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漫才(パワハラ)

作者: ルク穴禁

二人「パッと現れました、ありがとう」


ボケ「スカイツリーの展望台からごめんなさい」

ツッコミ「そんな所でやってないよ」


ボケ「宣誓! 僕たち野球部は! 坊主頭という情けない髪型を強要されてますが! こんなん嫌です! そうです! 僕らは女子にモテません! いわゆる、球児面してるからです! DTを捨てたいです! サッカー部とバスケ部が羨ましいです! 以上!」

ツッコミ「急にどうした?」


ボケ「いや、最近、パワハラとかモラハラとかハラスメントがクローズアップされてきただろ? 野球部員の坊主頭強要は元祖パワハラだと思うのよね~」

ツッコミ「まあ、確かに。坊主頭は爽やかではないな。髪の毛は頭部を守るために生えるものだしな」


ボケ「だっろ~? いくらヘルメットで頭部を守ってるとはいえ、豪速球の硬球が当たったら脳挫傷だよ」

ツッコミ「ヘルメットで頭部を守ってるのはバッターだけな。守備は野球帽だから利にかなってないな」


ボケ「そこで俺は考えた。坊主頭の伝統は何故なくならないか」

ツッコミ「出した結論は?」


ボケ「高野連のお偉いさんが禿げてるとみた。だから野球部員に坊主頭強要するのさ、八つ当たりで」

ツッコミ「確認した?」


ボケ「……してない」

ツッコミ「根拠ないんかーい」


ボケ「だがしかし! お偉いさんが禿げてるから本当は髪の毛をランダムにむしり取りたいが、それはさすがにまずいと思い止まった」

ツッコミ「フィクションとしては面白いよ」


ボケ「これはノンフィクションだ。根拠はないが」

ツッコミ「ダメじゃん」


ボケ「じゃあここからはノンフィクションのパワハラを」

ツッコミ「ノンフィクションのパワハラ?」


ボケ「俺がまだ会社員だった頃。パワハラの近藤、セクハラの島崎、建造物侵入の田辺という奴らがいた」

ツッコミ「いろいろヤバそうな連中だな。建造物侵入ってハラスメントか?」


ボケ「建造物侵入は追々話すとして、まずはパワハラの近藤だ。奴は俺がお笑い地下ライブに参加してることを知ると『副業すんじゃねえ! お前にお笑いの才能はない! 辞めなきゃ仕事量増やす!』と言ってきた」

ツッコミ「パワハラだな。お前、意外と苦労してんだな」


ボケ「近藤は禿げていた」

ツッコミ「坊主頭以下の情けない髪型か」


ボケ「次は、セクハラの島崎だ。奴は俺に彼女ができた時に『お前は彼女作れない人だと思ってた。よく付き合ってくれる人いたね』と言ってきた」

ツッコミ「セクハラだな。お前、意外と苦労してんだな」


ボケ「島崎は嫁に浮気されて家庭崩壊した」

ツッコミ「自業自得か」


ボケ「次がいよいよ、建造物侵入の田辺だ。奴は俺より先に会社を辞めてラーメン屋を始めた」

ツッコミ「脱サラか。ソイツがどこに侵入したんだ?」


ボケ「会社に」

ツッコミ「お前が働いてた会社か?」


ボケ「ビンゴ!」

ツッコミ「辞めたあとに勝手に入ってきた訳だ。窃盗か?」


ボケ「いや、俺に会いに。俺がお笑いやるって近藤から聞いて、バカにしに来た。『俺を笑わせてみろよ。できるもんならな~!』と言ってきた。悔しかった」

ツッコミ「不法侵入しといて…………」


ボケ「俺が通報して田辺は捕まった。そして、ラーメン屋も廃業となった」

ツッコミ「ざまぁだな」


ボケ「そんな俺はお前とコンビ組めて良かったと思ってるよ」

ツッコミ「…………俺もだよ」


二人「アハハハハハ」


ボケ「それにしても、東京スカイツリーからの眺めいいな」

ツッコミ「どこでやってる設定だよ!? もういいよ」


二人「どうもありがとうございました~」

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― 新着の感想 ―
[一言] ごめんなさい。 私が○○ハラを理解できてないのでわかりませんでした><。無知ですみません。 ノリはいいと思います! 次回作も楽しみにしております!
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