覚めない夢
グロテスクな表現にご注意ください
学校の通学路で、仲の良い少年2人が歩いていた
「何?妙な夢を見たって?」
「そうなんだよ!怖い夢だ」
「どんな夢?」
「俺が恨みを持ってる奴らを殺していくんだ」
「1人、2人、3人と、ね…」
「それは怖いな…」
「それで、「夢か!!」と思って起きても、起きたのは夢の中」
「夢の中で起きたから、まだ夢の中」
「…解りにくいな」
「それで、夢の中で、また殺していくんだよ」
「ハサミで刺したり、花瓶で頭を殴ったり、カ-テンで首を絞めたり…」
「恐ろしいこと言うなよ…」
「他にも、コンパスで眼を刺したり、屋上から突き落としたり…」
「それは悪夢って言うレベルじゃないな」
「俺だったら、発狂してるよ」
「そうなんだよなぁ…」
「どうして俺は発狂しないんだろ?」
「それで、その夢はどんな終わり方をしたんだ?」
「それがな、まだ終わってないんだよ」
「え?」
後日、ニュ-スで男子生徒が生徒を大量に虐殺したと報道された
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