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皆に聞きたい

 

 突然だがオレの疑問に誰か答えてほしい


 《ハーレム》とはなんだ?


 オレの考えだかまず複数の女の子と1人の男の子だけでいること。現在オレのおかれた状況はこれをクリアしている。シュリはちょい微妙だかこの際女の子という事にしておこう


 次にその女の子たちはもれなく男の子の事が好きである。これもクリアしているはずだ。これもシュリ以外とはとても、とても深い仲になっているので問題ない。シュリはま~神様の話では好意は持っているのでよしとしよう


 ここまで見れば間違いなくハーレムだろう


 しかしだ。しかしだ。


 この後が重要!!!


 古い考えだと言われようが関係ない。普通女の子は好意をもつ男の子に色々するのでは?それこそいたわったり心配したり《()()()()()()


 そう、家事だ。好きな人のために頑張って料理したり、恥ずかしくないように部屋を片づけたり、可愛くなろうと服を作ったり直したりと色々するのではないだろか…


 だが現在オレの周りの女の子は誰1人としてそういった家事をしない。やろうと努力もしない。むしろオレにやらせる。と言うか押し付ける。せめての救いなのがキョウが


「さ、さすがにこれまでお願いするのは……」


 と、下着の洗濯は自分でするようにしていた。なのでまとめて女性陣の物は頼んでいるのだか、それ以外一切しない


 それが今の状況であり果たしてこれがハーレムだと言えるのだろうか?


 そしてシュリは当初


「あの()達に家事、というか内面をなんとかしてくれない」


 と言っていたはずなのだが今ではそんな事どうでもよさげで、むしろ、うなぎ登りで上がっていくオレの家事スキルにとても喜んでいた


 どうやらシュリはオレとユズキ達と魂の契りを交わさせてそのままめんどうを見させる算段らしい


 そして1番厄介なのはリリィだったりする。それは家事をやってくれないかと尋ねてみたのだが


「旦那様、夜の世話だけでなく、昼間の世話も我にやれと…」


 そんな事を言ってきたのである。まー嫁なのでよしとしたのだがそれならばとユズキ達3人も任せてきたのである


 キョウはそれでも恥ずかしそうにお世話をさせて下さいと言ってきたがリリィに止められていた。そんな訳で下着の洗濯以外はやってもらえない。おそらくキョウは家事を多少出来るとは思うのだが


 リリィがキョウの申し出に待ったをかけたのが不思議で聞いてみたのだが上目遣いで


「キョウが家事…というか旦那様の世話をしたら旦那様はキョウばかり可愛がるじゃろ」


 言ってほほを膨らませてそっぽをむくリリィ。つまりは嫉妬しただけだが正直、今の状況としてはいい迷惑だがとても言えない。言ったら絶対怒る


 そんなわけでリリィに家事をさせないことには他の面子はリリィを盾に家事をしないのである。そして問題のリリィだが家事が壊滅的でやりたくない理由はわかった


 しかし実はリリィ自身すっごいやりたがっていて、あえて気づいていないフリをしているがこっそりキョウから色々家事について話をしていた事があったのだ


 なのでこのよく分からないハーレムをオレの理想とするハーレムにするには、リリィが家事が出来るようにならなければならない事になってしまったが、はっきりいってオレの転生とどっちが先かな?といったレベルだったりする


 そんな訳であるがふとある事に気づき別にオレがこのまま家事を専念して強くならなくてもいいのではないかと気づいてしまった


 つまりオレが転生してそこにリリィとキョウが付いてくる形だが、別に先にリリィかキョウが転生してオレがそこに付いていくでもいいじゃないかと


「あ~それはオススメしないよ」


 唐突に神様登場。全くこの神様はいつも唐突に現れるのだがなにやら言っていた


「別にペットとして動物に転生し続けてもいいと考えてるなら止めないけどね」


 聞き捨てならない事を言われた。一体どうゆうことかと尋ねるとオレとリリィ、そしてキョウでは魂の価値が違うらしい


 リリィとキョウは高位の魂なのでリリィ達を基準にして人間として転生させるとオレはおのずと低位の魂なので動物に、犬や猫、蛇やカエルといったものになるらしい


 そして本来なら動物とかに転生してもその後人間に転生出来るのだがそれだとリリィ達と同位になってしまうので出来ないと


 ではオレが人間に転生すると…リリィ達は同じ人間でも物凄い美人だったり才能にあふれていたり、お金持ちだったりと高嶺の花になるのだと


「君も転生したら本来無視されるであろう高嶺の花に言い寄られる方がいいんじゃない?」


 確かにその方が楽しいかもと思ったがふと


「でもそれってオレが初めて死んだ時の理由に酷似してませんか?もしかしてリリィ達って…」


「………ただの偶然だよ」


 しかしあまりにも酷似していたし、神様の態度が気になり問いただしてみると


「あの()達は君の幼馴染とか言い寄ってきた美人とは別の魂だよ。これは保証する。しかし非常に近い位置にはいる。そして君は実はそんな感じで何人かの女性に言い寄られる魂をしているんだよ」


 神様の言葉に微妙な気持ちになってしまった。確かに複数の女性に言い寄られるのは気持ちがいいが、実際なるとめちゃくちゃ大変だとすでに知ってしまったわけで、この先ずっと大変な思いをしなければならないのだとわかってしまったからである


「君の不安は分かる。しかしこれからは大丈夫じゃないかな?だって1番近いところはリリィかキョウになる訳だから」


 そんな風に慰めてきたがせめての願いで一夫多妻制の世界に転生させて下さいとお願いしてみた。でなければ絶対もめてオレは殺されることがわかりきっていたからである、神様も努力はしてみると言ってくれた


「じゃぁ、そろそろ本題に移っていい?」


 そのまま帰るのかと思ったらまたしても意味深に言ってきて嫌な予感しかしなかった。正直聞きたくない。聞く前に断りたい


「そんな難しくないよ……ある女性と仲良くなって魂の契りを交わしてきてよ」


 大問題発言


 ただでさえ女性陣の扱いがうまくいかず不安しかない状況をさらにややこしく、それこそ火に油を注ぐような事をやれと言ってきたのだ。ホントにこいつ神様なのか?


「不安なのはわかる。しかし安心していいよ。苦労に見合うだけの美人だから」


 いやいや、問題はそこじゃない。それどころかもし本当に物凄い美人ならリリィが、それこそキョウも激怒するのではと思ってしまった。結構2人とも嫉妬しやすいだから……


 あとどうせ新しく嫁を作るなら今は美人より家事とか出来る女の子を嫁にしたい。これ以上家事が出来ない女の子の面倒は見れない…


「大丈夫だよ。今回の女性はある意味最も君にはいてほしいと思う女性だから」


 神様の優しい言葉。しかし全く信用できない。その口車にのせられ2度も痛い目を見ているのだ。3度目はない。しかも家事について聞いてみたらそれとなく歯切れの悪い感じで話をはぐらかされた


 そんな訳だから今回は申し訳ないが断ろうと思っていたのだが


「そっか~それなら分かったよ。しかし相手はエルフなんだけどな…」


 聞かずてならないことを言われた


(エルフ……だと!?)


 ファンタジーには欠かせない重要人物。全く気にならない訳がない。それに神様がさっき美人だとも言っていた。物凄く悩んだしかしエルフが気になり


「わかり……ました。やりましょう」


 あえて渦中に飛び込む事となった


(えぇぇい。毒を食らわば皿まで!?)


 そんな感じで神様の依頼を受けることとなりまた別の世界へと仮転生する事となったのだ


















 そして



 それを隠れて聞いていた人物がいたのだった


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