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エピローグ
王は自身の寝室のベッドに横たわっていた。
「陛下…お加減はいかがでしょうか…」
「う…む…」
「陛下…」
しばらくの沈黙の後、王は口を開く。
「大臣よ…」
「は!ここに!」
「鍼の先生を呼んでくれ…」
「は…!」
王は、魔王との戦いで傷ついた腰を癒すために、鍼の先生を呼んだ。
「陛下、ご無理をなさるから…」
「いやぁ、ここに来て国政づくめで腰を痛めていたことが響くとはなぁ…」
「我々が安心して暮らしていけるのも、陛下のお陰にございます。」
「うむ。しかし、運動不足はいかんな…もう少しよくなったら温泉に行きたいのう…」
「そうですな!」