国とは王のためにあるのであり、けっして国民の為にあるのではない!!
ところ変わっておじいさん。川で寂しく洗濯物を洗っていました。
するとドンブラコ、ドンブラコ。
川上からおばあさんが流れてくるではありませんか。
おじいさんは頑張ってお婆さんを拾い上げ、家に帰りました。
もとはと言えば、汚してきたのはそちらだ。私はこれ以上ない結果で終わらせたし、校長だって良い人だった。他の国王だって自力で終わらせている。。。らしい。
元々国にまでする気はなかったけど運営や他の国王の行為と照らし合わせるとそこまで異常なことではないらしい。
・・・・なんでも1週間も経たずに建国した人もいるだとか。
そんな簡単に建国できるなら他の人もすれば良いのに。
それにこれはゲームだ。そりゃあゲームの中にはマナーはあるし、ゲームを使って犯罪を冒してはならないなんて脳がプランクトンより小さく退化していても分かるだろう。(進化ともとれるけどね。)
でも煽りやPK、スキルやルールに則った窃盗や陰謀、モンスタートレインなんてことで無関係の人が目くじらたてて怒る必要ある?
ここはゲームであって現実とは別世界。
法はあるし、違反すれば罰せられる。電脳世界にルールはあるんだよ。
だから私情の正義は理由にならないでしょ?
それはシステムで許容されている遊び方なのだから。
だからね、、、、、
「貴方のルールを私に押し付けるなよ。ね?」
「ふざけるな!!お前のせいでイベントは失敗!!俺らは全滅!!ワールドクエストだって進行しないんだぞ!」
「いやまだクエスト終わってないよ。」
それに私にとってはクエストとかどうでもいいし。
「お前の我儘で何十、いや何百というプレイヤーに迷惑が掛かっているんだ!!」
「知らないよ。そういうゲームでしょう。もういいかな。」
まだ掃除が終わってないんだよね。
「俺はお前を絶対に許さない!晒しあげて後悔させてやる。」
「・・・まあ好きにしてください。」
怖っ。今の発言こそBAN案件では?
「返せよ!俺の仲間を返せっていってんだろこのクソ女!!」
・・・・そこまでいう必要ないんじゃないかな。
どうせ今から会えるんだしさ。
ーーーーーー2週間前ーーーーーーーーーーーー
私の隣にあるエリアを併合した私の村は国へと進化した。
ゲームを始めて3週間目に入り始めた私だけどこんなに簡単に建国できるなんて何故皆はしないんだろうか。
なにはともあれエリア『硝子の海空』を自分の国の一部にした「クリン」(☆私の国の名前だよ。忘れないでね。)は大きくなった。。。。。。。。縦に。
大分前に話したと思うけど、『硝子の海空』を地上に引っ張り出したところ、そのエリアに該当する部分がデーンと立方体の形をして私の領土に鎮座した。
もともと『硝子の海空』は入り組んだ形をしているけど、私の村である『魔森』の方が遥かにデカい。なにせ森と洞窟だ。大きさを比べること自体が間違っている。
でそんな大きな私の領土の一部にデーンと構える海色の立方体の硝子が『硝子の海空』。キレイな青色をしている。
そして私の国の一部であるこの硝子について今話し合っている所なんだ。
「でね、キャプト君。」
{うむ。}
「この青い立方体の形変えちゃっていいかな?」
{うむ。}
「・・・ねえキャプト君。」
{うむ。}
「話聞いている?」
{うむ。}
無言で箒を構える私をみてギョっとした顔をしたキャプト君。
でもね、イラっとしたから。仕方ないじゃん?
「掃き捨て御免!!」
{ま、待て!分かっておる、分かっておるから!!我が海の形を変えるのであろう?}
「・・・そうだよ。」
ほっとするなよ。
何故かあのエリアの事を「海」と表すキャプト君。でも言っていることは正しい。
私が今から行うのは国の整備だ。
折角森を開拓したのに中途半端な位置にガラスの立方体が置かれていては景観を損なう。
正直に言ってダサいし、きれいじゃない。
だから私の『町長スキル』改め『国王スキル』を用いて国の再設計を行おうと思うのだ。
今はその為の相談というか許可をキャプト君にしているところだ。
これは本人に直接聞かないとね。魚の意見なんて私には見当がつかないしね。
「なんといってもこの国の国民はキャプト君だけだから。」
つまり私が国王だからキャプト君が宰相兼騎士団長兼財務大臣兼その他諸々ってわけさ。
{他の同胞の許可は取らぬのか?}
同胞?ああ、モンスターの事ね。
「全員キャプト君の支配下じゃない。意見はキャプト君が集約してくれるよね。」
楽だよねえ。面倒臭い会議とか開く必要がないし。
{・・・それはあの骸がほざいたのか。}
「うん。キャプト君がミラクル理論でエリア内のモンスターを産み出しているって。それで意見とかもキャプト君と共有できてる、って。」
なんでも王種はエリアボスの支配下で、各種のモンスターは王種が束ねているから実質キャプト君に任せればモンスターの意見は簡単に分かるとか。
ありがとう校長。貴方の情報は無駄にしないよ。
{・・・・そうだが。そうなんだがそれだと国の在り方としてな。。。。}
【悲報】魚に国の在り方を問われる人間
聞かなかったことにしよう。
「ともかくキャプト君さえよければこれで行こうと思うんだけど」
{別に我は陽光さえあればどうでも良いが、、、、}
「は?」
ハイ出たー。「なんでもでもいい。」って言う人いるよね。そういう人に限って後でケチ付けるんだよね。やれ「どうして~しないのか」とか「常識的に考えて~するべきだ」とか「これなら私がした方が云々」ってね。それなら始めからアンタがやれよ、言えよ、て話だよね!
「あのねキャプト君。さっさと見て。」
{う、うむ。だから箒はしまえ、な?}
何で逃げようとするの?失礼だよ?
じりじりと私から距離を取るキャプト君から要望を聞き、許可を得た私が国作りに取り掛かったはログアウトするギリギリ時間だった。あの後キャプト君から意見や要望があって色々と調整したのだ。
・・・・嫌な言い方になるけれど、やっぱり「どうでも良い」じゃなかったね。
で、出来たのがこちら。
私の家を中心として円状に広がる国に、中心から高く長く続く硝子の塔。上層では枝分かれしている。
言うならガラスの大樹。当然中は穴だらけで、洞窟だったころの硝子迷路の面影を残している。
外からもある程度は入れるようになっていて、魚達はそこから出入り自由。
どうやらキャプト君だけじゃなく他のモンスター達も陽光を浴びたかったらしく、多くのモンスター達が空を泳いでいる。
空を泳ぐガラスの魚達は中々壮観だ。
まさに海空。
そのガラスの大樹は私の家を覆い被さるようにいて、ちょうど樹のうろに私の家がある感じ。
「絵本でみる小人のお家とかシルバニアフ●ミリーのお家みたい」
{シルバニアファミリーとは何だ?}
「・・・・聞かなかったことにしてください」
{うむ。}
エリア丸々大樹にしたから高い高い。現代の高層ビルとまではいかずとも9階建てのマンションぐらいの高さはある。
国の面積は町の時と全く変わらない。増えたエリア体積は高さに貢献しているからね。
「まあ広ければ偉い、ってわけじゃないしね。」
次に戦利品。
ドロップアイテムとか『解体』とかで手にしたアイテム
・眼球×沢山
煌びやかで美しく、宝石のように輝きを放つ。虹彩が3つのモノもある。色も様々で純色の者もあれば多様な色が調和しているものも。現代でも目を惹く様な硝子細工やビー玉があるよね?そういう感じ。
・硝子の鱗や肉
眼とか骨とか肉とか鱗とかの分厚いガラス。透き通っていて美しいけど、肉も骨も鱗も同じ硝子。
・牙
残念なことに爪は無かった。まあそれもそうか、海洋生物だしね。
・毒
海月から採れたもの。色は様々。赤とか緑とか青とか。派手な色。
・そのまま
王種たちは飛びぬけて綺麗だったので解体せずにそのままにしている。
「綺麗なものは家に飾るとして、牙はナイフに、眼球はメメにあげよう。」
「キキキ!!」
「うんうん。メメはもっと可愛くなるよ。いやもう十分可愛いから綺麗になるのかな?」
キュート界ではもう独走しているだろうからビューティ界で一位を狙って欲しいね。
硝子の眼を入れたメメはスキルと呪いの対象相手が広くなったみたい。
あと目には艶、っていうのかな?瞳孔と虹彩の部分が硝子の様に透き通った美しい色をしている。
ああ、ナイフは『調合』と『付与』でこんな感じ
硝子のナイフ:品質B−。
効果:クリティカル時に相手のMP量を-4。
作成者:リン
「またB-かあ。やっぱり鍛冶師でも雇おうかな?」
でも効果を見ると十分お釣りがくるな。特に私みたいに魔法で仕掛けたりするジョブにとってはMPが減るのは脅威だ。
「ああ、キャプト君。相談があるんだけど。」
{うむ、なんだ。}
「獣の肉と血と皮でなにになると思う?」
「屍だろうな。」
そうじゃないんだよなあ。




