現在、無職フリーター派遣で苦しんでいる方へ 〜あなたには価値があります〜
現在、無職フリーター派遣で苦しんでいる方へ 〜あなたには価値があります〜
「俺だって一生懸命頑張ったのに……」
「私だって人並みに努力してきたのに……」
「僕も僕なりにやってきたのに……」
「「「なんで誰もわかってくれないんだ?」」」
あなたの気持ちがよくわかります。将来が不安で不安で仕方がない。
まるで一寸先は闇で、四六時中その闇に怯えているみたいだ。
『こんなはずじゃなかったんだ……』『あの時ああしておけば……』
過ぎ去った過去に執着し、現在を蔑ろにしてしまう。
もっと勉強をしていれば、
もっと仕事を頑張れば、
学校を辞めなければ、
会社を辞めなければ、
アイツがいなければ、
両親がもっとこうだったら、
常に見えない鎖に体が締め付けられている。
窮屈な暗い部屋に閉じ込められて出られないでいる。
未来で楽しいことが待っている気がしない。
みんながあなたに、「無職は楽そうでいいね……」と言ってくる。
だけど私はあなたにそんなこと絶対言わないです。
無職は辛い。
死ぬほど辛いです。
無職状態を経験したことがない人からは、どうしても楽に見えてしまいます。
海外でこんな実験がありました。
何もない部屋に被験者を入れて、閉じ込めます。そして、何もしない状態を維持しただけ金を支払います。
何もやらないで座っているだけで金がもらえるバイトとも言えます。
一見楽そうに見えるけど、実際は阿鼻叫喚。めちゃくちゃ我慢強い人が、一日耐えられただけでした。全員二日ももちませんでした。
何もやることがない。誰の役にも立たない。誰にも必要とされない。やりがいや達成感がない。
これ以上に苦しいことはありません。
あなたの人生は無職であれ、ニートであれ、フリーターであれ、派遣であれ、きっと楽ではないはずです。
あなたは頑張っています。
あなたがどうして今の状態になったのかは、私には知る術がありません。
もしかしたら、虐められて不登校になったのかも。
もしかしたら、クソ上司に当たって病気になったのかも。
もしかしたら、ほんの少し運が悪くてリストラされたのかも。
どんな経緯であれ、望んでなったわけじゃないはずです。
あなたは何にも悪くないんですよ?
責められることではないです。(少なくとも私はあなたのことを責めません。なりたくてなったわけじゃないんですから!)
ほんの少しだけ運が良ければ、また違う人生だったでしょう。
あなたが今まで何度自分を変えようと思ったか、何回『このままじゃダメだ』と思ったか想像できます。
その度に、失敗への恐怖と、『どうせ変われないんだ』という呪いが頭を圧迫する。
あなたの苦しみも努力も苦労もよくわかります。
私はあなたの競争相手でもライバルでもなく、同じ苦しみを知っている仲間です。(私はそう思っています!)
変えたくても、変えたくても、変わることができない。
こんなに頑張っているのに、周囲からボロクソに叩かれる。
誰もあなたのことを誉めてくれない。
誰も認めてくれない。
こんなに誉めてもらいたいのに……こんなに認めてもらいたいのに……
あなたは苦労しています。
他の人と比べてどうとかじゃなくて、苦しい思いは絶対にしています。
みんな無職イコール楽だと思っているみたいだけど、苦痛以外の何モノでもないですからね……
インターネットやあなたの周囲の人間は、無職叩きが大好きです。
無職、フリーター、ニート、派遣、非正規、生活保護を下に見て、ボロクソに叩きます。(この中で望んでなる人はそうそういないんですけどね……笑)
あなたはそういうのを見たり聞いたりするたびに、嫌な思いになっていたかもしれません。
でも今度からはそんなに深刻に受け止めなくていいです。
叩いてくる人たちは、実は無職の人の人生なんてどうだっていいはずです。なんの関係もないんですから! 頭の中は、自分の人生でいっぱいになっているはずです。
会社に行きたくない。残業したくない。給料が低い。安定しない。
だから、自分より立場の弱い人を攻撃して自分をマシだと思いたいだけです。
この残酷な蹴落とし合いの競争社会がこういうマウント合戦を生んでしまったのです。
(注意:マウント合戦とは? 自分の方が上だ! みたいな大人の勝負)
日本と韓国は、経済的にうまくいっているのに、幸福度が目に見えて低い国です。
まるで自ら不幸に飛び込んでいっているみたい。
私たちは、常に自分と誰かを比べます。金、要旨、地位、肩書き。比べて誰かに勝たないともう自分の価値を感じることができないよう。
(もしマウント取りたかったら私からマウント取っていいですよ! 今なら取り放題ですよ!笑)
みんなマウントが取りたくて、取りたくて仕方がないんですよね。
足りない自信を他者への攻撃で得ようとしています。
日本の教育は、子供の尻に火をつけて戦わせるような教育です。
子供の時も、大人になってからも他者と激しく潰し合いをしないといけません。
その結果、相手より上でないと気が済まない人間が量産されてしまいました。
誰も幸福にならないのは薄々感じているけど、もう止めることができないんですよね。
あなたがもし、常に重圧とプレッシャーを感じているなら、本当にあなたの気持ちがよくわかります。
泣きたいくらい辛いのに、泣くことすら許されない。
なんでこんなに他人から攻撃されないといけないのか……
そんなあなたに、あんまり人生を重く考えないで欲しいです。
今はインターネットが普及している時代です。年齢も職歴も関係なしでいくらでもやりようがあります。
あなたの人生は何一つ終わっていません。
絶望のぜの字もないです。そう見えて仕方がないだけです。
大丈夫です! 何人もの人が人生をやり直しています。
カーネルサンダースは四十近くまでまともに働けなかったし、
アンジェリーナジョリーも鬱を克服してから有名になりました。
もちろんこの人たちみたいに、仕事で大成功しろとは言いません。
普通に笑って、普通に泣いて、普通に苦しむようなごく普通の人生。
今よりもほんの少しだけ、楽になっている人生。
弱い立場にいる人を攻撃したり、マウントを取らずとも自分でいられる人生。
苦しんでいる人をさらに追い込むんじゃなくて、助けてあげるような優しい人になれた人生。
あなたは人生の苦しみはよくわかっているはずです。
そして、その苦しみや将来の不安は永久に続くものではありません。(論理的に考えて、この状態がいつまでもは続かないんですから!)
自分のことが好きになれなくても、
周囲から孤立して、苦しくても、
怖くて怖くて、眠れない夜が来ても、
(それをアルコールでごまかす時もあるでしょう。私もありましたよ。普通です)
どれだけ自分が一人だと思っても、あなたは一人ではないです。
少なくともここに一人あなたの苦しみと苦労をわかる人はいます。
私はあなたの味方です。
『常に見えない鎖に体が締め付けられている。
窮屈な暗い部屋に閉じ込められて出られないでいる。
未来で楽しいことが待っている気がしない。』
と書きましたが、
いつでもその鎖を体から外していいです。そんなに絡まっていません。
暗い部屋から出てもいいんですよ? 鍵なんてかかっていないんですから。
未来に楽しいことをあなたが作ってください。小さな予定でもいいから。
もし私が億万長者だったら、あなたにお金を分けてあげたいです。(貧乏でごめんなさい)
こんな文章を書くことくらいしかできませんでした。
この文章を読む前と後で、何か変化はありましたでしょうか?
あなたが今よりもほんの少しでも楽になってくれることを心の底から願っています。
読んでくれてありがとうございました。
これからも一緒に、頑張りましょう! きっとなんとかなりますよ!
大和田大和