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第2話 和解

前回のおさらい


助けた際に碧希たまきの胸を鷲掴みした女子と学校で再開。彼女は転校生だった。

そして、碧希たまきはその時に彼女は女子ではなく、男子だと知るのだった。


ここは学校の屋上。


そこに、女子生徒に土下座している男子生徒がいた。


「申し訳、ありませんでした。」


(ど、土下座···初めてみた···)

「いや、ちょ···そこまでしなくて···人がいないとはいえ·····」


「いえ、謝らせてください!」

「いやぁ、でも··土下座はちょっと···」


「俺はこんな顔で声変わりもまだだから女子から男に見られなくて、まさか女子の胸をさわれる瞬間がくるなんて思っても見なかったから動揺しちゃって···」


しゅん、としながら話す神谷をみて「大丈夫だよ」と言ってあげようと、碧希たまきは口を開こうとしたが 間髪入れず神谷が続けるー


「胸を触ったの得したなと思っていたくらいなのに、その上女子に間違えられて許されちゃったから、ラッキー♪ってこのときばかりは自分の顔に感謝して、女だって話に乗っかったなんて言えません!」


焦るあまり、心の声であろうものをそのまま言ってしまった神谷。彼の顔から血の気が引いていく。

碧希たまきはさすがに怒りを覚え、やっぱ許すのやめようかなと考え直した。


「······あ、あれ?あ····」

「本音はよく分かったよ、一発なぐっていい?」

「あっや···!す、すみませ···つい本音が···あっわわっじゃなくて!ぁぁぁ」


ひゃっと更に青ざめながら、わたわたする神谷を見て、碧希たまきは なんか、憎めないなぁこの子、と溜飲が下がってしまった。


「もういいよ」

「え?」

「男子にされてたんだと思うとすごく恥ずかしいけど、まぁ、事故だしね。言いにくかったろうし」


(い、イケメン····!)


 悲しいかな、碧希たまきは女と認識されても尚、この時イケメンと思われていたそうな。理想は女神なんだけどね。


しかし碧希たまきも、(ホント表情がよく変わって可愛いなぁ、男の子なんて思えないよ)


と、神谷にとってショックなことを思いながら萌えていたのだった···。


碧希たまきは萌えたままの笑顔で、校内案内に話を切り替えた。

「さて、と。そろそろ校内案内行こうか、神谷くん」

「う、うん!」

(?なんか、胸がきゅうって···ハラハラしすぎたか?)


コンプレックスにより、恋愛に疎い2人が恋というものを知り気づくのは、まだ先のお話ー····



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