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〈閑話〉フランロールとメアリロールが産まれた時

私の名はアラン・アビルノ・シューゲイトだ。


今は妻のクラリナと一緒に、もう一人の妻フロメリがもう直出産するということで、医者を呼び、妻子共無事に何事もなく進んでくれと。願っているところだ。


数時間後、白髪の女の子が産まれてきた!


その子を抱き寄せると、温かさとトクトクという心音が伝わってくる。


顔を覗くと、元気な産声を上げていて、その姿を見るだけで安堵と喜びがこみ上げてきて、涙が出てきた。


しかし、その涙も医者の発した言葉ですぐ消え去ることとなった。


なんと、もう一人産まれてくるのだという。


さらに、妻は一人目を産む時に体力を消耗していてこのままだと妻の命が危ないと。


それを聞いて私は慌てて抱いていた子を妻はクラリナにゆっくりと渡し、すぐにフロメリに回復魔法を掛け続けた。


数分後にその子は出てきた。


黒髪の女の子なのだが、なかなか産声をあげない。


それどころか心音さえ感じないし、体温も下がってきている気がする。


私は必死に心臓がある辺に回復魔法をかけ始めた。


その様子を見て医者も駆け寄って回復魔法を掛ける。


クラリナは口に手を当てて青ざめており、フロメリは目を丸くして涙を零し始めている。


もし、ここでこの子が死んだら体力を消耗しきってるフロメリにショックという追い打ちを掛けて、その後命を落とすかもしれない。


だが、現実は絶望的だ。回復魔法は傷や病などを回復させるもので、ただ心臓が止まってるだけのこの子には効果がないのだ。


それでも、もしかしたら何かの病かもしれないという一縷の望みにかけて懸命に回復魔法を掛け続ける。


数十秒後、もうだめなのかと思ったその時、トクントクンと心音が伝わってきたのだ!


その瞬間私はその子を抱えながら床に膝を付き、泣いた。


その様子を見て妻二人はその子が死んでしまったのかと勘違いしかけたが、産声が聞こえ始めて安堵したという。


医者も奇跡だと語りながら、へその緒の処理や妻子の身体検査を行なっていた。


そして、妻子共に問題無しと伝えて、医者は部屋から出ていって帰っていった。


医者が部屋から出てすぐに、フロメリに名前はどうするか話し合いをしようとしたが、体力の限界だったんだろう、スヤスヤと寝息を立てていた。


外を見ると真っ暗だったので名前は明日の朝決めることにして、クラリナと共に部屋を後にした。


次の日の朝、フロメリがいる部屋に入ると既に起きていたようで、ベッドの上で、新しく産まれた家族を大事そうに抱えていた。


妻と名前を話し合った結果、白髪の子はメアリロール 黒髪の子はフランロールと名付けた。どちらもフロメリから名前を取ったものだ。


後で学園にいる二人の息子にも報告しとかないとな。


その後、念入りに妻の容態を確認して私は執務室で仕事をするのだった。

続きを読んでくださり有り難うございます。

きっと、てか、確実に誤字脱字とか、ある気がするのでその時はご指摘お願いします。修正はしっかりとしますので。

感想、質問、ブックマーク等もよろしくお願いします。

後書きや前書きにもでも誤字脱字とか文脈崩壊とかあったら泣くしかないな……

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