正常です
掲載日:2026/09/01
男はスイッチを押した。
「正常です」
もう一度押してみる。
「正常です」
それは、なんの変哲もない火災報知機の合成音声だった。
男は呟く
「なにが正常なんだ?」
スイッチを押す
「正常です」
男は呟く。
「俺の精神は、正常か?」
スイッチを押す
返事はない。
おそらくそれは、火災報知機に内蔵されていた電池が切れたためであったが、その事実は、男を絶望させるためには充分であった。
男は拳銃に、たった一発残されていた、最後の弾丸を込めた。
おわり
祝・あとがき五回目
いやーあとがきもね
とうとう五回目になりました
当初は三回目ぐらいで終わると思っていたんです
日本には三日坊主ってことわざがありますからね
しかし振り返ってみるともう五回目になったわけです
今作はとにかく文章を短くするために、本文を削りに削りました。
そのために必要な説明すらも削りました。
登場人物なんて名前すらありません。
それはそれとしてあとがきもね
五回目になったんですが
それはつまり、あとがきを書いた回数に換算しますと、あとがき五回分に相当するわけです
これは僕にとってはものすごいことなんです
なにしろ僕は五回目のあとがきを書いたのは生まれて初めてですからね
寝ます




