夜戦
「まさか、あんた、、! ベロニカ!?」
「よくご存じで♪」
ベロニカがにっこりと笑う
「もういないんじゃなかったのか!」
「そうですねぇ。ここ100年くらいは大人しくしていたんですけど」
「けど?」
「あなたが強烈な匂いを発するものですから、つい我慢できなくなっちゃいました・・・」
「匂い? そんなものあるはずが」
「普通の人間にはわかりません。私にしかわからない男の匂い、、私から言わせればあなたこそ何者なんです? こんな匂い漂わせて」
「知らないよ、自覚は無い」
「そうですか・・・まぁ良いです、おいしくいただければ♪」
そう言ってベロニカは俺に馬乗りになる
くそ! 体が言う事を聞かないっ!
「じゃあ、いただきます~」
!!!
始めてはとっくに失っているけれど、今俺は妖艶な美女とキスをしている
はたから見ると羨ましい状況ではあるのだが、美女とはいえムードがないキスは気持ち良くない
今の俺はただ魔物から命を搾取されている獲物だ
あぁ、なるほど。確かに体から何かが吸い取られている感じがする
・・・・・なんか冷静じゃね?俺
精気と一緒に倦怠感も少しずつ取れてきた。気づかぬうちにベロニカが吸い取っているのか?
よくわかんないけど大丈夫そうだし、少しはこっちも楽しませてもらおうかな!
「あんっ!!////」
ベロニカがエッチな声を出す
思い切りたわわを鷲掴みしてみた。さすが男を惑わす魔物、ボリューミー♪
この世界に来たばっかりだけど、もう2回もたわわを堪能している。これも女神さまの力? そんなわけないか
ベロニカは俺から精気を吸い取るのに精一杯なのか、拒否しようとしない。それを良い事にやりたい放題こねくりまわす
「ううん!!////ぶは!」
ついに唇を離した
「精気が全然尽きない! あなたは一体!?」
「どうした? もう終わりか? ほら、もっと吸ってみろ」
距離を取ろうとしたベロニカをすかさず抱きしめキスをする。嫌がりながらも精気を吸ってくるが、すかさずたわわを揉みしだく
「もう///無理・・・」
完全に戦意喪失したのを感じ、ベロニカを離す。
「ただ者じゃありませんね、、」
「ちょっと訳ありでね、俺を相手にしてしまったのが運の尽きだったな。お前を捕らえればかなりのお金になりそうだな」
「どうか、命だけは・・・」
「・・・・・ほう?」
「え?」
「今何でもするって言った?」
「は、はい?」
「今何でもするって言ったのかって聞いてるんだ!」
「え、あ、はい、、」
「よし!いいだろう。今日の事は無かったことにしておいてやる」
「え、いいのですか?」
「あぁ、一応楽しませてもらったからな。その代わり、何か俺たちに困ったことがあったら問答無用で手伝ってもらう。いいか?」
「わかりました。その条件に従います」
「なら交渉成立だな。俺はもう寝る、明日出発するまでしっかりもてなすよーに!」
「喜んで」
そう言うとベロニカは部屋を去って行った。
「ふぅ・・・。魔物とはいえ美女を手玉に取るのは最高だぜ!」
懲りないサトルであった
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
翌朝
「ふぁ~~。サトルさんおはようございますぅ」
「たいそうな寝相だったなロリッ子」
「どういうことです?」
「お前の周りを見てみろ」
ふとんも枕もどこかへ行ってしまっている
「あちゃ~」
「あちゃ~じゃね! この先が思いやられる・・・」
身支度をすませ、ロビーに向かう
「おはようございます、サトル様」
「おはよう、朝食を出してもらえるか?」
「はい♪」
店主、もといベロニカが手厚くもてなしてくれる
「サトルさん、妙に店主さんと距離が縮まってません? 何かありました?」
「なーにを言っているんだ、たった一晩で何か起きるわけないだろ」
「いーえ、女の勘が何かあったと叫んでいます!変態なサトルさんのことだからちょっかい出したんじゃないんですかぁ!?」
どっちかというとちょっかい出されたんだけど
「ロリッ子の女の勘なぞ当てにならん、まずはまともに寝れるようになってからいうんだな!」
「キー! うるさいです! ロリッ子って言うなー!!」
またロリコが騒いでいるがほっといて朝食をいただく
「おう、うまいな!」
「ありがとうございます♪」
「ジーーー。あやしーー」
「ロリッ子もさっさと食べろ」
「わかってます! もぐもぐ・・・・おいしぃ」
「お嬢ちゃんもありがとう」
「こう見えて私は18歳ですー!」
ロリコがいると騒がしい。朝食を食べ終わり、宿屋を後にする
「何かお困りのことがございましたら、何なりとお申し付けください。」
「そうさせてもらうよ、ありがとう」
ベロニカとあいさつをすませ、2人は出発した