表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

青空の記念日

作者: 山田くぐる
掲載日:2026/02/27


 今日は記念すべき日だ!

 


 さて、今からどうしたものか。いろいろ迷ってしまう。準備しないといけないものが沢山あるのに。

 家にいたってしょうがない。とりあえず買い物に行こう!


 社会人6年目、この歳にして今日がこんなにワクワクする日になるとは思ってもみなかった。


 まさかこんなに良いアイデアが浮かぶなんてな。


 俺って天才?


 毎日会社と家を往復するだけ。こんな人生飽き飽きだ。でも意外とやめられないのは何故だろうか。

 

 気分転換に山でも行こう。きっと、ノープランでも何とかなるだろう。こんな楽観的なとこが自分の大好きなところ。

 一部の中で有名な山に行ってみることにした。前々から気になってたんだよね。

 崖から見る景色は絶景らしい。


 思い立ったが吉日。

 

 普段運動をしないからか、かなり息がきれている。少し荷物が多すぎたか?山頂でピクニックでもしようかとあれこれ持ってきた。

 疲れた体が、何故だか心地いい。意外と、運動好きかもしれないな。


 どんどんと、目的地が近づいてくる。

 開けた場所、輝く太陽に照らされて気分がいい。すこぶるいい。


 そうだ!持ってきたサンドイッチを食べよう。

 

 お気に入りのパン屋さんのサンドイッチは絶品だった。しっとり、ふわふわの食パンに包まれた香ばしいベーコン。シャキシャキと、新鮮さを主張してくるレタスはもはや主役級だ。


 あぁ、なんて気分がいいんだ。

 ここまで気分がいいのは、もしかしたら生まれて初めてかもしれない。


 少し休憩したら、最後に景色を見よう。少し先にある崖が、おそらく見晴らしのいい人気スポットだ。


 ふくれた腹が馴染んできた。

 よっこらせっと、立ち上がる。

 

 今までの大変な人生は、もしかしたら今日のために生きてきたのかもしれない。木々が、かさかさとまるで話しかけているみたいだ。


 最高だよ!この場所は!!


 木々に話しかけてみた。どこまでも広がる木々を見ながら。

 半歩下がって、軽く踏みきる。


 体を預ける。


 最期に見る景色は地面なんかじゃ味気ない。きっと遠くまで広がる空はさぞ綺麗に映ることだろう。だから、今日が快晴で本当に良かったと思う。


 ふと、こう思った。

ー今日はなんて天気が良いんだろう、と。

 そうだ、いいこと思いついた。


 死のう!!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ