表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/5

第1話 出会い 前編

始まります。

いつか彼女にも素敵な出会いがあるのでしょうかー?




「危ない···っ」


バイトの帰り道。

たくさんの荷物を持った人が階段を登ろうとしているのが見えた。少しよろけていたので、危なそうだなぁとぼんやり思いながら歩いていたら、その人はホントに落ちそうになったのだ。


碧希たまきは反射的に受け止めに走った。


「よ、避けてください····っ」


バタタタタっカラン


「大丈夫?」


碧希(たまき)が下敷きになる形で、なんとかその子が怪我しないよう助けることができた。


「あ、ありがー」

その子が起き上がろうとすると

フニ♡

「!?ごっごめんなさい!む、胸を···」


真っ赤になって両手を上げて起き上がったその子を見て、たまきはふっと笑みがこぼれた。


「大丈夫だよ、女同士でしょ?それより会ってすぐ女だって分かってもらえてうれしいかな。胸触れば分かるか(笑)」


碧希(たまき)が戯けて言ってみせると、


「うっ···す、すみません···悪気はないんです」

その子はシュン···となって謝ってきた。


「あっ違うよ!怒ってないからね?!···あ。荷物バラバラだね、手伝うよ!」


「あ、ありがとう。助けてもらった上に手伝ってもらって···」


「バイト中なの?大変な仕事だね。こんな大きな荷物···」


「すぐそこまで運ぶだけだから大丈夫ですよ。この辺り横断歩道のところまで行くより歩道橋のが早いからって使おうとしたらこんなことに(汗)」


片付けながらそんな話をしているうちに

ダンボールへの収納が終わった。


「ありがとう、助かりました。次は無理をしないで階段を使わずに行きます。本当に、さっきはごめんなさい、ありがとうございました!」


「·······いいえ、気をつけて」


最後まで丁寧に、感謝の言葉を述べてその子は去っていった。


(いいなぁ。あの子は私とは大違いだ。同じショートヘアでもあの子は、ちゃんと女の子に見える。


····今、髪を伸ばしたら少しは女に見えたりするのかな?


小さい頃より体つきも変わってるし、ロングヘアーで制服なら···


明日、亜紀あきに聞いてみようかな···)






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ