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誕生日 お父様たちとの話し合い

書いていて思った。誕生日のやつ少なくともあと3話は書かざるをえない……だと?


私もここまで長くなるとは思ってませんでした。5話くらいで終わると思ってたんだけどな……。いつになったら主人公たちは学園に行けるのだろうか……。

どうも皆さん現在私はお母様たちに孤児院の一件によりお説教をくらっております。


家に帰って直ぐに玄関ホールのど真ん中で行われております。ちなみにメリーとソフィーは楽しそうに外の訓練場で魔法の勉強をしています。


私も参加したいけど、どういう理由で参加しようかな……。可能なら教える側に周りたいけど……あ、寝る時に科学とか伝えたらいいかな。おそらく武器と魔法の使い方はお父様たちでも問題ないし、それなら私は知識の方でメリーたちを鍛えよう!


「フローラ! 話を聞いてるの!? 聞いてない気がするので正座の時間を伸ばします!」

「ひえっ……ごめんなさい!」


正座をしているけど、前世は将棋を指していたから問題無いと思っていた……。だが身体そのものが変わってるから、この身体には足の痺れが想像以上のレベルで襲ってきた。


「フロメリお母様、クラリナお義母様。2度としないので正座を辞めても良いでしょうか?」

「駄目よ! 無事なのは良かったけど、男に向かって殴りかかるなんて誰の血を………旦那の血を引いてたわね。って、そんなことじゃなくて。こればかりは2度としないように身体にみっちりと覚えさせますからね!」

「そん……な」


おそらく私の顔は青ざめたりしてるのかなと思いながら1時間程で正座から解放された。


何故私は正座に対するスキルを造らなかったんだ………。


それから私は執務室にお母様たちに連れられて中に入るとお父様とお母様たちがいた。


「フローラ、今から君のスキルについて話そうと思う」


お父様が深刻そうな顔つきになっている。あの常に私たちにデレデレした情けない顔をしているあのお父様が!


「なんか、フローラ俺に突き刺さる様な偏見持ってたりしないか? いや話がそれたなクラリナ頼む」

「了解。それじゃあフローラ、今から大事な事を話すからよく聞いてね」


なんだろう。正直要らないから町から追放を最悪のケースとして考えてたけどクラリナお義母様の表情や雰囲気的には悪い話ではなさ……そう?


「まず、私の鑑定から分かったのは、貴方を鑑定した時に弾かれたことよ。これは熟練の冒険者や、強い貴族でやっとかすかに感じるレベルだけどその感触があったの。今もその感触はあるしね」


え……それだと確実に私のスキルがクラリナお義母様より多いのバレて……


「それで私たちの予想だと上位の鑑定妨害系スキルを持ってると思うのよ」


無かった……。凄くヒヤヒヤした。にしても上位の妨害スキルか……。てことはスキルはあるからそれを見つける作業をする流れかな?


「なので、これから持ってるスキルは何かの作業を始めるわ。ということでフローラ。まずはここに用意してある氷の武器を持ってみて」


フロメリお母様が指指す方に氷でできた色んな武器が置いてあった。


「ちなみにこれからこの魔道具でスキル発動の有無を確認する。白は常時発動スキル、紫は武器関連のスキル、青は魔法のスキル、赤はその他だ」

「今は……白く光ってるから常時発動スキルがあるって事だから私たちの予想は間違ってないわね」


私そんな魔道具初耳なんですけど? やはり転生者や転移者の多い世界だから前の異世界よりも魔道具とか発展してるってことかな? 今はおそらく《手加減》とか《隠蔽》、その他の防御系スキルが反応を示されてると。


「では、今から武器を持って紫に光るか試せばよいのですね?」

「そういうことだ。持つだけ反応するから、振ったりとかは危険だからするなよ?」

「は〜い」


そんな子どもみたいな事しませんよ。私を誰だと思ってるんですか? メリーの姉として今はいないけど、大人らしさを見せてさしあげますよ!


そう思いながら、まずは氷のナイフを持ってみる。


「魔道具は……反応無しだな。次の武器を持ってくれ」


言われるままに次々と多種多様な武器を持つが一つも反応しなかった。


いや……分かってた事ですけど、なんか雰囲気が暗くなってきた感じがする。


「な、なら魔法のスキルかもしれないな。フローラ、この魔道具を触ってくれ。それだけで魔法スキルの方は分かるからな」


魔法は触るだけでいいとか、その魔道具便利すぎませんか? この魔道具の製作者生きてるなら会ってみたいな。前世の魔道具作成の技術と組み合わせてみたいし。


私は言われた通り、魔道具を触ると、少しだけ魔力を魔道具に吸われる感覚がして、その後の変化は何も無かった。


「魔法も無し……か。ならあれも気のせいなのか? まぁいい。フローラ、何かしたい事はないか? 今発動しているスキルが何か分からないが、少なくとも隠さないといけない程のスキルなのは確かだ。だからお前のやりたい事を言ってみろ。何でもいいぞ」

「そう……ね。いい? フローラ、貴方のスキルは何か結局分からないけどきっといつか分かる日が来ると思うのよ。それまでは好きな事に取り組んで、運が良ければ直ぐにそのスキルが分かるかもってのが旦那の考えよ。アラン、貴方説明下手くそだからしばらく黙ってね?」

「そ……そこまで言わなく……黙ります」


うわ〜お父様の説明を補足してくれたのは良いけどフロメリお母様のあの威圧凄いな。何が凄いと聞かれたらあれがスキル無しで行われていることだ。しかも私も押し負けそうな程です。


さて、やりたい事ですか……色んな転生者や転移者がここに来てるのは分かってますが、娯楽品が無いのですよね。リバーシや将棋にトランプとかを発明品として売れば、メリーのお小遣いに出来そうですね。


後はカジノに近いモノを開いて大金を移動しまくる施設でも造りましょう! ゲーム内容はニンテンド○スイ○チの遊○大全51からいくつかパクれば問題ナッシングですよ!


「ん〜なら商売をやりたい! 正確にはカジノを開きたいですお父様!」


流石のお父様たちもいきなり4歳児が商売をしたいなど言うとは思ってなかったようで、目を丸めている。


「しょ…商売だな。分かった。しかし、何か売りたいモノがあるのか? それとカジノとはなんだ?」

「カジノは商売が成功してからの考えなので説明は成功してからで、売りたいモノは娯楽品です!」

「娯楽品か。確かにそれなら殆ど出回ってたりしないから目の付け所としては良いかもな。それで、一体どういったモノを売りたいんだ?」


そこで私は火魔法と水魔法の複合で氷塊を作り、それをリバージの形へと風魔法で削っていく。孤児院の一件からかなり経っているので魔力量は十分足りるので問題は無い。


そして、完成したリバージをお父様の前の机の上に置く。


その光景をお父様たちはポカンと口を開けて狐につままれた顔をしている。開いた口が塞がらないとも言える状態である。


「待て待て待て! どういうことだ! フローラは魔法が使えないのではないのか!?」

「お父様、私が使えないのは魔法ではなく魔法のスキルです。魔法を使うだけならスキルは必要ありません。魔法のスキルはその属性魔法の補助するだけのモノです。まぁその補助が大きいのですがね。私がレベル4の魔法を放つならスキルの補助有りだと普通にレベル10を放つ事ができると思います」

「な……おい、フロメリ…この事を論文にして提出したらどうなる?」

「そうね……少なくとも男爵辺りの爵位は貰えるわね。それほどの発見よこれは」


そんなに! って言いたいけど爵位貰えるのがどれほど凄いのか前世平民の私には全く分からない。


「フローラ、ピンと来てないみたいだけど、分かり易く言うとアランが今日の仕事を逃げ出さずにやり遂げる程よ」


わぁ凄く分かりやすい! お父様が仕事サボらなかった日なんざ自我を持ったあの日から一度も無いからね。


「ハハ、クラリナ、俺はまだ今日はサボってないはずだぞ」

「何言ってるのよ? 貴方フローラたちが町に行くとき、コッソリ付いて行こうとして屋敷抜け出してたでしょ?」


ヘラヘラとしてたお父様にフロメリお母様が詰め寄って圧を掛ける。


「そして偶然その日休みで町にいたココで働いてるのメイドに見つかって私たちにバレる前に帰ってきたのでしょ?」


更にクラリナお義母様もフロメリお母様の反対側に立ち、お父様を挟む様にして圧を掛ける。


「なっ! アイツには金を渡して黙ってもらうよう土下座までしたは……いや〜何の事かサッパリだな」

「そのメイド屋敷に来てメイド長に『私そこまで心汚れていませんので』って言ってアランのこと全て喋ったからね」

「家のメイド優秀なのが分かったということで許して……ヒッ!」


お母様たちから般若のスタ○ドが出てきてます! しかも私にも余波が……圧が強すぎです! 


「そ、それではこ、この道具はどうやって使うんだ? おそらくこれがフローラの言っていた娯楽品だろ?」

「話を逸らすの下手くそですよね……ええ。それが娯楽品でリバージと言います。やり方も簡単なので実際にやってみましょう」


私は大まかにルールを教えてお父様と一試合やる。結果は角を取ると強いと知ってる私の勝利である。ちなみに数は黒か私で62枚で白のお父様が2枚である。


「お、俺は頭脳より身体働かせるのが得意だし、悔しくなんてないし」


完全に言い訳が4歳児になってますよお父様……。


「なるほどね。確かにこれなら売れると思うわよ。それにフローラの口ぶりからして他の娯楽も思いついてるみたいだし、フローラ専用の商会を立ち上げましょう! ということでフローラ、今から商会の名前を決めなさい」

「へ……?」


い、今からですか? しかも商会の名前となると、この商売が成功したら私の死後も残り続けると思うからしっかり決めないと…。


カジノ造るの目標だしラスベガス商会でいいかな? この名前で何人かの転生者、転移者も釣れると思うし。


「ラスベガス商会という名前にします! 意味は……巨額の金が飛び交う都市です!」

「ラスベガス……か。悪くない響きだな。よし! 今すぐにこれを量産するぞ。それとフローラ、このリバージが売れ始めたら他の娯楽商品も直ぐに売りたいから魔力が残ってたら作ってくれないか?」

「氷で良ければ作りますが、あと2種類くらいでいいですか?」

「ああ。リバージを含めて3種類あれは少なくとも2年は持つだろう。特許も取得する予定だから殆どはこちらに任せてくれ」

「本当ですか! ありがとうございますお父様! 大好きです!」


よし、これを言っとけば確実にお父様は墜ちるだろう。現に顔がデレデレになっている。2年後が楽しみだ。


「そういえば、結果的にフローラが魔法を使えるのが分かったのだから、フローラも訓練に参加は決定ね」

「それに、フローラの場合は技術向上を重点的にやる内容ね。フフ! 明日から本格的にやるわよ! 回復魔法を使えばある程度は無茶し放題だしね!」


明日が絶望的だ! これはお父様同様逃げるしかない!


「ちなみにその着けてる魔石の指輪はこの水晶と連動していて、居場所を伝えるモノだから逃げれるなんて考えるだけ無駄よ? それに指輪は私たち親の許可無しでは外せないよう改造済みよ」


へ? いつのまにそんな機能……と言ってもメリアルが買ってくれたあの時しかないか。……誰か助けて。そう思いながら、話がついたので私はメリーたちのいる訓練場に近くにいたメイドに案内されるのだった。


今後の予定報告です。

来週は学校のテストと塾のテストにより休みとなります。

第4日曜日は投稿しますが、その後は受験が終わるまで投稿の予定はございません。2次試験が終わるのが2月の末なので3月まで投稿はお休みになります。

こちらの事情による長い休みになりますが、人生の別れ道となるものなのでご了承下さい。


それと先週同様に主人公の前世編においてヒロインの名前募集中です! 思いつきでも構いません! ぜひネーミングセンスゼロの筆者に案を!

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― 新着の感想 ―
[一言] 連投失礼します。 と言うことは文中の「アラン、貴方日本語下手くそだからしばらく黙ってね?」は意訳されたということですかね。
[一言] この国、公用語は日本語?
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