去った


あの幻の青い椿を手折(たお)っていいのは


雪の女王しか


居ないのだろうから……



お読み下さり、本当にありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 繊細な美しさを感じました。
[一言] 表現が美しく、見入ってしまいました。 触ってはいけない気高き至高なもの。 そんな花をイメージしました。 綺麗で華麗な華──。 素敵な作品をありがとうございます。
[良い点] 手折ろうとしてやめた、主人公の謙虚に考え方がすごく好きです。 ヴィジュアルもとても美しく、読後にほうっと感嘆のため息が漏れ出るほど。 青い椿がその後どうなったのか。 知りたくもあり、だけ…
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