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なぐれなくなったゴブリン

作者: 暮伊豆

ゴブリンのゴブ次郎はらんぼうものできらわれものです。

いつもだれかをなぐっています。


そんなゴブ次郎にもこいびとがいます。

ゴブ子ちゃんです。ゴブ子ちゃんはいつもゴブ次郎のことをしんぱいしています。


あるひ、ゴブ子ちゃんはゴブ次郎にプレゼントをよういしました。ゴブリンシティではやっているほそいネクタイ、 『ナロータイ』です。とってもオシャレです。


「ゴブ次郎、これあげるわ。あんたのこしぬのはダサいからこの『ナロータイ』とあわせてみなさい」


「おうゴブ子、ありがとよ。おれのビンテージこしぬのによくあうぜ」


「もうわるさしたらだめよ? わるさしたらばちがあたるからね」


ゴブ次郎はかるくへんじをしました。




きょうのゴブ次郎はごきげんです。じぶんのこしぬのともらったナロータイでこーでぃねいとはばっちり。むねをはってゴブリンむらをねりあるいています。


そんなとき、じけんがおこりました。

となりのコボルトむらがせめてきたのです。


「やい、きょうこそこのむらをこらしめてやるからな」


コボルトたちはきょうぼうです。しかしゴブ次郎だってつよいんです。


ゴブ次郎がコボルトをなぐります。するとナロータイがしまっていくではありませんか。


「くるしい、これはなんだ」


ゴブ次郎はそれでもむらをまもるためにたたかいます。


すべてのコボルトをげきたいしたゴブ次郎はそのままいきたえてしまいました。




ゴブリンむらではせいだいなおそうしきがおこなわれました。むらおさゴブリンがいいました。

「おおゴブ次郎よ。おまえはりっぱなゴブリンじゃったのじゃな。わしらがまちがっておった」


こいびとのゴブ子ちゃんもいいました。

「ゴブ次郎、わたしがわるかったのよ。あんたをまゴブリンにもどしたいばっかりに、よけいなことをしてしまったのね」


こうしてらんぼうもののゴブ次郎はむらのえいゆうとしてだいだいまつられることになりました。


えいゆうゴブ次郎がみにつけていたナロータイもひそかなぶーむになりました。

深い意図も、隠れたメッセージも何もありません。

ただ、何かを書かずにはおれなかったのです。

書き殴りたかったのです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 村のために戦ったゴブ次郎がかっこよかったです。 彼の生き様を忘れず、ゴブリンの村には繁栄してもらいたいですね。
[良い点] 古典である童話を思わせる読み応え、 とても好かったです♪(*^^*) ゴブリンが素敵に見えてきました(●´ω`●) [気になる点] 意図せずに、多面的な視点として捉えられるかの如き文章を…
[一言] 腕っぷしの強い乱暴者も、勇敢な戦士と表裏一体ですね。 村を守るためにその命を散らしたゴブ次郎は、正しく英雄だったと思います。
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