平和な世界への一歩
(フロム視点)
そうやら、話をまとめると、ここ数十年の魔王もそうだが人間に攻撃はしていない。
そもそも、なぜ魔物と敵対しているかを調べたら、
昔の人々が姿が違うだけで、差別し自分の身を守るために力をふるったことが分かった。
祖先の誤りを今まで引きずってるのが、ばかばかしくなったが、
民が納得しないと思ったため。
平和条約を結ぶために人間の王と魔王が結婚して、
魔物が脅威じゃないと思い知らせれば、平和になるのでは?ということだった。
「アルバートは、王なのか、、、。」
「アルでいい。そうだな、俺は次の王だ」
「何言ってんの!!アルバートは僕と結婚するんじゃないの?」
フライトの体力が回復したようだ。
しゃべり始めたら、うるさいな。
見た目はまぁまぁ可愛いのに、、、。
「はぁ?何言ってんだ?俺は魔王、フロムと結婚するんだ!」
「今、初めて会ったばっかりなのに!?なんで、、、。」
こんなとこで、痴話喧嘩か、、、。
「予想以上に綺麗なうえに!世の中が平和になるんだぞ!」
「見た目なら、僕の方がかわいいし!ちゃんと人格を見てよ!」
「俺はお前に恋愛感情を抱くことはないが、フロムには、ひとめぼれしたんだよ!」
フライトがだんだん涙目になってゆく。
「もう、アルバートなんて、知らない!」
走って出ていく、フライトを追ってレヴィも出て行った。
「さて、邪魔者はいなくなった。フロム、返事は?」
「魔物たちと人が、もめなくなるなら、、、。」
「いいんですか?!フロム様!」
くらいが低いものの平和のためなら、条件的にはいいな。
「ああ。よろしく?アル。」
「じゃあ、平和条約、成立な!
今日はとりあえず、帰るわ!明日、書類とか持ってくるな」
そういって、アルとセノンは帰って行った。