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ニュースは巡り、生徒がバズる

 俺は教室に入ると、新しくなったクラスを一度見渡した。

 初めて入った教室はやけに騒がしかった。

 表情や雰囲気から、アイドルや野球の話って訳でもなさそうだが……

 全員スマホを片手に何やら真剣に話をしているんだ。


 そうか、これが進学校というやつか……


 とりあえず納得したところで、俺の席はどこ… ここでいいか。


「よう、天才児。早々のおでましだなや」


 それは聞きなれた馴染みの声だった。幼稚園からずっと一緒だった親友だ。

 戦隊ごっこでは、必ずイエロー役やりたがる奇特な奴だ。ちなみに俺はブルー。

 レッドは…… 実業学校に行った。あいつも学院に入れるだけの頭はあったんだけど、家が地元のスーパーマーケットだから、継ぐしかなかったんだよね。


「今年も同じクラスだなや。ってもオメ今年も医務室だっぺよ?」

「まあ、担任に言われてさ…… とりあえず、今年もよろしく… ってか?」


 俺はゆっくりと椅子に腰かけると、幼馴染──筒井が鞄の中にてを突っ込みながら、面白いものを見つけたとばかりにニマっている。


「そういやオメ知ってっげ? この雑誌なんだけんどもよぉ」


 鞄の中から出てきたのは、表紙の一部が切り取られた雑誌だった。そういや親戚が印刷工場に勤めているから、印刷不良で廃棄されるはずの雑誌を回してくれる事があるんだったか。

 これも、そういうモノなんだろう。


「これ、やっぱり担任の事… だっぺかなー」

「どうやら、そう… みたいだな」


 見せてくれた雑誌は『週刊文芸』という週刊誌だ。おもに芸能人をストーキングして不倫とかをスクープするのが売りなんだけど、今回は政界のスキャンダルの特集記事らしい。


 俺は雑誌を受け取ると、ぱらぱらとページをめくって……

 うっわ…… これ、あいつの爺さんのしでかした(けんえつ)じゃないか。

 他にも(さくじょ)とか、テレビ局の美人アナウンサーを(自主規制)……

 欲と煩悩に任せて、やりたい放題じゃないか。


 もっと詳しく言え?


 悪漢小説が幼児向けの童話っぽく見えてきた。それが全てだよ。

 サイトによって扱う事件は違っているけど、犯人はすべて3人の人物だ。

 いくつかの事件の概略を列挙したその記事は、細かいレポートは次号から解説すると締めくくっていた。


「へぇ、これマジかよ。大スクープじゃないか」

「だべ? でもよぉ、ネットニュースで別ン内容の記事、あがってんだ」


 俺はポケットからスマホを出すと、ニュースサイトに繋いでみた。


「たしかに記事の内容とは違うみたいだな」


 いくつか新聞社のサイトを回ってみたけど、全部が全部、内容が違っている。

 かたや賄賂を受け取った、こっちではハーレム…… 6人も囲ってるのかよ。

 で、教科書検定にオクスリに(自主規制)なんてのもあるよ。

 これじゃぁ、もみ消しきれない。終わったな、あの爺さん……


「なんかなぁ、文部省のお偉いさんってのは凄いな」

「まるで犯罪の百貨店だな……」


 もちろん記事の内容が正しければ、の話だ。

 教室がざわついてるのは、これが原因か。記事の中には担任の名前もあるけど、爺さんや親父に比べると可愛いもんだな……


「でもこれ、まるでサルだなや」「よせやい、サルに失礼だろ?」

「うぁは、それもそうだ!」


 仲のいい友達とのお喋りは、感覚よりも早く時間が過ぎていき、気づくと始業のチャイムが鳴っていた。


「静粛に! 全員、席につけ」


 学年主任が前の教卓に立ち、生徒たちに自分の席に座るようにと促す。

 クラスメイト達は各々の席に戻っていき、傑と遥もそれに従うように自分の席に戻っていった。

 しん、とする生徒を前に、教壇についた学年主任が口を開いた。


「担任は急病で休みだそうだ……」

なんか、ぐだぐだな文章になってしまった……

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