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誕生日

時間の流れは早いものですね。今日は遂に誕生日ですよ!


今はその誕生日に見合った服をメリアナ達が選んでる最中なんだけど、選び始めてから30分は掛かってると思うんだけど。


普段はほぼノータイムで服を選んでるのにこういう時は結構時間をかけるのよね。


「メリアル達まだなの? いつも通り早く決めてくれない?」

「いえ、お嬢様。普段の服は事前に決めているのですぐなのですが今日みたいな日は、その日にあったのを着る必要があるのです」

「例えば、フロメリ奥様の誕生日の日にフロメリ奥様より目立つ服を着ずに、できるだけその日の主役だけが目立つようにしないといけません。なので今日はソフィアナ様の従者に事前に着る服を聞いているのでそれと同格ぐらいの着て、奥様達にはそれより少し目立たない服を着ることになってます」


なるほど。前世では特にファッションとか興味無かったから目立つ目立たないはよく分からんが、こういう日の服選びが大事なのはよく分かった。


仕方ないし大人しく待つとするか。メリーなんて5分過ぎた辺りでベッドに向かって歩いていってそのまま寝ちゃったし。


こういう空き時間がある内に今日の魔道具破壊作戦の振り返りとか念入りにしとくか。


まず魔道具は水晶みたいなものだった。テンプレ通りなら水晶みたいなのに触って魔力を流す。すると、ステータスみたいなのが浮き上がってくるか、赤色や青色に光ったりして色で判断するタイプの2つだ。


なので触れる瞬間に壊さなければならない。


作戦その1 あっ、手が滑って落として割っちゃった作戦


もし水晶を持ち上げて鑑定するなら有効なものだ。多分触るだけだからこの作戦が実行されることはないだろう。


作戦その2 よくある魔力流しすぎて水晶割れちゃう作戦


よくラノベとかで見た、チート主人公がやるやつだ。魔道具の許容量を超える魔力を流して壊すだけなので簡単にできる。有力な作戦だと言える。私の魔力量も前世並にはあるし多分いけるだろう。


作戦その3 普通に魔法で壊しちゃおう作戦


魔道具の鑑定方法が分かっている訳ではないので、確実なのも考えてる。風魔法と無魔法で組み合わせ、空気を振動させる。そして空間魔法でそれを閉じ込めて反響し続けるようにすることで、振動を増幅させる。


そうすることでワイングラスを声で割るやつと同じ事をしようと思う。壊すのが水晶なので結構増幅させないといけないので時間がかかる。


フロメリお母様が魔法を使っている事に気づかれる可能性があるためできるだけ《隠蔽》や《視線誘導》とかで防ぐつもりである。


3つだけだがこれならどれか1つは行けるだろ。後は鑑定の順番が最後になるようにしないとメリーとソフィアナが出来なくなるからそこは注意しないとな。


後何か気をつけな……「お嬢様、着る服が決まりましたよ」


おっ、やっと服が決まったのか。ならメリーを起こしてやらないとな。


「メリー、服が決まったから起きなさい。早く起きなかったらお姉様がイタズラするわよ」


そう言いながら私はベッドに乗ってメリーの横に行きほっぺをツンツンする。

 

そしてほっぺをフニフニして遊び始める。


ホントにメリーのほっぺは触ってて飽きないよね。この柔らかさは癖になっちゃうよ。


しばらく続けているとようやくメリーが目を覚ました。


「ほら、メリー。ソフィアナは朝に来る予定だから早めに準備しないと」

「む……むにゅ、おねえーひゃま、ほっへをちゅねるのやめへてくらはい」

「あ、ゴメンごめん。メリアル達が服選んで終わったから着替えるよ」

「はーい」


メリアル達の元に行き、着替えさせて貰う。どうやら今日は私達の髪の色に合わせたドレスのようだ。


「ソフィアナ様は自分の容姿と似た色の服を着てくるということなのでこちらもそれに合わせてフローラ様は黒、メリー様は白のドレスにします」


そして私達2人はメリアル達に着替えさせて貰っていく。


鏡を見て自分の姿よりメリーの姿を優先的に見てしまう。


メリーの絹のような白い髪に琥珀をイメージさせる様な瞳、そして純白のドレス。


まるで目を離したら消えてしまいそうな可弱さに、幼さが相まって守ってあげたくなるような気分になる。


後でそれ用の魔道具でも作ろうかな。それも指輪で薬指にはめるのもいいな。


ついでにメリーの鑑定結果次第でそれ用の杖やか剣を作るのも……


「おねーさま、ぼーっとしてますよ? だいじようぶてすか?」

「ん? あっ大丈夫だよ。ちょっとソフィアナちゃんってどんな子かなと思ってただけだよ」

「たしかにわたしもきになります!」

「て、早く朝ごはん食べないと先にソフィアナちゃんが来るんだった。急いで食堂に行くよメリー」

「はーい」


私達は早歩きしながら食堂に向かっていった。


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