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コロボックル編
キムンカムイが川で鮭を獲っていると、河原の草むらが揺れた気がした。
「……?」
見に行くと、蕗の葉の下にコロポックルが座っている。
「……食いたい?」
コロポックルはコクリとうなずいた。
「なら、私が焼こうか」
アペフチカムイが黄金の杖を振った。
山がひとつ焼けたが、鮭は美味しかった。
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【コロボックル】
アイヌの伝承にある、蕗の葉よりも小さい小人。
オセロニアには、上記の他にオキクルミも登場し、アイヌ神話の神が多く存在する。