いつもの日常を過ごす(隠れんぼ編)
もうすぐブックマークが100を超えそうだなと思いながら特に何も記念的なのないかな〜ってなって結論から言うと主人公の前世編(超不定期更新)を出そうかななんて思ってます。
多分月1は出しますね月2は気が向いたらレベルで、いっそのことブックマークが100増える度に前世編追加で更新する縛り付けとこうか念入りに。
始まったらそちらの方もよろしくお願いします。
さて、庭についたぞ!
この屋敷の庭は大体野球場2つぐらいの広さがあって、基本的には国境を守るための兵士達の訓練場となっている。
「あ、お嬢様方! おい、お前らお嬢様方が来たぞ! 挨拶をしろ!」
「「「「お嬢様方! 今日も元気そうでなによりです!」」」」
お、おぉ。今日も兵士達張り切ってるな。
「はい! みなさまもげんきそうで!」
「うん! げんき!」
そして、メリーとクリアも元気そうに挨拶を返す。
可愛い。特に2人揃って手を上げて振る姿が特に! メリーが天使なのは元から知ってるがクリアも天使と言っても過言ではない!
「メリアナ、今すぐに2人を3時間程抱きしめていいかしら?」
「駄目ですよ。というよりは無理でしょうね。そんなことしたらメリー様とクリア様が遊べないと言って拗ねてしまうと思われますし」
「む〜そうか……。さて、メリー、クリア。何して遊ぼうか?」
「かくれんぼ!」
「かしゅれんぼ!」
ここで、クリアが噛んだ! ヤバイ普通にキュンと来たぞ!
慌てて私は鼻血が出てないか鼻の下あたりを触り確認する。
よし、出てなかった。
「よし、かくれんぼね。じゃあ私が最初鬼をやるから二人共隠れてきて」
「「はーい!」」
そして、2人は庭の草木に隠れると思っていたが屋敷の中に走っていった。
おいおい、庭に出た意味……。まぁいいや。お母様達がいる部屋に行かなければ問題ないだろう。
「さて、どうする? メリー達の側に行ったら位置がバレるとか言われると思うし、メリアルは私とメリアナと一緒にメリー達探すの手伝う?」
「そうですね……。なら私はメリー様達が隠れた場所を確認して、その後フローラ様達が探してるのを付いていくことにします」
「分かったわ。じゃあ屋敷は広いし、60秒は数えましょうか。にしてもメリアル達って、どうやってその服装で走って私達を追いかけられるの?」
そう言いながらメリアル達の服装を見る。今は秋で寒くなって来ているため、この屋敷のメイドは皆長袖に足首より長く見えるスカートを着ている。
そして、そんなスカートを履いていて、走り回る私達に何事も無いように追いかけてくるんだよね。
「それについては、メイド全員できますよ。ここは国の国境線ですが防衛線でもあるので、メイド一人ひとりは如何なる時も戦闘できるように訓練されています。強さ的には王国にいる騎士ぐらいは少なくともありますね」
え? 何それ? いや、確かに屋敷のメイド達って体幹しっかりしてるなとか思ったけど、メイドになるための訓練の1つにそういうのがあるのかな程度で流したけどそんな時事が……。
あっ、数を数えてない!とりあえず、今から数えるか。
てわけで、60秒後………。
「もういいかーい!」
「「……………」」
返事は無し、隠れて終わったんだろう。さぁ二人共見つけてやるぞ!
そして、まず屋敷に入りどこから探すか考える。
少なくとも出入り出来るのは、自分の部屋、書庫、執務室、談話室、食堂だな。場合によっては住み込みのメイド達の部屋だな。
とりあえず、最後のやつは異常に部屋あるし、もし、そこしか可能性がなかったらプライバシーも考えて《気配察知》と《魔力感知》で見つけることにしよう。
とりあえずまずは、自分達の部屋だな。多分クリアの部屋からお母様達は移動してると思うし、入っても大丈夫でしょう。
さて、最初に私とメリーの部屋からだ。とりあえずここはクローゼットかベッドの下くらいしか隠れる場所はないかな。
結果私とメリーの部屋にはいなかった。よし、次はクリアの部屋だ。
クリアの部屋も置かれてる家具は年相応の物があるかないかの違いである。
そしてクローゼットを開けると、1つだけ地面に着くのではと思うほど低い位置にある服があった。
その服を軽く引っ張るとそこに、ハンガーに掛かった服を持ち上げて体を隠したクリアがいた。
体は隠れてるけど、服を持っている手が見えているし、1つだけ服が低いところにあるとなると違和感でしかない。
残念だったねクリア。
「クリア見ーつけた!」
「む〜。どうして わかったの」
「姉にかかれば妹を見つけるのは簡単ってこと」
「なにそれ〜」
クリアがぷくっと頬を膨らませる。可愛くてキュートだ! あれ? どっちも意味同じだったような……まぁいいや。
さて、後はメリーだな。
そう思って探すが、食堂、執筆室、談話室にはいなかった。
残りは書庫か。
そう思い書庫の扉を開けて中を見て回る。この部屋で隠れれる場所って言ったら本棚の後ろくらいかないんだけど見当たらない。
ん〜、てことは住み込みメイドの部屋か?
そう思い、《気配察知》でメイドの部屋を調べたが、メリーらしき反応は無かった。
え? メリーは何処に隠れてるの?
そういや探し始めて30分は経っている。流石にメリーもじっとしてるのに飽きたか、眠りたくなる頃だろうし、負けを認めてこの屋敷全体を《気配察知》の範囲にして、見つけるか。
そして、メリーの反応を見つけた。え…けどここって書庫じゃん。見たよ私、特に見抜かりとかなく。
そんなことを思いながら書庫に入りメリーを探すが見当たらない。もう一度《気配察知》を使い、メリーの正確な位置を探す。
すると、部屋の角にある本棚の一番下の本の裏にメリーの反応があった。
そういや、メリーは隠れるときにメリアルと一緒だから、こういう事も出来るのか。
なんとなく悔しいな〜なんて思いながら本を取り出していくとメリーが見えてきた。
「メリー見ーつけた」
「ス〜、ス〜」
うん、そりゃあ見つけられずに30分も横になってたし寝ててもおかしくはないよな。
「ほら、メリーこんな所で寝てはいけないよ。起きて起きて」
そう言ってメリーのホッペをつつく。や、柔らかい!これは癖になるぞ! そして気がつくと両手でメリーのホッペをプニプニしていた。
「ん、ん〜。あ、おねえーさまおはようございます」
「おはよう。そして隠れんぼは終わりよ」
「あ、みつかっちゃた。みつからないとおもったのに…」
「お姉様を舐めては駄目ってことよ」
「う〜」
メリーもクリアみたいに頬を膨らませる。
可愛い! クリアも可愛いかったけど、メリーも負けてはいない。
「じゃあ、次は私が隠れるから、メリーとクリアが鬼ね。じゃあここで数数えてね」
「うん、わかった。ぜったいみつける!」
「は〜い!」
と言う訳で、メリアナと一緒に書庫から出て何処に隠れるか考える。
さてと、まず庭や室内に隠れても見つかるのは時間の問題になる。
メリーみたいに一人ではできない隠れ方があればまだ可能性はある。
そう思い、メリアナを見ながら何かないかと考える。
そして、私は1つ思いつく。
「そういや、メリーはメリアルと協力して隠れたのだから私も同じような事をしてもいいわよね?」
「えぇ。私もそれはいいと思いますが何処に隠れるおつもりですか? 書庫以外で私がいないと隠れることのできない部屋を私は知りませんよ」
「そうね。けど貴方が私がどんな所にも隠れる事を許してくれるならとってもいい場所があるのよ! もちろん、それが駄目だったら別の所に隠れるから」
「フローラお嬢様が突飛な所に今更隠れようが驚きませんが。何処ですか? その場所とは」
「それはね…」
さて、次は妹が主人公を探す話ですよ。とりあえずソフィアナが来た=鑑定シーンが決まったと思って頂いて下さい。
そういや誤字報告を見かけないですけどホントにしていないだけなんですかね。自分の腕前的に二話に1つあってもおかしくないと思ったんですけど。




