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エッセイと 敢えて言い張る 与太話  作者: 戦慄のばしょうかじき
10/10

10・必然の世代交代

単なる吐き出しです。

面白くもなんともないしまとまってもいません。

ブラウザバックを推奨します。

 1月末に父が死んだ。

 85歳。もと和食の板前。

 元々糖尿病を抱えてたが、一昨年の11月に大腸がんで手術し、1年以上入院して、最近割と元気になってきていたところに今年に入ってから、肺と肝臓にそれまで無かった影が出てきたと診断された。

 その時点であと2〜3ヶ月だろうと言われていたところだったので、思っていたより早かったわけだが、精神的に弱いところのある人だったし、長く苦しむことにならずに済んだから、今は逆に良かったのかなと思っている。


 入院した時点で、一応の覚悟はできていた。

 ………と、思っていた。

 けど、いざそうなってみると、結構なダメージ食らうことに自分で驚いた。

 同時に、ある程度時間が自由になるからと、母を助けて父の世話をしてくれていた兄のことが心配になった。

 兄は父同様、精神的に弱いところのある人だが、根っから末っ子気質の父と違い長男である分、強がることを覚えてしまってる人だ。

 色々躓くことの多い人生送ってきてるにもかかわらず、少なくともある程度大きくなってからは、兄が泣いたところなんか見たことがない。

 うまく発散できないから裡に篭ってしまい、一時は鬱で通院していたくらいだ。

 だから今回も泣くことができずに、逆に傷を深めてしまうのではないかと思った。

 通夜もその前の晩も眠らずにいた兄と、アタシも夜中に起きて話をして、父の好きだった曲やお気に入りの落語などをネットの動画を検索して流したりした。

 途中から母や伯母も加わって、アタシ達の知らない思い出話もたくさん聞いた。


 けど、心配要らなかった。

 いよいよ出棺の時になって、兄が泣くところを40年以上ぶりに見た。


 葬儀が終わってようやく家に父を連れて帰り、祭壇は作らず生前の父のいつも座っていた席に遺影とお骨を据えて、花をその前に飾った。

 その日はアタシも実家に泊まり、ようやく兄が休んだのを見て安心して、一晩経った朝。

 父の一番太ってた頃、多分今のアタシ達とそう変わらない年齢の頃の写真を使った遺影を見ながら、


「入院中の、痩せこけてた顔をもう忘れかけてる。

 今は俺の頭の中で、全部この顔になってる。」

 と、少しだけ微笑んで言った。

 うちの父は割とカッコつけな方なので、多分本人も忘れて欲しかったと思う。

 兄は多分大丈夫な気がした。


 初七日も済んでひとまず落ち着いて、元の生活に戻りつつある休日、晩ご飯を作りながらふと思った。


『ああ、もうお父さんに料理を教わることはできないんだな。』

 もっともアタシは姉たちと比べると、それほど教わることは多くなかったが、それでも自分の作るものの味には、どこかしら父の影響がある。


 そういえば。

 今の部屋に引っ越したあと、買った包丁が切れなくてこっちがブチ切れた話をしたら、現役時代に使っていた包丁を2本くれたことを思い出した。

 1本はフル使用だが、もう一本は出刃包丁で使う機会がそう無くて、貰った時点で割と錆びてたのもあって、しまいっぱなしだった。

 形見になってしまった事だし、近いうちに2本とも研ぎを頼みに行こうかな。

 出刃の方もピッカピカにして、久しぶりに魚丸ごと買って捌くことにしよう。


 そのうち、実家で晩飯を作らせてもらおうか。

 とりあえず父が唯一褒めてくれた(というか口にした瞬間『…うまっ』という言葉を引き出せた)キムチ鍋の汁でも。

 それ料理じゃない?まあそう言わずに。

こんな事を書こうと思ったのが、昼間ずっと休んでた同じ職場の人から、無事出産したとLINEが来たからです。

消える命もあれば新たに生まれ出る命もある。

当たり前の事なんだけど、嬉しいと同時にさみしくもあり。

うん、支離滅裂だな!

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