表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/5

第1話 出会い 後編

第一話 出会い 後編


「どうしたの?今日なんか元気ないね。休みのうちに何かあった?」


学校でお昼休みに入る前に親友の亜紀あきにそんなことを聞かれた。さすが、よく見てるなぁ。


「ん?んーちょっとね」


「なに?話聞くよ?」


「うん····あの、さ。亜紀(あき)は··私が髪を伸ばしたら初対面の人から女って認識されるように、なると思う?」


「「えぇ?!」」

そう亜紀(あき)に聞いた途端、周りにいた女子生徒が一斉に振り返った。


「九条さん···っ髪伸ばしちゃうの?!」

「今のままで、かっこいーのに!」

「絶対今のがいいよー!」

「「ねぇ!なんで??まさか好きな人でもできたの?!」」


えーっ

だれよー

いやぁぁぁ


碧希(たまき)目の保養クラブ(たまき本人は知らない)の女子が発狂し始めた。


「い、いや。違うけど···」

圧倒され、碧希(たまき)がこの状況をどうしようか悩んでいたとき


「おーい九条!職員室に来てくれー」


先生に呼ばれた。先生ナイスタイミング!!


「はい!今行きます!!ごめん、ちょっと行くね」


碧希(たまき)は「待ってよーっ」と悲鳴をあげる女子たちを尻目に猛ダッシュ(早歩き)で職員室へ向かったのだった。


(ふー、助かった····。けど、なんだろう?私なにかしたっけ?)


ガララ 

「失礼します」


職員室のドアを開けた瞬間、昨日助けたあの、ショートカットの似合うあの子が立っていた。


「あれ?君····」

「あ、貴方は···!」

びっくりしつつ、好意的な表情の碧希(たまき)に対し、その子は何故か青ざめている。


(あぁ、昨日のことまだ気にしてるのかな?)

「ちょっと!昨日のことなら、私怒って···ないって·······」


碧希(たまき)の目線が徐々に移動していくと、その子の目線も明後日の方向に向いた。


「ーえ?」


碧希(たまき)がそういった瞬間、先生が遅れてやってきた。


「おぅ、悪いな九条。この子明日からうちのクラスに編入するんだ。

名前は神谷沙紅(かみやさく)、休み時間中に校内案内してやってくれないか?」


「えと···さくちゃん?」

「いや、神谷はれっきとした男だからな」


そう、碧希(たまき)が何を見て少しフリーズしていたのかというと、女のコとばかり思っていたこの転校生がズボンを履いていたからだ。


(えええええええ??!じ、じゃあ昨日は男子に胸を鷲掴みされてたの?!)


(うわー、うわー、絶対怒ってるよーヒイィィィ)


何とも衝撃の再会を果たした彼女と彼。

これからどうなるのでしょうか?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ