ナーキッド設定資料①
●滅菌汎用機ナーキッドとは――。
Χ菌対策として戚利グループが開発した、スーパー・マイクロ・ロボット。全長約、百μmほど。紫外線では死滅できない敵をピンポイントに超高熱殺菌することが可能。ヘッドギアで、人体の脳から伝達する電気信号を電波に変えて、機体各部の動作変換装置へ送り、リモートコントロールする。ほとんどの機体が、女性的シルエットになっている。これは除菌士の適正者の大多数が女性を占めているためと、常に飛行していて接地面積の安定性を必要とせず、膝から足先にかけて軽量化のスレンダー形状となったためである。操作するには、ライセンスが必要。
○抗菌装甲
内部フレームの上に追加する装甲パーツ。ナーキッドの見た目と個性を最も表現している。表面に電磁波を発生して、Χ菌が触れることを阻む。実体兵器も弾くため、熱刀などによる同士討ちも防げる。ただし、超高熱を万全には耐えられないため、熱エネルギーには注意が必要。また、敵が触れ続ければ、エネルギーも減り続けるので、過信は禁物。
○霧吹きスプレーボトル型格納庫
別名、携帯式母艦。ナーキッドの電力補給、武器の換装を行う格納庫。除菌士がトリガーを引くことで、ノズルから消毒液の水滴に包んで出撃させる。内部は消毒液に満ちていて、ナノマシンたちが操縦するマイクロサイズ重機で整備を行う。エネルギーパックや武器また消毒液は、詰め替えが定期的に必要で、近隣の薬局で購入可能。
○専用ヘッドギア
滅菌汎用機を脳の電気信号で操作する、除菌士の装備。自機の外部カメラ視点、機体ステータス、三次元レーダーなどを電子モニター画面で表示する。除菌士と自機の間には識別コードがあり、別機体に送信することはない。除菌士同士で音声通信もできる。AIプログラムを内臓しており、操作サポート、解析まで行える。損傷及び不具合時のアラーム通知、UVカット機能など多岐に渡る。
フェイスシールド型、ゴーグル型、ワンピースサングラス型など、形状も様々で上記の順で小型化していく。高性能のAIをインストールするには、大型の物が必須。
●機体カタログ
◎<ray>シリーズ
○輝レイ ver1.5(ワン・ポイント・ファイブ)
・開発 : 戚利グループ・ナーキッド開発ラボ
・分類 : <type1>系フレーム 殲滅主力機
・頭部 : シェフハット形状
・装備 : ピッチャーライフル(連射型×1、直射型×1)、
加熱マイクロ波リボン孔、圧縮エタノール弾
・操作 : 稲餅橙香
・解説
初期モデルの第一世代<type1>を改良した機体。第二世代機に匹敵する機動性を有しているが、遠隔操作における若干の遅延までは直せなかった。脚部フレームが砲身となっており、砲撃モードに変形可能。マルチロックオンができるよう、頭部センサー機能を強化している。Χ菌との戦闘は基本、殲滅戦であるため、火力重視の機体から開発した経緯を持つ。煇レイとは姉妹機であり、こちらは姉に当たる。コンビ名は、「キレイ・キレイ」。
○煇レイ ver1.5
・開発 : 戚利グループ・ナーキッド開発ラボ
・分類 : <type2>系フレーム 近接支援機
・頭部 : キャスケット形状
・装備 : ピッチャーライフル、熱刀ピックブレード×2、
加熱マイクロ波リボン孔、Rトレイ・風火輪
・操作 : 氷上眠兎
・解説
初期モデルの第一世代<type2>を改良した機体。第二世代機に匹敵する機動性を有しているが、遠隔操作における若干の遅延までは直せなかった。輝レイとの連携運用を想定しており、近接武器による継戦能力でサポートする。それ故、脚部フレームの砲身変形は廃止となっており、代わりに運動性向上スラスターを追加した。輝レイとは姉妹機であり、こちらは妹に当たる。煇の漢字も本来、「キ」と読むのだが、区別のためもう一つの音読み「クン」を開発元は公認している。