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姉ちゃんがすごい日常  作者: simple
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やまない雨はない

 日曜日。空から降ってきた水が道路の横に流れていく。車道が平面ではない証明だろう。

 今日は晴れだからと、朝から姉ちゃんを誘って隣町の博物館に行っていたのだが、お昼の二時頃に帰ろうとした時にはすでに雨がどしゃどしゃ降っていた。なんて運が悪い。

 月曜日に見た天気予報では今日は快晴のはずだった。これはメディアがいつものように嘘をついた訳では無いだろう。単純に今日か昨日に予報を見なかった俺が悪い。すまない、姉ちゃん。俺が一日中ずっとアニメなんて見てなければ……!


 後悔しても、雨はやまない。くっ……! 一体どうすれば……!

 悩んでいると、姉ちゃんがカバンから何かを取り出した。……こ、これは! 折り畳み傘!

 そうか! 姉ちゃんはいつもこれを持ち歩いていたのか!

 ……いや、待てよ。小さい折り畳み傘を二人で使ったらどっちかの肩がSWEET! 濡れてしまうじゃないか! 雨はシャワーとは違うんだぞ、どうすんだよ姉ちゃん!

 焦っていると、傘をさした姉ちゃんが突然走り出した。そんな、俺を見捨てるのか? 信じてたのに……。

 雨が降る。空は暗い。隙間のない雲に覆われた空からは光は降ってこない。


「--おーい、買ってきたぞー!」

 一向に晴れる様子がない空を見つめていると、少し離れたところから姉ちゃんの声が聞こえた。

 姉ちゃん!? なんで戻ってきたんだよ! はっ! なるほど、そういうことか!

 戻ってきた姉ちゃんの手にはビニール傘が握られている。コンビニで買ってきたのだろう。つまり、姉ちゃんは傘を持っていない俺のために、傘を買ってきてくるたのだ。

 ごめんよ姉ちゃん、疑ってしまって。

 こんなに機転が利くなんて、やっぱり姉ちゃんはすごいや!

 今の俺の気分のように、くらい雲は、退いていった。

長く書くのは苦手なり。

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