表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/6

勝手に絶望

仕事を辞めてからしばらくブラブラしていたが、ニートという不名誉な呼ばれ方は耐え難く、性懲りもなくまた勤めに出た。

今度こそ輝かしき未来を掴むのだと休日も使って仕事に打ち込んだ。

徐々に仕事を任せてもらえるようになりうまくいっていたように思う。


同窓会があった。

こんな私でも久しぶりに同級生と会えるのが楽しみで柄にもなくウキウキしながら会場へ向かった。

彼らの多くが結婚していて幸せな近況を語ってくれた。

その姿に間違いなく嫉妬していたが、表面上は全力で祝福するように努めた。

どこまで隠せたかは甚だ疑問だが、できる限りのことはしたはずだ。

そして自分には信頼できるパートナーがいないことに気付き打ちのめされた。


座していたところで何が変わるでもなし。

いないならば作るまでと婚活を始めた。

そこで直面したのは男は選ばれる立場であるということだ。

蘇りしは就職活動の忌まわしき記憶。

いいかげん自分という人間は分かっているので自己推薦などしようもない。

自尊心が生み出す堂々巡りは相反するはずの卑屈さとの共存を可能にした。

きっと私がパートナーに巡り会うことはないだろう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ