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「新入生のみなさん、ようこそノエル学園へ。」



近代人類は進化し、超能力を持って生まれる子供が多く出現し、時代は科学と超常現象がいりまじる時代へと突入した。

ノエル学園は能力者学園の中でも名門の能力者学園である。








―――



「あーやと!お前何クラス?」

「Sクラス。御影は?」

「俺はAクラス!やっぱり違うね、氷の王子様は」

「何言ってんだ。クラスは成績順だ」

「てへ」


如月 絢人。

ミルクティー色の髪とアメジストの瞳、整った容姿と能力から通称:氷の王子様

廊下を歩いているだけでも女の子から色めきだった声が聞こえてくる



「オレは奨学金で入ってるから成績落とすわけにはいかないんだよ」

「悪ぃ、悪ぃ。来年はSクラスにいけるように頑張っから」

「気長に待っててやるよ、ミュール(運び屋)」

「その呼び方やめろ!黒歴史!」



一時間目は自己紹介

二時間目は能力把握テスト

三時間目は――――


本日の時間割が書かれたプリントを確認しながら廊下を進んでいく

アヤトが曲がり角を曲がった瞬間にどんっと視界が揺れた


「わ、」

「す、すみません!すみません!!!」


何かから逃げるようにアヤトにぶつかっても止まることなく走り去っていく

同い年か?それにしても小さいな、と走っていく背中を見る

落ちたプリントを拾って制服のしわをとるようにはたいていると、ばたばたと5、6人の足跡が聞こえてくる


「待て!!」

「あ?」

「なんだてめえ、」

「そっちこそなに。」

「あー?今年の一年か?先輩に対して生意気に態度だなあ、おい」

「・・・・(この学園にも不良っているんだ)」

「お前でいいや、さっきのやつの代わりに俺たちと能力の練習しようぜ」


にやりと「先輩」だと自称する男子生徒が嗤う

アヤトは「先輩たち」の顔を見てうつむいて、うっすらと笑った



「いいですよ。見られても厄介だと思いますし、物陰にいきましょうか」












パキン―――――

冷えた空気が校舎裏を包む

口からは白い息が漏れ出す


「あれ、先輩。能力の指導してくれるんじゃなかったんですか?」

「て、てめえ、」

「おい、こいつもしかして、”氷の王子様”(スノープリンス)じゃあ!」

「じゃ。オレもう行きますね」

「あ、おい待て!!これ解いて行けや!」

「はは。先輩っしょ。自力でといてくださいよ」



にこにこと笑いながら校舎裏からアヤトは去っていった。

氷の中に閉じ込めた先輩たちを放置して




「ふふ。あれが一年生の氷の王子様か。何としてもうちにほしいね」












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