第2話 嘆きの灯台-2 潜入
ん? 職業? 今は清掃員さ。
え? かたぎには見えない?
あーやっぱ酒場の店主とかやってるとそういうの分かっちまうかぁ。隠すほどの事でもないんだが、ここに来る前は傭兵やってたんだ。けど身体を壊して傭兵稼業を引退してね。
身体悪くしているように見えない?
まあこの通り手も足もくっついてるし、普通に生活する分にはどこも悪くはないんだよ。なんなら戦闘だってこなせるぜ? だけどな、だけど、なんだよ。
傭兵ってのは命がけで、限界超えたところで戦う場面ってのも結構あるわけよ。そういう限界を超えたところっての? そこに行った時、アレが来るんだよ。
ガクッて。
秒単位以下でやりあってる中で、身体が言う事聞かなくなる瞬間がきちまうんだ。なまじ普段動けるもんだから続ける奴も多くてね。そうして死んでいった奴を何人も見てきた。
だけど俺は。俺はごめんだね。美味い酒飲んでイイ女抱いて、稼いだ金はちゃんと使わないとな。じゃなきゃなんのために稼いでたのか分かったもんじゃない。
ってことでマスター。一番イイ酒と……女はいねぇみたいだからツマミ、頼むわ。
いやー労働後の酒はうまい。
俺こと"清掃員のヤカ"は今、場末の酒場で一杯引っ掛けていた。
ピエッタからの勧誘を受けての出向が始まって二ヶ月。対象のシーリィ女史を射止めるため、彼女の働き先であるサンベイル市役所に清掃員として潜入。日々職務に邁進しつつ周囲との関係を築き、一目ぼれした体でシーリィ女史にちょっかいをかける毎日だ。
懐から写真を取り出す。長い黒髪の真面目そうな、というかキツそうな女。整った顔立ちと釣り目がちな目元が余計そういう印象を際立たせるのかもしれない。
身体は、なんというか、凄い。
胸がでかい、尻がでかい。それでいて腰はくびれている。
B103W61H105とアダルトグラビアでも滅多にお目にかかれないような体系だ。
"組織"の調査によると本人は自分の体系を好んでいないらしく、職場でも体系を覆い隠すようなゆったりした服装が多いとのことだ。
スリーサイズもそうなのだが、"組織"はこういった情報をどのようにして手に入れているのだろうか。
「おっ? なんだいそいつぁ。兄ちゃんの女かい?」
マスターが目敏く聞いてくる。
「いやいや。俺の片思いさ。仕事先で関わりある女なんだがね、身持ちが固くて」
「あーあーあー。確かにこりゃカタそうな女だ。けど兄ちゃんだって捨てたもんじゃねぇだろ。言い寄って来る女に困らなかったんじゃねぇのかい?」
「寄って来るのは昼間から酒場にいるようなスレた女くらいさ。てことで、こういう綺麗な女にホレちまったって訳よ」
「なーるほどなー。んで、自分好みに仕込むってか?」
「ゲスだな、マスター」
「男の妄想なんてこんなもんよ」
今の俺は元傭兵の清掃員。下品な猥談には顔を歪ませて乗っかる野蛮な男だ。
らしくない振る舞いを琥珀色した地酒と共に流し込む。苦味の強い味だが、これまた地元の名産品である腸詰とサラダをツマミにすると程がイイ味になる。
「ごちそさん。お代置いとくぜ」
「足りねーよ」
「嘘吐け大目においてあるぜ」
「ちっ、また来てくれよな」
「そういうケチな所直したら考えとくよ」
夜の町はどこか無理に息を潜めたような静寂に包まれている。多発していた窃盗事件がついに強盗事件になったため、戸締りを強化して夜歩きを控えているのだとか。物騒なことだ。
サンベイル市は行政区のある市街を中心に発展した町だ。そこから裾野を広げるように拡張した都市であるため、外縁部に近づくほど町並みが雑然としていき、行政区から遠い南へ行くほど治安が悪い。
俺の暮らしている家は市全体から見ると南西部にあり、周囲はお世辞にも治安がいいとは言いがたい。まあ、俺のような身分の人間からすれば気にならない程度ではある。戦場より治安の悪い場所などそうはない。
市は大陸地図で言うところの東部にあたり、市外地も含めた土地面積は約一万平方キロメートル。東西200km、南北100kmのやや横長な形をしている。市内の土地面積は大陸に存在する市の中では8番目の大きさで、主要な人口を抱える都市が北部に集中している中、東部の市としては随一の規模を誇る。気候風土は冬こそ冷え込むが比較的温暖だ。
さて、言い渡されたシーリィ・サンベイル女史についての任務だが、しみったれた酒場から1人で出てきたことからもお察しの通り、今のところこれといった進展は無い。
シーリィ・サンベイル女史は姓が表すようにこの町を創設した一族の家系だ。
サンベイル市は"大崩壊"後、町としての機能を残していた数少ない町の一つで、現在のサンベイルとしての誕生が今から900~800年前と言われている。市長職は世襲ではないので今ではちょっと力の強い市議会員くらいの立ち位置に収まっているが、未だに地元の名士としてそれなりの資産を有する。
そんな訳で家庭は裕福。本人は26歳で行き遅れ気味。大陸全土において余裕の生まれつつある昨今において女性の人生は結婚出産だけではなくなっているが、両親から早く孫の顔を見せろとせっつかれ結婚という単語に神経質気味。
どこにでもは居ないだろうが、どこかには居る女。それがシーリィ女史に抱いた印象だ。
"組織"はサンベイル市に眠る古代人の遺産を狙っているとピエッタは言っていた。
古代人。便宜上使われている言葉で、その実体は今を生きる人間と大差ないらしいのだが、使われるからには意味がある。
歴史家によれば、古代人は進みすぎた技術を戦争に用いて"大崩壊"なんて呼ばれる総人口が0.001%になった殺戮を引き起こし、文明を中世以前にまで退行させた大層頭のおかしい連中らしい。
大陸は一度土に還った。だが全てではない。生き残った人間はいたし、残った文明は僅かながらに存在した。生き残った人間はしぶとく数を増やして現在に至る血脈を繋ぎ、残った文明は今に至る文明の礎となっている。
まあ、一度は大陸を滅ぼした奴らの技術だ。どんなものであれ、どうせロクでもない代物だろう。
一夜明け。
この任務についてからというもの、朝が早い。
早いというのは休暇中の傭兵基準での話で世間一般的な会社員と同程度である。ちなみに傭兵は朝が早いというより夜がない職業だ。
朝7時起床。湯浴びして飯食って身だしなみ整えて出社。
朝8時半市庁舎着。清掃員室へ向かい出社表を押す。作業着に着替えて待機。
朝9時、部長の一言と体操から業務が始まる。済んだら各担当の場所を清掃していく。
市庁舎は5階建ての近代的な造りの建物だ。時代毎に立て替えているらしく、現在の市庁舎は7代目だと案内のパンフレットには記されていた。
清掃場所は日によって違うが今日は3階廊下となっている。ちょうどいい事に対象の勤める経理課も3階にある。
「ようヤカ。もう仕事には慣れたかよ」
恰幅のいい体格の主任が俺の肩を叩きながら話しかけてくる。
「主任~、それ昨日も聞かれましたよ? そんなに俺って危なっかしいですかね」
仕事中の俺は陽気な男だ。
「ははは! そうだったか? なーに前職がどうあれ、俺はお前の事を気に入ってるんだ。こういう仕事は若い奴がやりたがらないからな、貴重なんだよ。ましてお前さんはよく働くしな。今日も頑張れよ、しっかりな!」
「へいへい。頑張りますよっと」
最初は警戒されているのかと思っていたが、どうも最近の態度を鑑みるに俺はこの部長に気に入られているらしい。潜入先に馴染めているのはいい事だ。お調子者を演じておいて正解だった。
それにしても、若いと言っても俺は28だ。若いの範疇に収まる年齢でもないように思う。そんな事を考えつつ3階へ向かう。仕事の時間だ。
性分なのか、俺は仕事を与えられると手が抜けない。
本来なら清掃機材でガーっと磨いて終わりのところを汚れが酷いところは手で仕上げる徹底さだ。こういう地道な努力の甲斐あって職場に馴染めているのだろう。やりすぎると本来の目的を忘れて没頭してしまうので程ほどにせねばならない。
そんな業務中。聞き覚えのある足音に顔を上げる。
対象――シーリィ女史が廊下の向こう側から書類を抱えこちらへ向かってきている。
きっちりしたシャツの上にゆったりとしたカーディガン。それで自分の我儘な身体を隠せているつもりなのかどうか分からないが、内側から押し上げる膨らみがシャツで無理やり押さえつけられ余計にいやらしい印象を抱いてしまう。膨らんだ部分を見つめてしまうのは男の本能的習性だろう。
おっと、仕事だ仕事。もちろん"本業"の方のだ。
通りがかりのところを腕を壁につき、道を塞いで足を止めさせる。
「また貴方ですか」
特に驚きもせず足を止め、シーリィ女史はややうんざりとした眦でそう口にした。
そう"また"である。彼女の前で俺は出会うたびに言い寄ってくる軟派な男。
「そう邪険に扱わないでくれよ。俺はアンタに会うため働きに来てるんだぜ?」
「そういった言葉を言われて全ての女性が喜ぶと思わないことですね」
逸らされず正面からぶつけられる言葉。こういう所が男を遠ざけてきたんだろうなと思う。しかしこちとら仕事である。この程度の扱いで折れるわけにはいかない。
「おいおい本心だぜ? それに仕事だって手を抜いてるわけじゃないんだ。ほら見てくれよ。綺麗なもんだろ」
「……まぁ、確かに」
「アンタの嫌いな荒くれ者かもしれないが、俺だって働いたら正当に評価されたいと思う訳だよ。ということで一つ、食事のお約束でも」
「お断りします。仕事中ですので失礼します」
ツンと顔を背けて足音高く去るシーリィ女史。
なんとも色っぽい曲線を描く膨らんだ臀部が曲がり角に消えるまで見送り、溜息を一つ吐いてから作業に戻る。「フラレちまったぜ、ヤレヤレ」とでも言っているように見えれば上出来だろう。念のため言っておくが、本気でそう思っている訳ではなく周囲から見られていた時のカバーストーリーだ。こういう所を怠って身バレした諜報員は多いから侮れない。
さて。
最初はどうなることかと思ったが、少なくとも悪く思われていない。
邪険にされていた? 相手にされていなかったって?
今日だけを切り取ればそういった感想を抱かれるかもしれない。
しかし、最近は最初の頃と比べ明らかに会話する時間が長くなっている。表情の機微は人によって様々なので憶測を多分に含むが、表情を変えてくれるようになっただけ最初の頃よりだいぶ進歩したといえる。何よりも、同じ階とは言え俺が掃除してる廊下は経理課から他の課に移動するにあたって通る必要のない場所だ。
つまりは、わざわざ俺を探して絡まれに来たのではないだろうか?
ちょっとした息抜きか悪ふざけなのかは分からないが、興味以上の感情は抱かれていると考えるのは、自惚れでは無いと思う。
事務のおばちゃん連中から聞いた噂によれば、シーリィ女史に言い寄った男は数知れなかったそうだが、言い寄り続けた男は皆無だそうだ。
だいたいの男が気が強く当たりのキツいシーリィ女史の態度に根を上げてしまうのだとか。
会話中の態度からはとてもそうとは思えないが、根気良く続けた結果が実を結んできた頃合いなんだろうか。
男女の機微に正解は無い。自惚れずさりとて焦らず。
機会を待つ。決行日まではあと四ヶ月だ。
二階建ての集合住宅が現在の宿である。俺以外の住人がいないのは"組織"の計らいであるのか偶然なのかは分からないが、とりあえずの所悠々自適を満喫できている。都会で隣人に悩まされず暮らせるのはかなり幸運と言って良いだろう。
キッチンとリビングともう一部屋に寝室、典型的な箱部屋だ。浴室とトイレがあるので最低限の設備は備わっている。
カバーストーリーとして趣味になっているオーディオ機器や、時計、模型の雑誌で散らばったテーブルの上に見慣れない便箋が紛れ込んでいた。
部屋に入ったときから漠然とした違和感は覚えていたが、これは"組織"からの命令が下されたのだろうか。封を切り手紙を開く。
『夜、迎えに行くね』
時間を書け自由業。
「やぁヤカ。良い夜だね」
夜半を過ぎた頃案内にやってきたと思しきカラスの使い魔に連れられ、市内の廃屋に入ってみればそこには紫色の怪しい野郎と、さらにもう一人。
コイツに一々付き合いたくないので手短に済ませる。
「お呼びとの事でしたが」
「うん。突然で申し訳ないんだけど、"博士"の手伝いをして欲しいんだ」
そういってピエッタは傍らに佇む、全身青色の――比喩ではなく本当に頭の先から覆われている――妙にピッタリしたタイツのような素材に身を包む男を示した。
男と断じたのは股間の膨らみが妙にもっこりしているからだ。
「ワハハハ! 君がヤカ君かね! 私はブルーマン! 親しみを込めて博士と呼んでくれたまえ!」
いや、ピエッタでわかっていたことだ。きっと"組織"には変な奴しかいないと。博士という呼び名が名前と一文字もかすってないとか、青いからといってブルーマンは投げやりすぎないかとか、そもそもその格好なんだよとか、この胸の内に湧いた気持ちは封殺しよう。仕事だ。仕事なのだ。
「はい、よろしくお願いします博士。私のことは人前でないのならばヤカとお呼び下さい」
「ワハハハハハハ! 固い、固いぞヤカ君! ん? ああこのブルーマンスーツの事が気になるかね? よくぞ訊いてくれた! これはだな、特定の光の波長を吸収し光学迷彩の質をグンと上げてくれる優れものなのだ。私は"組織"の"執行部"達の中では戦闘力に劣るものでね! まあそれというのも普段は古代人の遺産を中心に研究を進めているからで、博士という呼び名もそれにちなんだものなのだ! それでなぜこのブルーマンスーツを着用しているのかというと、これを用いて不要な戦闘を回避するためとあとは趣味だな! ワハハハハハッ!」
「左様ですか」
長い。うるさい。あと訊いていない。
こんなナリして"組織"の"執行部"で研究者なのか。研究者にしては一々声が張ってて非常に喧しい。今のところ2分の2でこんな奴だが残りの10人は大丈夫なのか?
「それで、任務の内容は?」
「あー、それは僕から説明しようかな。ヤカ。君は最近巷を騒がせている連続窃盗事件と強盗事件について知っているかな?」
「"花怪盗"ですね?」
サンベイル連続窃盗事件。昨年度から市内にて一月に一度の間隔で連続する窃盗犯罪。盗まれるものが金銭的に価値の低い妙な物ばかりであることと、盗んだ物が置いてあった場所には季節の花をドライフラワーにしたものが代わりに置かれている事から"花怪盗"などと呼ばれている。
金銭的被害が少なく、被害者達も怒ってはいるが困ってはいないため、ある種の大衆娯楽として親しまれつつあった。俺の情報源は殆どが大衆雑誌だが、それ程市内ではよく知れ渡った存在だ。
「そうだね。そしてこの"博士"こそが"花怪盗"の正体なのさ」
「フハハハ! いやぁ、照ぇれるね。こういう悪戯は趣味なんだ」
しきりに頭をかきながら照れた様子の博士。顔も伸縮性の高い青の素材で覆われているので顔の凹凸しか分からないが、恐らくまんざらでもない表情をしていると想像される。
趣味である部分はもうこの際触れないでおこう。
「だからこそ許せぬのだ。奴らは私の名を使い悪事を働いた!」
しかしこの"花怪盗"事件、状況が変わる。先日ついに人的被害が出た。被害者は東地区に住まうベニス・フローレンス(72歳)。趣味の散歩から帰ったところ犯人達と鉢合わせ。フローレンス氏は慌てた犯人達に突き飛ばされ骨折。また室内は酷く荒され、金品が仕舞われていた箪笥にはドライフラワーが置かれていたという。
犯行は連日発生し、その度にドライフラワーが置かれていた。
警察は模倣犯の線で捜査中だが、"花怪盗"の凶暴化、ないしはこれまで単独犯と考えられていた犯人が複数化した事により手口が変化した、など様々な角度から検証しているのだという。
目の前の変態曰く名刺代わりのドライフラワーを真似されただけとの事だが。
「盗むなとは言わん。だが盗みは誇りを持ってやるべき物だ。それをあの連中ときたら名前だけ借りた上に咎を私に被せて!」
等しく最低だと思うが、似たような立場の俺から言える言葉は何も無い。
「そこでだ! 私はこの状況を解決する起死回生の一手を思い付いたのだ!」
チラチラと聞いて欲しそうにこちらを見てきたが無言を貫く。どうせピエッタが俺を呼んだのはこの思い付きを手伝わせようというのだろう。
「おほん。そう、発想の逆転だ! 私が強盗であると疑われるのであれば、私の盗みが私の仕業だと分かればよいのだと!」
「博士。具体的にはどうするんだい?
強盗事件の犯人たちから濡れ衣を着せられている状況で盗みに入るのは、事態を悪化させかねないと思うけど?」
「フハハハハ! よくぞ聞いてくれたねピエッタ君!
抜かりない。強盗と間違えられないよう、手を入れておいたのだ。
それはなにか! そう! 予告状ッ! 私は各種警察機関へ予告状を送ったのだ!
これならば強盗と間違えられる事はあるまい!
どうだ、素晴らしい思い付きだろう! なんなら真似してもいいぞ!
フハハハ、ハーッハッハッハ!」
「…………まぁそういう事だからさ、付き合ってあげてよ」
仕事である以上はやる。
だが働く俺も人間だ。仕事の内容如何で気が重くもなる。
こういう仕事だと、とても。とても。
【☆月△日 市庁舎に眠る"大切なもの"を頂きに参上いたします】
沢山の評価ありがとうございます。
正直全く読まれないと思っていたのでとっても嬉しいです。
あ、お気に入りにいれていただけると大変励みになります!
ブルーマン王子がいるんだからブルーマン博士がいてもいいよねという話でした
以下書きたいだけ設定シリーズ
戦闘能力について
二段階差が開くとその分野では絶対に勝てない
C<Aのようなかんじ
一段階差ではなんとかなる
C戦闘者として平均
B一流
A歴史的天才
ヤカ(Y君)(プロローグ登場)
筋力C
体力B+
俊敏C+
技巧A
知力B
魔術B
モーデウス(プロローグ登場)
筋力B
体力B+
俊敏B+
技巧A
知力A
魔術A
カーミュ(プロローグ登場)
筋力C+
体力B+
俊敏A
技巧A
知力B+
魔術B
グレンデル(プロローグ登場)
筋力A
体力A
俊敏A
技巧B
知力C
魔術B+
俺はこういうことがしたくてこの話を書き始めたんだぁ(恍惚