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たとえ君が気づかなくても  作者: 果物のなし
3/6

雲の妖精 一

更新遅れてすみません!


テスト勉強があったので遅れてしまいました!


短編『たとえ君が気づかなくても』の続きです!

挿絵(By みてみん)

今ボクは、小さな翼でパタパタとプルを乗せて飛び、今日の仕事を終えて空のおさんぽをしながら、プルと楽しく会話している。


「もう、あの時はびっくりしたよ。」

「えへへ、ごめんねぇ。あれはボクでも驚いたよ。」


実は、プルと一緒にお仕事をしていたら、雨用に生成した雲を間違えて自分の方に指示してしまい、身体中が雨雲で覆われてしまって、雨雲のわずかな隙間から声をだし、なんとかプルに気づいてもらい、助けてもらったのだ。


いやはや、まさか自分の能力で身体中をビショビョに濡らしてしまうとは・・・。


「プルに気づいてもらえてよかった・・・危うく風邪引くところだったよぉ・・・」

「あはは・・気にするとこそこなんだ・・・」


まさか未だに自分の能力を使いこなせないなんて、ほんとにドジだなぁ、ボクは。


プルなんて、ボクがやっと能力をだせるようになったときには、とっくに能力も出せて使いこなしていたしなぁ。


・・・それに、ボクは雨や雷が苦手だ。


雲の妖精である以上、雨を降らせるためにボクたちは必要な存在である。


あの時から大分成長したし、強くなった。

でも、どうしてもあの日のことがトラウマで今でも怖くて震えてしまう。


雨が嫌いなのはプルには言っているけど、別の理由でごまかしていて、ちゃんとすべてを話したことがない。


プルなら優しいから、こんなボクのことを伝えても、きっと受け入れてくれる。

確信もある、でもまだ言えない、あの時のことを思い出して口に出すことが怖い。


きっとまだ時間はたくさんある。だから、ちゃんと言えるまで、もう少し楽しい時間をすごしたいな。


「それにしても災難だったね、よりにもよって生成したのが雨雲だったなんて。」

「ほんとだよー。雨とか水とかは、ふわふわした毛が特に多いボクにとっては、濡れるとぐっしょりして気持ち悪いから苦手なのに。」


確かにこの理由もあながち間違ってはいない。

本当に濡れると、ベタベタして気持ちが悪い。


たとえボクがあの時のことを解決できたとしても、濡れるのが苦手なことは変わらないだろう。


「よし、ついたぁ!」

「いつもありがとう、ユニン。」


空のおさんぽも終わり、地上に着いたところでプルを降ろして、「今日はこれから用事があるからまたね。」と告げて、一人で森の奥に進み、ボクの友人がいる『月夜の森』に向かった。




~月夜の森~



「どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう・・」

「おーい、メーゼぇ!遊びに来たよぉ!」

「どうしようどうしようどうしよう・・」

「・・・?メーゼぇ?聞いてるぅ?」

「はぁいぃ?!!」

「うわぁ!!どうしたの?!」

「はっ・・・!!なんだお前か、驚かすなよ。」


驚いたのはこっちの方だよ、メーゼ。


「どうしたの?いつも冷静なメーゼがそんなに思い詰めるなんて。」

「いや、べつにお前には関係のない話だから気にするな。」

「いやいや、気になるよ!教えてよメーゼ!」

「くそぉ・・・めんどくせぇ奴に見られちまった。」

「ボクじゃ信用できないの・・・?」

「おい、いちいち泣くな!分かった話す!話すから泣き止め!」


目の前にいるいるメーゼが、顔を赤くしながらボクにはなしてくれた。


「じ・・・・実は・・・」






最後まで読んでくださり、ありがとうございます!


ぜひ感想コメントをくれると嬉しいです!


ここからはプルとユニンの紹介です!



ユニン


ペアレインドラゴン種の雲の妖精。

とっても優しくてのんびりお散歩することが好きな男の子。

首の周りと、翼、しっぽにもふもふした柔らかい毛が生えている。

ドラゴンだけど怖くない。雨が嫌い。


プル


ペアレインプーチ種の雲の妖精。

人見知りが激しいが、声がとてもきれいで優しい女の子。

頭に綿花の花冠があり、耳が長い。

ユニンと同じ首の周りにもふもふした毛が生えている。

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