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即興短編

ミスター・ひまわり

ミスター・ひまわりがやって来た

荒野を越えて

サボテン蹴り倒して


アハハ

アハハハ

アハハハハ!


サングラスの端っこは上向き

黒い顔からタネを吐き散らし

逞しい葉っぱでギターを抱え

太すぎる足が闊歩闊歩!


みんな慌てて避難避難

お家の中へ隠伏っぷく

あいつとお目々を合わせるな

無視して無視してやり過ごせ


ミスター・ひまわり

みんなの嫌われ者

あかるすぎると

嫌われる


あかるいことは

いいことなのに

あかるすぎると

嫌われる


それでもミスター・ひまわり

アッハッハ!

ひとりでとっても楽しそう

みんなのお家を倒して回る


抱えたギターはそのための武器

焼けたお顔はタネ弾発射装置

サングラス外せばミュータント

赤いビームが町を焼く


またひとまち焼き尽くしちゃった


アッハハハハハ

ハハハハハ



あかるく笑いながら

まだ焼け残ってた家を発見


こんにちは!


扉をバム!


すると中には後ろ姿の老婆

ロッキングチェアーに揺られてた


やあおばあちゃん!

オレはミスター・ひまわりだよ

みんなの嫌われ者さ

どうだ怖いかい!?


前に回り込んでみたら

おばあちゃんは藁人形

ロッキングチェアーをことこと揺らし

なんにも言わなかった

ロッキングチェアーをゆらゆら揺らして



ミスター・ひまわりは悲鳴をあげた

ミスター・ひまわりは地べたを這った

ミスター・ひまわりは泣き出した


おばあちゃん……

おばあちゃん!

おばあちゃああああん!


彼女の名前はマダム・ストロー

みんなのほんとうのおばあちゃん


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