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第3幕 異世界召喚

ちょっと今回は長めです。

第3幕 異世界召喚

エージ「俺はエージ、地球にある日本という国で高校生をしている。俺はある日、学校の帰り道、異世界に召喚された。地面に魔法陣が現れ、俺はそこに吸い込まれた。俺は以前から異世界もののラノベやRPGに興味があり、もし、きっかけがあれば召喚でも転生でもいいから異世界を経験したいと思っていた。」


ドーン!

凄まじい音と共にエージは床に倒れ込む。


しばらくして気が付く。


エージ「う、うーん、こ、ここは?」

チヨコ「よくぞ参られた。勇者殿!私は神官チヨコ、ここはガリレ王国。あなた様を歓迎します。」

エージ「はっ!そ、そうだ、確か俺の足元に魔法陣が現れて…」

チヨコ「はい、それは召喚魔法によって描かれた魔法陣です。あなた様を勇者として召喚させてもらいました。」

エージ「な、なるほど、すると、俺にも召喚時ギフトのチート能力とか、ステータス画面のスキルとかが備わっているということか?」

チヨコ「はい?」

エージ「あっ、いや、こちらの話だ。そうだな、まずはステータス画面の確認だ!ステータスオープン!あれ?ステータスオープン!……あれ?間違えたのか?」

チヨコ「勇者殿!先程から一体何をされているのでしょうか?」

エージ「えっ?ああ、気にしないでくれ、……おかしいぞ、ステータス画面が出ないとは…もしかしてステータス画面の無い召喚パターンか?まあいい、それは後で考える事としよう。それよりもさっき勇者召喚とか言っていたな…まあ勇者というくらいだ多少は勇者用ギフトの力くらいはあるだろう。そうだな、柱を砕くほどのそこそこの力くらいはな!どりゃ!」

と言いながら近くにある石の柱を殴り付ける。

勇者なら砕け散るはずだ。

エージ「痛ってー!!何だよ、勇者なのに力無いのかよ!こちらの拳が砕け散るわ!」

拳に息をフーフーと吹き掛ける。


チヨコ「勇者殿、本当に先程から、どうなされたのでしょうか?」

エージ「えっあっいや、勇者というくらいだから多少は召喚時に神様から力を与えられたのかなと思って?」

チヨコ「あーなるほど、それで石の柱を…」

エージ「何かスミマセン。」

チヨコ「いえいえ、どういう訳か、時々、そんな事をされる方がおられるんですよ。気になさらなくても大丈夫ですから。」

エージ「はあ…、って!俺と同じ様に召喚されている人がいるの?」

チヨコ「ええ、これまでに何人か…」

エージ「えっ、ちょっと待って下さい。もしかしてその人達も勇者召喚で?」

チヨコ「ええ、そうです。魔王ゴルゴンゾール討伐に向かわれて…」

エージ「向かわれて?」

チヨコ「皆様、それはそれはご立派に討ち死にをされました。」

エージ「討ち死にって?死んだんだよね?えっえっ?魔王ってそんなに強いの?って言うか勇者の力ってそんなに弱いの?」

チヨコ「勇者様の力は、特に普通の人間と大して変わらないと思いますが?」

エージ「えっ、そうなの?…あ、わかった!凄い力がある勇者の剣があるんだろ?鎧とか兜も?」

チヨコ「いえ、そんなにすごくはないです。普通の物ですが。」

エージ「そ、そうなんだ。じ、じゃあさ、チート能力とか、与えてもらえないのかな?」

チヨコ「チート…ですか?あっもしかしてあの働くのが嫌いで…」

エージ「それはチートじゃなくてニート!異世界なのによく知ってるな!?」

チヨコ「ええ、この前亡くなられた勇者様の口癖でしたから…『俺は元ニートだ!』と…」

エージ「嫌な口癖だな。とりあえず俺はニートじゃなくて高校生だ!それに俺の言っているのはチート!魔王をも倒す最強の力の事だよ!俺を召喚することが出来るくらいなんだからそれくらい出来るだろ?」

チヨコ「そんなこと出来ませんよ。そんなものが有れば、私共の方で何とかしております。」

エージ「はい?今なんて?」

チヨコ「はい、魔王を倒せるような力があれば私共の方で何とかしますと…」

エージ「…と言うことは、俺はチート能力も貰えず、普通の武器を持って最強魔王の討伐に行かされるということなのか?」

チヨコ「はい、そうです。」

エージ「はい、そうですじゃねえよ!そんなもん出来る訳無いじゃないか!こんな世界に呼び出しといて、何にも俺に有効な物が無いなんて生贄と一緒じゃねえか!一体、この責任は誰がどう取るって言うんだ!?」

チヨコ「嫌なら辞めて頂いて結構ですが?」

エージ「えっ?やらなくてもいいの?」

チヨコ「ええ、選択の自由はありますから。ですが、その代わり奴隷落ちとなりますが?」

エージ「こえーよ!何で勇者召喚からいきなり奴隷落ちになるんだよ?それってちょっとひどくないか?勝手に呼び出しといて勇者出来ませんでしたから、じゃあ奴隷で、とか有り得ないだろ?!」

チヨコ「うーん、そう言われましても、召喚には結構お金が掛かっていますし…」

エージ「お金がかかるって、じゃあ自分達の国の人間を使えばいいじゃないか!?」

チヨコ「みんな嫌がるので…」

エージ「死ぬんなら誰だって嫌だろ!俺も嫌だよ!何とかしろよ!」

チヨコ「では仕方がありません、この国の村の外れで村人をして頂くということで…」

エージ「いや、何で村人?それに村の外れでって、村八分なのか?召喚者は仲間外れなのか?ここで誰かに助けてもらえないのか?」

チヨコ「いいえ、そんな奇特な方はおりません。魔王侵攻で国民全体が苦しんでおります、あなた様を助けるなどという余裕の有る者など皆無でございます。」

エージ「そ、そうなのか…それは困ったなあ。」

チヨコ「では、冒険者ギルドという手はどうでしょう?」

エージ「冒険者ギルド?というとあのクエストを、受けて報酬を受けとるという?」

チヨコ「はい、そうです。」

エージ「それは、凄いな。俺でも出来るかな?」

チヨコ「登録すれば15歳から冒険者になることが出来ますよ。」

エージ「そ、そうなんだ。でも剣とか装備品持ってないしなあー」

チヨコ「剣士をされるのでしたら、剣や装備品等で金貨10枚は必要です。もし、無いのであれば借金をして購入することになります。お金はクエストをこなして返済をしていただくのですが、もし払えなくなった場合は奴隷に落ちますのでご注意を。」

エージ「ええー、借金して返せなかったら奴隷落ちって、さっきのと一緒じゃないのかよ。」

チヨコ「でも、今なら冒険者ギルドにとても良いクエストが、入ってますよ。」

エージ「えっ?そうなの?」

チヨコ「ええ、今なら剣も装備品もタダで貸してもらえて、クエストが成功すればその装備品が貰えます。条件はそのクエストをクリアするだけ。もし成功すれば大金が入りますよ。」

エージ「えっ?そんな好条件のクエストが有るんですか?で、そのクエストと言うのは?」

チヨコ「『魔王ゴルゴンゾール討伐』です。」

エージ「……うおーい!結局そうなるのかよ!」


ゴーン (鐘の音)



【クリ&カリの反省部屋】

エージ「ちょっとネタ長かったかな?」

(*´-ω・)

チヨコ「まあ、その割にはオチがもうひとつやな。ちょっと見え見えや。」

(ヾノ・∀・`)

エージ「くそっ!ドラゴン討伐くらいにしとけば良かった!」

(≧口≦)ノ

チヨコ「それもかなりベタやけどな。」(゜-゜)

頑張れエージ!!


じゃあねー!(o゜з゜o)ノ



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