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ヘイムスクリングラ社

ティア王国・首都ツォアル東部。



ヘイムスクリングラ社、地下駐車場。


「ルヒトさん、お疲れ様です」


ゲヘナ担当主任の女性イリアが出迎える。


エージェントが回収した柩は、ヘイムスクリングラ社の地下施設ゲヘナの窯で作られる黒い炎で灰にする。


「お腹、減った」


地下駐車場の休憩スペースに、リュカは腰を下ろす。


空腹は、人を堕落させる。


「ガルルル……」


少しでも気を紛らわせるため、木の机に牙を立てて噛り付く。


そんなリュカの様子を見ながら


「あら、新しい人狼ですか?」


イリアがルヒトに尋ねる。


「新型ですが、使い勝手は……最悪です」


タバコを咥え、ルヒトが答える。


イリアは苦笑いをしながら

「ルヒトさんは、厳しいですね。前の子には、結構甘かったような?」


「……その話は、よしましょう」


穏やかだったルヒトの声が、急に冷たくなる。


(やはり、あの噂は……)


イリアは、恐る恐るルヒトの横顔を見る。


だが、少しも動揺する素振りをせずに

「さて、そろそろ行きます。リュカ君を、城の研究所に連れて来るように言われてますので」


ルヒトは踵を返す。









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