表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/18

観音様

朝いきなり魔王が言いました。


「観音様を見に行くぞ!」


じいと子魔王は


「急にどうしたんだ!?」


魔王の命令なので、じいは車の準備をしています。


何かを真剣に考えながら、車で観音様へ向かう魔王。




「ついたぞ!観音様」


じいが車を駐車場に寄せて、魔王に言いました。


無言のまま車を出て、歩きだす魔王。


手には数珠が握られてます。


観音様のひざ元、施設の入り口で、やわらかく、声をかける係員。


「おかあさん、チケットを買ってください」


魔王はなにかの念仏を唱えながら、観音様へ進んでいきます。


係員の言葉は完全スルー。


「おかあさん、あの~料金を頂かないと……」


魔王を止めに入る係員。


係員の静止にも、まったく動じず観音様へ向かって歩いていきます。




「おかあさん、困ります!」


ジロリ、係員を見た魔王。


「今日の朝……夢を見た」


「はあ?なんでしょう?」


意味が分からない係員。


「今日の朝に、観音様がおれの枕元に立った」


「それがどうしたのでしょう?」


怒り出す魔王。


「ばかもの。観音様が枕元に立った……つまり、おれに会いたいと言ったわけだ!」


「ええ?」


「だから、会いに来ただけだ!!」


「いえ、だから料金を……」


料金をもらおうと頑張る係員に、魔王が一喝!


「うるさいだまれ!おまえには関係ない!おれと観音様との話だ!」


その後は何も言わずに、観音様へ進み、最後に数珠を手に頭を下げた魔王。振り返り、車に戻ってきた。


「さあ、帰るぞ」


ブオオオン、車が走り去りました……


あっけにとられている係員が呟いた


「あ、チケット代……」




観音様、日本が元気になりますように!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ