君想う
会いたいのに会ってはいけない
そんな矛盾を抱えた気持ち
あなたはどう飲み込みますか?
僕は君の声しか知らない
でも君の声が好きだ
君の素顔も、背丈も、仕草も、どんな表情で笑い、泣き、怒るのか何も知らないけれど
君が好きだ
だから僕は『君』という幻想を抱き、君と接する
確かに存在するはずなのに、傍に居ない
近くて遠い、そんな所に君は居る
君に会いたい、触れたい
そんな気持ちがないと言ったら嘘になる
でもその気持ちが叶うことは無い…
いや、叶えてはいけない
今のこの距離が心地いいはずだから
『君』という幻想を抱いているこの瞬間が…
もし叶ってしまったら?
行き場の失くしたこの気持ちはやがて、君への興味すら失くしてしまうだろう
だから…幻想は幻想のままで終わらそう
…いや『幻想』のままで居させて欲しい