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第3話

 予定より早く投稿できましたが、次もこのぐらいの間隔で投稿できるかはまだ分かりません。

 全ては作者の力量(大したこと無い)次第です。


 気長にお待ちください。


 それと今話では、語尾が鬱陶しいキャラが登場しますが頻繁に出てくる訳では無いので御容赦願いますw

 あと、会話ばかりです、次話は正反対だと思います。

 ん? ここは、どこだ……?


 目を覚ますとそこは、ただ白が広がるだけの空間だった。

 上も白、下も白、右も白で左も白。

 しかも有り得ないことに自分に肉体がない。だが、意識はある。

 あれ? どういうことだ? 僕は死んだはずじゃなかっただろうか? もしかして生きて……。いや、そんなことはないはずだ。恐らく死んでいる。

 意識はハッキリとしている……つもりだけど、現実には有り得ない空間だ。死後の世界というやつだろう。


『その通りじゃ、お主は死んだ』


 誰?

 どこからともなく声が聞こえてきた。


『わしじゃ』


 いや、誰。


『全く……わしに気づかんのか?』


 あぁ、そうだね。


『暇を持て余し――』


 言わせないよ?? 分かった、分かったよ。神なんだ? 

 肉体ないのに会話が成立してるわけだし、こんな空間なんだ。それっぽいし信じるよ。


『言わせておくれよ……その通り、わしは神じゃ。まぁ、本当に暇な訳では無いがのう』


 へー、どこから話してるの??


『あぁ、そうか。人には神が次元が高くて見えないんじゃったな。しばし待て』


 なんか、それっぽい説明来た。

 ということは、今、僕の目の前にいるってことなのだろうか?


『そうじゃ、わしはここにおる』


 突然目の前が強く光り輝き出した。

 輝きが落ち着き始めると白い光の中から、人の形をした影が見え始めた。


『分身するのは久し振りだったもんでな? ちょっと、分身体を生み出すのに時間がかかってもうたわい』


 さいですか……。

 光が完全に収まると、そこには一人の御老人が立っていた。あまり、神々しくはないな。どこにでも居そうなおじいちゃんだ。

 

 ところで、僕に神様が何の御用でしょうか?


「特に何か用がある、という訳じゃないんじゃ。ただ、わしの目の前をお主達が言うところの、所謂魂。強い魂が通っていったのじゃよ」


 それが、僕ってこと?


「そうじゃ。強いと言っても、ちょっと強い程度ではない、わしが今まで見てきた魂の中でも、飛び抜けて強いのじゃ」


 おじいちゃん、何年ぐらい見てきたの?


「お、おじいちゃん……わしこれでも神なんじゃけど……。まぁ、いいわい。そうじゃのぅ、複数の世界で最初からじゃからなぁ……」


 大きい! 規模が大きすぎてよく分からないよ!!


「すまんすまん、まぁ、とにかく強いってことじゃ。ところで、なぜお主は死んだ?」

 

 悪びれる様子もなく、おじいちゃんは笑いながら謝り、そんなことを訪ねてきた。


 そして僕は、銃で撃たれて死んだことをありのまま話した。

 心残りがあるとすれば、《剣》を使えなかったことかなぁ。ようやく形にしたっていうのに……。



「そうか、実を言うとの? わしはお主がなぜ死んだのかは知っておったのじゃよ。まぁ、仮にも神じゃしな? じゃが、お主の口から直接聞きたかったのじゃ。事実としてはわかっても、そのときの心情などは神と言えど知れぬことじゃからのぉ」  


 そこまで言うと、見た目がとても好々爺なおじいちゃんは意味深な笑みを浮かべた。


「お主、私の世界に来んか?」


 へ??


「わしは、お主のことを個的に気に入った。それにわしが声をかけたのも何かの縁じゃ」


 なんか、個人的にの部分に妙に含みがあったな。それらしく敬え、ってことなんだろうか?


「お主の魂は強度が高いから十分に世界を渡ることに耐えれるじゃろう。どうじゃ? その《剣》とやらも試せるぞ?」



 ……こうして僕は人の良さそうなおじいちゃんの口車にまんまと乗せられ、上手い話には裏があるということを後に思い知ったのであ――


「いや、気に入ったからと言っておろうに」


 そんな簡単には信じられないよ、普通は。だって扱き使われるかもしれないでしょ? 


「そうじゃなぁ、最近の地球の若者はチート、というものに憧れを抱くと聞く。行くと言うのなら、わしの加護を与えるぞ?」


 おじいちゃんの加護? 


「神なのに、神なのに……。なんでこんな扱い……」


 僕のぞんざいな扱いに嘆く一人の神様。こんなだから、おじいちゃんなんだよ。


「それはそうと、来るか?」


 因みに加護の内容は?


「わしの加護は他の神に比べると、超強力なんじゃぞ? まだ誰にも加護を与えた試しはないから、どの程度かはわからんがの」


 ほうほう。それで?


「まず、わしの世界――トゥヲーイというのじゃがな? スキルや魔法、ステータスなどという概念があるんじゃ」


 なんか、ゲームみたいだね。


「地球にはRPGゲームというものがあるんじゃったな、それを想像してくれると良い。説明の手間が省ける。で、わしの加護じゃが……全ての魔法、そしてスキルの適正の解放! そしてスキルや魔法の早熟じゃ!!」


 ……なんか、地味。


「まぁ、待つんじゃ。最後に飛びっきりのものがあるからの、ほっほっほ」


 焦らすなよ、早く言えって。


「わし、こんな対応初めてじゃ……」


 貴重な体験になったな。 


「確かにのぉ。では、言うぞ? 聞いて驚け! これがわしの最強の加護――カスタマイズじゃ!!」


 えー、っと、何それ??


「よくぞ、聞いてくれた!! と言いたいところなんじゃが……それを転生してから知るのも一種の醍醐味というものじゃ」


 うーん、そうかぁ。《剣》は形になりはしているけど、まだまだ原石のようなものだからなぁ、改善の余地がある。

 それを行いたいし、そこまでしてもらえるんだ。

 決めた、僕、転生するよ。


「じゃぁ、早速取り掛かるかの。まぁ、さほど難しくはない。今から、トゥヲーイへの扉を作る、それに入るだけじゃ」


 本当に簡単だな。


「では作るぞ」


 そう言ったかと思うと、おじいちゃんの後ろに白い観音扉が出来ていた。

 いつの間に……。


 じゃぁ、行ってくるよ。


「お主、忘れ物じゃ」


 自分の視界が、真っ白になった。それと同時に何か暖かいものが僕の体に入り込んでくるのを感じた。


 あ、ワイヒーな意味じゃないよ?


「お主に、加護を与えた。これでどんなところで産まれても大体は困ることは無いじゃろう」


 ありがとう、おじいちゃん。

 

「そう思うなら、あっちに行ったら教会で祈っておくれよ」


 そうするよ、ところで……おじいちゃんの名前は?


「今更じゃが……情報の神――トゥーガイじゃ。わし、これでも最高神なんじゃよ?」


 へぇ、もしかして僕、相当すごい加護もらった?


「だから、そう言っておろう」


 まぁ、カスタマイズってのが、よく分からないから、まだ何とも言えないけどね……。

 

 それでは、いってきまーす!


「カスタマイズを除いた、二つの加護でも破格なんじゃが……。うむ、行ってこい! お主の第二の人生に幸多からんことを!!」


 僕は扉を開く――ことができなかった。

 おい、これ、観音扉じゃなくて観音扉風引き戸かよ!


「最後に格好がつかないやつじゃ……」


 僕は恥ずかしくなって、そそくさと扉を開き、そして――飛び込んだ。




 じゃ、が多くて煩わしいのじゃ。

 申し訳ないのじゃ。


 短めなのも申し訳ないのじゃ。

 

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