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読書/コナン・ドイル 著 シャーロック・ホームズ 『赤毛連盟』(短編)
ジェイベズ・ウィルスンという質屋の店主が、ホームズのアパート部屋を訪ねてきた。店主は、店員のヴィンセント・スポールディングという男に、「赤毛連盟」という組合というものがあると新聞を見せられる。昔、ロンドンで働いていていたアメリカ人が、成功し、ロンドンっ子で自分と同じ見事な赤毛の男にチャンスをやる。仕事は、辞書の内容を書き写すという簡単なものだった。それで日当4ポンドだ。だが店主が32ポンドの給金をもらったところで、突然この慈善事業は終了してしまった。不審に思った店主はホームズにこの不可解な出来事の謎解きを依頼する。
話しを聞いたホームズは、即座に、事件全容を理解する。
これには大掛かりな金庫破りの窃盗団が関与していた。一味の一人が質屋店員として潜り込み、「赤毛連盟」なる架空の慈善団体に店主を日中に出向かせ、その隙に、地下室を利用して、銀行地下の金庫までトンネル掘削して、忍び込むという犯罪を計画していたのだ。
ホームズは、犯行の直前、警察と協力して犯人一味を逮捕した。
ノート20211013