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詩集

A refrain

作者: 蒼山詩乃

静かな吐息が心臓を刺す

夢見心地はほとんどなくて

また繰り返すんじゃないかって

意味も無く悩んでいただけなんだ


目を閉じてしまえば安らぎがざわついて

「今日も明日も去ってしまった」

と記憶を握りつぶした


ああ、感傷を干渉するなんて

誰が許したんだ見えないナニカ

「単調を崩せ」と

誰が嘆いたんだ?


気味悪いぐらい 揚げ足を取ったって

お名前が分からないじゃないか

君は何だい? 君は僕の何だい?

ねえ教えて頂戴!


怖気ついた体の音色を 注射器で取り除いたって

今日も眠れないから 水面に上がるしかないんだ


泣きついた僕はもう一回と 答えを求めた

「昨日と同じことを繰り返して

 演じ続けるしか無い」と


明日も塗りつぶして、何度も

等しい感情を生かしておくんだ

ホンの少し、ほんの少し

喉を取り戻すため


自分の言いたいことを 荷物に隠して

何を生き急ぐんだい

私も嘘をついてしまえる人で

人間ではないのだけれど


手足をこの縄で 強く縛って

何も出来ない様にさせ

なぜだろう、用意した逃げ道が

無いんだ 見えないんだ


また今日も昨日と同じだと勝手に嘆いては

なぜ消える準備をしないんだろう?

底に遮られた言の葉なんていらないと同じと

理解しているはずなのに取りに行くんだ

また明日も今日と同じことをするだろうと

なぜ、首を絞めて笑っているのか

水面に響かせてはまた日常と

僕の底はどこで嗤っているんだ


泣き叫んだ僕はもう一回と 願いを刻んだ

「後悔と航海で手を繋いだって

 苦しんであがくしかない」と


A&Bの存在意義も

未だに僕はわからないままで

ああ、なんというエゴイズムなんだろう

泣いてしまった夜に見た夢は

「深く沈んだ自分自身でした」

refrain→繰り返す

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