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いつもの日常を過ごす

「お……さ………て……ださ…」


んっ……ん……。何か…聞こえる…。けど眠たい。


「おねえ……おき……ださい」


メリーの声だ。そういや昼寝したんだっけ?


けど瞼が開こうとしないんだ。ゴメンなメリー。

お姉様はこの睡魔に負けてしまったようだ。


「あ、後もう半日、半日程寝かせて…」

「なにいってるんですか!おきてください!」


そう聞こえたのとほぼ同時に、ドスッと鈍い音と共に、お腹に衝撃が走る。


「ぐほぉあ。ちょっとメリー。ぐふっ、起きるから。ぐほっ、起きるからお腹のぐへっ、上で跳ねないで!食べたの出ちゃうから!朝ご飯が口から召喚されちゃうから!」

「だって、おねえーさまこれくらいしないとおきてくれないもん!」

「せめて、ほっぺ抓るとか、くすぐるとか他にあったでしょ。何故お腹の上で跳びはねるんだよ」

「おねえーさまがいうそれ、どれもためしたけどおきなかったよ」

「そう…だったのか?ならゴメンな。さて、この後、どうするメリー」

「クリアのへやいきたーい!」

「そうか、じゃあそうしようか」


そう言って、私達はベッドから降りる。


にしても私《物理・魔法ダメージ9割減》あったのに、あれ程のダメージ食らったの?


そういやステータスがこの世界に無いの忘れてたな。前世感覚がまだ抜けてないのはどうにかしないとな。今はもうすぐ4歳の幼女だ。身体能力もスキルで少しは強化されてるが慢心できるほどの効果は無いと思う。


だって元が幼女だし、そこにオリハルコン程度の硬さの皮膚が付いたくらいの防御力だしな。


ん?それならメリーのアレのダメージなんで入ったんだ?オリハルコンだぞオリハルコン。金属ではトップに立てるほどの硬さだよ?


あれか?私の知らない魔法スキルがあったんだから、他に私の知らないスキルがあってもおかしくは無いということか。


いったいどんなスキルなのだろうか。防御貫通的なやつだとは思うけど。鑑定して今すぐ答えを知りたいが、これを使うと体重とかとあるサイズまで表示されてしまうからな。


メリーは女の子だからな。いつからそういうの気にするお年頃になるか私は知らないし、やるつもりはない。誕生日の鑑定までの我慢だ。


そんな事を考えながら、部屋から出ようと手をドアノブに掛けようとしたら、


「お待ちくださいませお嬢様。失礼ながら、奥様にお二人を見ていて欲しいと言われておりまして、付いていく事をお許し下さい」


と、メイドからそう言われた。彼女はこの屋敷の人ですね。顔は見覚えあるけど名前は知らないや。


確かにお母様の姿が見当たらない。私達が寝ている間にどこかに行ったのかな。その時にこのメイドに頼んだと。


メリアナ達がいないし、時間的に2人は朝食中かな、食事か私達の身の回りの世話の為の行動以外常に一緒だから多分そうだろう。


「わかりました。今からクリアの部屋に行こうと思うのでよろしくお願いしますね」

「はい、お嬢様」

「おねえーさま! はやくしないとおいていますよ〜!」


メリーが既に部屋から出て私を呼ぶ。


「はいはい、今行くから待って待って。そもそもクリアの部屋は私達の部屋の隣なんだし、急ぐ必要ないでしょ」

「やだ! いますぐいくことにいみがあるの!」


なる程、今すぐに遊びたくてたまらないってことね。なら、せめて早歩きして行きますか。淑女たる者走るのだけは避けなければね。


そうしてクリアの部屋へ、メリーが入っていき、遅れて私とメイドがその部屋に入っていく。


部屋に入るとそこには、お父様とお母様2人、そしてメリアナ達とクリアを抱き上げてキャッキャッしてるメリーが目に写った。


「フ、フローラ、起きたのねおはよう」

「はい、おはようございます。メリーがクリアと遊びたいって事で来たのですが、何か大事な話し合っていたのでしたらメリーとクリアを連れて部屋から出ましょうか?」


お母様からおはようの言葉を貰ったが、なんかぎこちない。それに私でもわかる作り笑いをしている。


それに、メリアナ達でさえ、私達の部屋に行かずクリアの部屋にいたのだから確実に大事な話をしていたのだろう。防音機能の付いた部屋でしていない辺り緊急の可能性が高い。


そんな中私とメリーが来てしまったのだ。娘達に不安になるような話は聞かせたくないだろう。


「え、えぇ。ちょっと大事な話をしていてね。メリアナ、メリアル。三人を庭にでも連れて行って上げて。この話は私達三人で勧めとくわ」

「かしこまりました。お嬢様方、奥様達の邪魔にならないようにお庭に行きましょう」


よし、そうと決まれば早く部屋から出るべきだね。


「メリー、話は聞いた? 早くお庭で遊びに行くよ!」

「はーい! クリアもいっしょだよね?」

「あぁ、クリアも一緒だ」

「わーい! 良かったねクリア!」

「ハイ! ねーたま!」


そう言うと、メリーは嬉しそうにしながら、クリアをおんぶして駆けながら部屋から出ていく。


おんぶしたまま部屋から出れるか気にかけようとしたけど扉が開けっ放しだった。


そして、メリーがクリアを落とさないとも限らないのでメリアルがメリーの後を急いで追いかけていった。


その光景を見ながら私とメリアナは苦笑しながらその後を小走りで追った。

そういや今まで誤字脱字報告あったの1回だけで特に最近無いことに少し喜んでる筆者です。


あ、けど見つけたら報告お願いしますね。ご感想もお待ちしております。

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