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なんでお前が出てくんだよっ!

書いてみたら、なんだか短くなってしまいました。



「な、なんで・・・。」

「ですから、この間街を歩いていたら例の彼女がいかにもって感じの男達に囲まれてたんで、一応助けたんですけど。なんかお礼とか言われて一緒にお茶してきました」


一回断ったんですけどねーなんか結構強引に誘われちゃってと話す目の前の男。

いや、話しの内容がわからなくてなんでって言ったんじゃないんだけど。

男は明るめの茶髪に同じように茶色の瞳、一見ヒョロッとしているがよく見るとしっかりと筋肉がついているのが分かる。

そんな男と俺がいるのは学園でも滅多に使われることのない物置化した部屋の1つ。

ほとんど人が来ないのか少り埃っぽいが、まぁ我慢できないほどではない。

それより今の話しの方が重要だ。


「それで、その後はどうしたんだ?」

「どうもしませんよ。とりあえずお茶だけ飲んで、また絡まれるとあれなんで学園まで送っていきましたけど」


特に何の感情も感じられないが、それは普段の彼からしてみれば感情を隠すなんて事は簡単なことだ。ここは下手に聞くより直球で聞いた方がいいな。


「・・・ジャックは彼女を見て、どう感じる?」

「少し強引な感じはありましたけど、悪い印象はなかったですね」


目の前の男ジャックは先ほどと同様に少しふざけた様子でヘラっと笑いながら答える。「ただ」と少し困った表情で話しを続ける。


「なんていうか、絡まれていたわりには男に対して警戒心がないなぁと。ましてや助けたとはいえ初めて会った男に対して警戒せずにお茶飲むのはどうかと思いますね」


なるほど。とりあえずイベントは起こったがジャックの好感度としてさほど上がってはいないようだ。

この男、ジャックは俺の従者だ。彼の場合は裏で動くことが多いから、従者といってもずっと俺の傍にいるわけではない。こうして周りの人や街の様子なんかを調べて伝えてくれている。

そして・・・彼が隠しキャラだったりする。

王子ルートをクリアした後に攻略が可能になるキャラなわけだが・・・。


なんで、ヒロインと出会っちゃってんの!?

いやいや、いくら一年で全てのイベントクリアしていく(仮)からって、隠しキャラまで出ちゃうってどうなの??


ヒロインもなに絡まれてんだよ!と理不尽に怒ってみるが、それでイベントがなくなるわけでもなければ、ジャックとヒロインの出会いがなかったことにすることもできない。

それに、まだ出会いのイベントだけであればジャックルートにさえいかなければヒロインとこの後接点はないはずだ。

ヒロインの話しの後はいつも通り街の様子や王宮の様子などを伝えジャックは去って行った。


出会ってしまったもんはしょうがない。ジャックも特に好意を持っている様子は今のところなかったし・・・。


俺はこの後、起こるであろう次のイベントに向けて場所を移動した。

向かうは、公爵家跡取りそしてティファナの兄パーシヴァルがいるはずの中庭だ。


前回の最後の彼登場しました。

次は兄の登場です。

短くなりましたが、読んでいただきありがとうございます。

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