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魔物

夜。


「大丈夫なのか?夜に勝手に抜け出して」


「零次様。零次様は別に、PTメンバーへの行動報告の義務は有りませんよ」


だが──


「終末少女抜きで街の外に出るのは危険じゃないか?」


俺と飛鳥、2人だけで、夜の道を歩く。


「街道沿いであれば安全です──ただ、お一人ではお控え下さい。私に声をかけて頂ければ。花宿でも、逢引でも、気にしませんので」


いや、飛鳥も異獣出たら対処できないよね。


「まあ、この世界に花宿なんて無いんですけどね。男性はレアですから、そもそもお金で買う必要性は無いので」


飛鳥に、神具ガチャを回す様に誘われたのだ。

俺の運試しがしたいらしい。


「ここの……街道の道端の色に注意して下さい。赤い警告……ここからは、異獣出現の可能性が上がります。基本的には安全な道しかないのですが……重要施設との接続路は、どうしても危険な道が避けられません」


「いや、だから、涼風とか誘った方が良いのでは?!」


「涼風ちゃん、涼風ちゃんって……私も見て下さい!」


「そういう話じゃ無いよね!?」


なら……


「せめて、スルトに──」


「おっぱいですか!?そんなにおっぱいが良いんですか!?私だってまだ成長期なんですからね!」


20代後半は、もう成長しないと思う。

……しないよね?

揉めば大きくなるとも聞くけれど。


くすくす


「冗談です。産めよ増やせよ……零次様がハーレムを作るのは、歓迎です」


飛鳥はそう言うと、


「じゃあ、行きましょうか」


「いや、だから、終末少女抜きで安全な街道を外れるのは危険だと……」


聞いてくれそうにない。


--


「無事に着いてしまいました……」


飛鳥が不満気に言う。


「いや、無事に着かないと困るって」


物騒な。


「はっ、あれは何でしょうか!?」


飛鳥が遠くを指さし、


「ちょっと見てきます!」


一瞬にして、夜のとばりへと溶けた。


……


ああ!?


……終末少女がいないどころか、俺1人で危険地帯って……やばくないか?

でも、此処を離れると、飛鳥が……


「不可解。何故ここに勇者殿が?」


不意に、抑揚の無い声が背後から。


「……騎士さん!?」


助かった……でも、何故?


「寝る前の夜ガチャ……私の楽しみ。勇者殿も、夜ガチャ?」


「いや……俺は……飛鳥に誘われて……はっ、飛鳥は大丈夫だろうか」


「先程、異獣の群れに少女が飛び込むのが見えた。貴方を助ける為に囮になったと推測。心配ない」


「心配大有りですけど!?異獣って、どんな!?」


「どんな……考えていなかった」


「考える必要があるの!?」


「そう、恐ろしい見た目だけど、無害なほわほわした魔物」


「魔物……?異獣じゃなくて……?」


「そう、間違い無い。あれは異獣だった」


魔物もいるのか?


「あ……飛鳥は……大丈夫なの……か?」


「絶対に大丈夫。保証する」


……じゃあ大丈夫……かな。


「良かった……飛鳥は、俺の大切な人なんだ。この世界に来て初めて会った人で……助け得貰って……恩人で……優しくて……可愛くて……飛鳥は俺の拠り所だ……絶対に、失いたくない」


「待って、許容オーバー……冷静さを失うと、戦闘に支障をきたす……」


「何で貴方が冷静さを失うの!?許容オーバーって何!?」


……惚気が苦手とか……?

まあ、他人が聞いて面白い事でも無かったな。


「ともかく、零次殿、本題に入る」


「何で俺の名前を知ってるの!?」


名乗ってないんですけど!?

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