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『ドナルドと成美:世界を欺いた2人の元首』  作者: 大皇内 成美


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7/7

第7話:『地球OS(TRON)への納税:秘密の共謀』(後半)




OP曲改良版をアップしました。

・グリーンランド表記を「グリーンランド御中」に統一しました。

・「WANTYOU」は不適切と判断し「御中」に変更しました。

・「グリーンランドを欲する」という表現は「星の野」という比喩に置き換え、対立ではなく共感を目指す表現に改めました。

ご視聴・ご意見お待ちしています。— 成美https://youtube.com/shorts/6WtvJFlqglo



⑥ 世界の変化:独占から「共生」へ

成美の放った「あほか!」という一喝は、電子の海を越え、特許の檻に絶望していた世界中のエンジニアや学者たちの魂を震わせた。 モニターの向こう側、北欧の片隅で頭を抱えていた技術者が、ふと顔を上げる。彼の目には、昨日までの「奪い合い」への恐怖はなく、晴れやかな光が宿っていた。 「……そうか。太陽がタダなら、俺の技術を隠し持つ理由なんてどこにもない」 彼が震える手で『TRON』の共有サーバーへ設計図をアップロードした瞬間、ドミノ倒しのように世界が変わった。独占による支配が、一滴の愛(LOVE)によって溶解していく。 人々は気づき始めた。自分の利益を1/Nだけ削り、地球という巨大なシステムに「納税」することこそが、未来を生き抜く唯一のライセンスなのだと。SNSには「#地球への納税」というタグが溢れ、かつての敵同士が、一つの画面で知恵を出し合う光景が日常になりつつあった。


⑦ 今週の暗殺者とポンペオ:トランプアイランドへの招待

ホワイトハウスの地下、冷んやりとした空気の中で、トランプは九百八十円の連結台車に腰を下ろした。 「……マイク。今週、俺の首を狙ってきた不届き者はどうした?」 トランプの問いに、漆黒のスーツを纏った「交渉人」マイク・ポンペオが静かに応じる。彼の無表情な顔には、プロフェッショナル特有の冷徹さと、どこか達観したような穏やかさが同居していた。 「ご安心ください、ドナルド。すべて『トランプアイランド』へ招待しました」 「あそこか」 「ええ。送り込まれた暗殺者たちは今、銃を捨てて成美さんのレトルトカレーを頬張っています。あまりの美味さに『復讐なんて時間の無駄だ、ここでヤシの木を育てて生きていく』と泣きながら改心しましたよ。平和的な無力化、完了です」 成美は鼻のティッシュをギュッと押し込み、満足げに微笑んだ。 「私のカレーは、胃袋だけじゃなく魂も満たすの。どんな悪人も、お腹が満たされれば、ただの『1/Nの元首』に戻る。それがLOVE連邦のやり方よ」


⑧ 奥さんのツッコミ:最強の「現実」

その時、部屋の扉が乱暴に開け放たれた。現れたのは、モデルのような立ち姿で眉をひそめるメラニア夫人だ。彼女は宝石入りの拡声器や、安っぽい台車が散らかった光景を一瞥し、冷たく言い放った。 「……あなたたち、いつまでその『世界救済ごっこ』を広間で続けているの?」 「ご、ごっこじゃないぞメラニア! これは地球OSの再構築という、歴史的……」 「黙りなさい、ドナルド」 メラニアの絶対零度の視線に、トランプが縮み上がる。 「その汚い台車、掃除の邪魔なのよ。次のゴミの日までに出しておかないなら、私が勝手に処分するわ。ポンペオ、あなたも。この人を甘やかすのはいい加減にして」 世界を股にかける「悪役と善役」の共謀も、奥さんの一言には形無しだった。ポンペオは慌てて書類で顔を隠し、トランプはコソコソと台車から降りて、部屋の隅へ押し始めた。


⑨ サザエさんEND:笑顔のジャンケン

窓の外には、新しい時代の幕開けを祝うような、燃えるような夕焼けが広がっていた。成美はカメラに向かって、鼻のティッシュを揺らしながら満面の笑みで手を振る。 「さーて、来週の成美さんは?」


『トランプ、台車を車検に出す』


『ポンペオ、カレーの隠し味を暴く』


『鼻血と愛の1/N』 「の3本です! それじゃあみんな、明日も地球に感謝して過ごしましょうね! ジャンケンポン!」 成美が出したのは「グー」。それは、世界を一つに結ぶ固い「絆」の形だった。



【後文:成美の母・みさえの手品】

賑やかな喧騒が去ったあとの静寂。母・みさえが筆を取り、真っ白な半紙に文字をしたためる。 「文字は美しく、平和な文字。悪い言葉も、こうして繋げれば最後には『ラブ』に届くのよ。成美、これが本当の手品なの」


【グリーンランドからラブへ至る、浄化のしりとり】


グリーンランド(凍てつく領土の争い)


どんぐり(手のひらの上の、小さな命)


りんどう(静かに、だが力強く咲く花)


うた(境界を越えて響く、共感の調べ)


たすけあい(誰かのために、自分を少し分ける勇気)


いのち(この世で最も尊い、共通の財産)


ちから(支配ではなく、共に歩むための熱意)


ラブ(すべての言葉が、辿り着くべき終着点)


筆を置いたみさえの横で、成美はまた新しい鼻血を出しながら、次の平和な世界を夢見ていた。

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