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プロローグ

昔々、永遠の国のお姫様は儚き国の王子様に恋をしました。


しかし、儚き国の王子様は病に倒れ死んでしまいます。


それを嘆いお姫様は、王子様に魔法をかけました。


その魔法は風にのり、国中に広がったのです。


「ルヒトさん、その話は?」


黒フードで目元まで顔を隠した、助手席の少年が尋ねる。


「リュカ君は、人狼としては新米でしたね」


運転席の男は、パチンと指を指を鳴らしてタバコに火を付ける。


(魔法みたいだ……)


「ティア王国に伝わる、古い言い伝えです」


「城では、習いませんでした。記録しておきます」


そう言って、リュカは律儀にメモをとる。


「さて、そろそろ回収先の村です」


二人を乗せた、黒いトラックは村の入り口に到着。


「これが、今月の死者です」


村長の老人が言う。


そこには、柩が並べられている。


「確認します」


ルヒトはそう言うと


「リュカ君、お願いします」


(訓練通り、やれば大丈夫……)


意識を集中し、他とは違う「何か」を判断するのが人狼。


「三番目のと、それから六番と九番」


「分かりました、柩を回収します」


リュカは腹を押さえると


「なんだか、お腹が切ない」


「それは、人間で言うところの空腹というものです」


ルヒトに説明され


(これが、空腹……?)


リュカは首を傾げる。


「私は村長と話がありますので、村を観光してみては?」


「え……」


見所なんて何もなさそうな、閑散とした村だ。


「どうやって、暇を潰すか……」















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