-孤独-
この小説はノンフィクションです。
「ハゲー、ハゲー。」
髪型は、短髪だがハゲって言われるほど短くはない。
俺は、小学二年生でこの小学校に転校してきた。そして転校してから初日でイジメが始まった・・・。
S:「おい、ハゲ。ドッジボールやんない?」
俺はこう答えた・・・。
「あ・・・いいよ。」
俺は、イジメを受けながらもその人を憎まず遊ぼう・・・という気持ちになっていた。
そして、俺はドッジボールに参加したのだが・・・
「うぇーい」
と、俺一人だけが狙われた・・・。
そして、このような日常が続き、このとき俺は初めて「孤独」を痛感した。
そして、クラスのみんなから避けられ、嫌われるような存在となった・・・。
イジメを我慢しながらも友達が居ないから、その人たちと遊ぶしかなかった・・・。
3年生になったときも、イジメが続いた。
そう同じように「ハゲ」と言われ・・・。
友達も居なく、一人で抱えるしかないと当時は思っていた。
新たな悪口もだんだん増えてきた・・・。
が、そんな俺にも興味を持つものがあった・・・。
それは、「アウトドア的な学習」で、あった。
小学3年生の時の担任は、普通の授業を放棄してでも、「漢字の学習」や「アウトドア的な学習」を生徒にやらせていた。
俺は、このときから漢字が好きになった。
そして、「アウトドア的な学習」の主な内容は、「縄文人」が昔使っていた道具で、火をおこすなどというものや、「太鼓」で遊ぶというようなものだった。
俺は、火をおこしたりするのが好きであった。何が起こるか分からないワクワク感や好奇心が溢れるからであり、火種が出来た時の達成感が快感でもあったからだ。
それに、歴史などにも興味を持つ事が出来たからだ。
これが学校での「唯一の楽しみ」であった・・・。
だが、時はすぐ経ったり遅く経ったりするもので、俺には遅く感じた・・・。
なぜなら、「孤独」であったからだ。
小学四年生になった時、担任が変わってしまったので俺は「唯一の楽しみ」が無くなって、悲しいように思えた・・・。
が、ある一人の男子に思い切って「友達になろう」と言ってみた・・・。
すると、その男子はこう答えた。
「いいよ。」
このとき、「初めての友達」ができて、とても嬉しかった。
その男子の名前は、「A」であった。
趣味も合って、同じアニメが好きであった。
そして、何度か「A」と遊び、親密度も高くなり、「A」を「親友」だと思った。
だが、イジメは相変わらず続いていた・・・。
また同じように「ハゲ」と言われ・・・。
しかし、友達が居たから、もう「孤独」ではないと思い、イジメはあまり気にしなかった・・・。
そんな日常が続いていた。
小学5年生になった。
俺は、新しい友達が増えた。
またこれも、嬉しかった。
のように、思えたのも今のうちだった・・・。