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たとえ君が気づかなくても  作者: 果物のなし
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朝の妖精Ⅱ

最近挿し絵を書くのが楽しいです。

ボクのもう一人の友達、メーゼの恋の話を聞いていてすっかり忘れていたことを思い出した。


そうだった、今日はただ遊びに来ただけじゃなかったんだったよ。

あぶないあぶないボクったら。


「あのね、メーゼ。」

「なんだ、まだなにかあるのか?」


さっきより少し顔を赤くしながら、ボクもメーゼに『あのこと』を伝えた。


「あの・・・えぇとですね・・・ボクもそのぉ・・なんというかぁ・・・」

「なんだよ、言うことがあるなら早く言え。」

「すぅ・・好きな子がいてねぇ・・・」

「なんだよそんなことか。」


えっ・・・・・


そんなこと・・・?

メーゼにとってはそんなことなの・・・?

ボク、頑張って言ったのに。

そんなこと・・・・・


「あんまりリアクションないね・・・」

「いやだってよ、ここまできたらもしかしたらって思ってたし、お前は普通に恋愛しそうじゃねえか。」

「ああ、そゆことね・・」


まあ確かに、メーゼの時にあれだけ驚いちゃったし、それにあの周りから怖がられていて友達なんてボクくらいしかいなかったメーゼだしね。


しかし、確かにボクみたいな奴なら恋ぐらい普通にしそうな気がする。


「で?」

「ふえ??」

「だからどんな奴なんだよ。」

「あ、ええとねぇ。プルっていうボクと同じ雲の妖精でね、ふわふわで優しくて笑うとすごく可愛いの!」

「なんだよ、お前も結局は自分の体格と差がある奴じゃねえかよ。」

「えへへぇ。」

「いやほめてねぇし。」


ボクがニヤニヤして照れていると、メーゼから冷たくツッコまれてしまった。


相変わらずメーゼは優しかったり、冷たかったりコロコロ変わるな。


まあそこも好きだけど。


「それでね、本当は今日メーゼにその事を相談しようと思って来たんだ。」

「でも現状は?」

「メーゼもボクと同じ悩みを抱えていました・・・・。」


でもでも、ボクに比べてメーゼはシャインちゃんのことについてはとても前向きに行動している。


ボクも自分とプルの種族のことばっかり考えてちゃだめだ。


そういえば、メーゼはどうしてシャインちゃんのことを好きになったんだろう?


やっぱり、オオカミ型の自分に仲良くしてくれたからかな。

それとも別の理由なのだろうか。


ボクが少し考え込んでいると、遠くから小さく足音が聞こえてきて、メーゼとその方向を見つめていると、草原からまるで太陽のような輝きをした首飾りをした小さくてとても可愛らしい姿のウサギ型妖精が現れた。


「メーゼくーん!今日も遊びに来たよー!」

「シャインか、なんだよ今日は、やけにテンションが高いな・・・」


メーゼはその妖精の陽気な様子を見ると、顔をひきつらせてこうゆうテンション苦手・・・

のような顔をしているが、あの話を聞くにおそらく心の中ではかなりにやけているだろう。


「君がシャインちゃん?初めまして、ボクユニン。よろしくね。」

「メーゼくんの友達さん?私はシャイン!よろしくね。」


見た瞬間にすぐに分かった。

この子がシャインちゃんかぁ、明るくて元気な子だなぁ。


でもメーゼが一番苦手そうな性格なのに、この二人にはいったいどんなつながりが・・・






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