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誕生日 魔法の練習とテンプレと……

受験勉強により今年の投稿はこれで最後です。今後の予定としては遅すぎても3月の予約投稿してる分です。


早く再開出来るなら2月の真ん中辺りぐらいとなります。


ここまで読んで下さった読者様方、凄い途中で区切っておりますが、気中に待って頂けると幸いです。


これからも応援、誤字報告よろしくお願いします!

メイドさんに付いていき、訓練場に着くと、メリーたちが魔法の練習をしている所だった。


二人とも片手を突き出して、魔法を発動させようとしているが、体内の魔力を上手く手へと移動出来ていないみたいだ。


私がそこへ近づいていくと、二人も私に気がついて、突き出してない方の手でコッチ、コッチと手を振るので、可愛いなと思いながら、駆け足で向かっていく。


服は3人とも着替えてないけど汚れたりしても問題無い服なのと、動きやすいので特に服は問題無い。


「お父様たちのお説教が終わって来たのだけど魔法の練習中?」

「そうなのです! けど全く出来なくて……メリアナたちに聞きたいけど、何かで呼ばれて今はいないからそれも出来ず……」

「ソフィー、説明ありがとね。魔法ならホラ! 私が使えるから教えられるわよ!」


そう言って私はロウソクくらいの火を手の平の上に出して見せる。


「え!? おねーさまは、魔法がつかえるのですか!?」


メリーはキラキラという効果音が聞こえるくらい目を輝かせて、こちらを覗き込むような仕草をするので、私は調子に乗って火、水、土、風を球体(〇〇ボール)的なのを魔法で作り出す。


これを見て、メリーは大はしゃぎして、風の球体に近づいていく。火球以外は別に近づいてもそこまで危険は無いけど強いて言うならメリー、今すぐに風魔法によってめくれ上がってるスカートを押さえて!


ソフィーは最初の火魔法を見たあたりから、私も発動させると意気込んで、黙々と手を突き出しながら、ファイヤとかエクスプロージョンとか叫んでいる。


私の予想が正しければスキルの名前的には、魔力量を無視したら何でも魔法で出来ると思っている。今ここでエクスプロージョンを撃たれたら大惨事なので、生活に使うレベルの魔法のウォーターとかを唱えるように勧める。


勧めてる時に、メリーの様子を見たら、風魔法の球体に向かって、地球で言う扇風機に向かって「あ〜〜」って言う遊びをしている。そしてスカートを押さえて欲しいのに全く押さえない。


確かもうすぐ騎士団の人達が町と近くの森の警備から帰って、午後の訓練をしにココに向かって来てる時間帯だから捲れてるのに気づいて!


こういう時に普通は伝えるべきだけど元男の感覚が残っていて女性に下着が見えてる事を伝えるのを躊躇う癖が発動してる。


私は解決手段として一番手っ取り早い方法として、風魔法を消したのだが、メリーが此方を向いて「なんで消したの?」と訴えるかのような涙目の顔を上目遣いで見つめてくる。


やめて! それは私にとても効く! 


私は慌ててメリーに今は魔法の練習をする時間だからと説得を試みて、寝る前に風魔法の球体を作ると約束して落ち着いた。


その後は、私が魔力の動かし方を教えて、ソフィーは『ウォーター』、メリーは『ライト』の魔法を発動させようと頑張っている。魔力の大元は大体心臓の中にあるので、その存在を感じ取れたら後は、血液に乗せて巡らすイメージをして、手まで魔力を移動させたら、魔法の内容を極力ハッキリとイメージして魔力を手から放出すれば出来る。


詠唱によるイメージの補助は私も今の状態だと必須なので、技名とか考えようかなと思ってるけど厨二病発症しそうなきがする。


二人が魔法名を叫び続けて5分、遂にソフィーが『ウォーター』を使うことに成功した!


「凄い! 見てみて!! 水! 水が出た!」


ソフィーは裁縫したことある人なら分かると思うが、裁縫針の穴に糸を10分くらい掛けて遂に通せた時ぐらいの達成感を得た顔をしている。


そしてソフィーは出てきた水球に更に魔力を込めて……込めて……ちょっと待って! お風呂約2杯分はあるよ!?


「ストーップ! ストーップ! ソフィー今すぐ魔力込めるの止めて! これ以上大きくしたら後が大変だから!」


私知ってるよ! こういう状況で次に何が起こるかなんて決まってます! 


そしてソフィーは魔力を込めるのに夢中で聞いてな……あ、ソフィーが魔力量が底を尽きて膝をついた。


てこ……と……は……?


あれから風呂3杯分にまで巨大化した水球が私たち3人の真ん中あたりで破裂するように飛び散りながら落ちてくる。


ちなみにここまでの出来事をメリーは気づいていない。イメージをしやすくする為に目を瞑って集中してて声も届かない。


今から起こる悲劇は私が止めなければならない! そう思い土魔法で私達を閉じ込める感じにすれ……ば?


私達の周りの土が1センチくらい盛り上がった辺りで私の魔力も尽きて膝をつく。


そういや私、リバージを作るのにとても細かい作業だから結構魔力使ってたな……ハハ。テンプレからは逃れられないのですね……。


4歳児にとっては津波に匹敵する程の水の流れに飲まれ、数メートルは流される。


その時にメリーとこの惨劇の主犯の叫び声も聞こえて来たが私は溺れないように必死だったので聞こえてない。


美幼じy……美少女の悲鳴を聞き逃すとはなんたる不覚。そしてこの元凶のテンプレは嫌いになった! 


そう心の中で愚痴りながらビショビショになって重くなった着心地の悪い服を軽く絞りながらなんとか立ち上がる。


魔力が無いのも相まって立つのもシンドイけどメリーとソフィーの安否は……ソフィーは無事みたいで呻きながら身体を持ち上げている。メリーは……え? メリーの周りを光のカーテンというかオーロラみたいなのが囲ってる。何その結界みたいなの? もしかしてあの一瞬で防衛本能的なので発動出来た的な?


その証拠を示すようにメリーも目の前にある光のカーテンに驚いてポカンと口を開けている。


まぁ、メリーが無事で良かった。ていうかメリー、そろそろその結界みたいなの解除しないと魔力持たないと思うんだけど……。


あっ、メリーも光が消えると同時に倒れて……気絶したね。ソフィーも知らぬ間に寝てるし起きてるの私だけ? 確かに今も微妙に意識が朦朧として飛びそうだけど堪えきれない程でも……あ、多分この後メリアルたちが来たら説教確定だし逃る(気絶)しかないね!


そして私も躊躇わず意識を手放すのだっ……た…。

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