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第六話;休日の日!

皆さん、おはようございます。西尾みいなです。


今日は素晴らしい日、学校がお休みの日です。

いつも毎日、真衣や相沢や水戸にむちゃくちゃな日々を送らされているのですが、

今日はそのようなことがありません。

特に真衣を起こさなくてもいいのです。

こういう日こそ僕が望んでいる日になると確信しています。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


朝7時、僕は目覚めた。

毎朝6時にアラームが鳴り起きている僕にとって、

アラームもならずに自分が起きたい時に起きると言うことの喜びを感じていた。

長い髪をかきあげて僕は普通に目覚めた。

眠たい目をこすって僕は目覚めた。

いつものように真衣は僕のベッドでぐっすり寝ているが今日は違う!


なぜなら、学校がお休みだからである。

そして、今日は真衣を起こさなくてもいいのだ。


真衣をそのまま寝させておいて、僕は自分の部屋から出た。


僕はさっさと一階に降りて顔を洗いに行った。

そして、いつものようにブラシで髪をとかし寝癖をなおした。

歯を磨いて顔を洗って、いつものように自分の顔を見た。

そして、いつものように姉が二階から降りてきた。


「あれ?みいなちゃん、今日はお休みの日だって言うのにやけに早いじゃん。」

「今日は街に出かけようって思って7時に起きた。」

「真衣ちゃんは?」

「ぐっすりと寝てる。」


僕は、ご飯を食べに食卓に行った。

食卓にはご飯が置かれていなかった。


「あれ?お母さんは?」

「しらん。」

「今日の朝ごはんは?」

「あれ?お母さんが作って置いてない?」

「何処にも無いよ?台所も見に行ったけど、炊飯器にご飯も無い。」

「それならまだ寝てるんじゃないの?」


いつも置いてある朝ごはんが今日は無いのだった。

こういう日に限って無性に朝ごはんが食べたくなるのである。


「お父さんって会社に行く日じゃないっけ?」

「お父さんが会社に行ってるならご飯作ってるでしょ。」

「なら、今日はお父さんも休み?」

「そう言うことじゃないん?たぶんだけど。」

「お姉ちゃんは朝ごはんどうするんさ?」

「パン食べればいいじゃん。」

僕とお姉ちゃんはパンを焼き、ジャムをつけて食べた。


僕は紅茶で、お姉ちゃんはコーヒーを作って飲んだ。

「お姉ちゃんってさ、いっつもコーヒー飲んどるね。」

「それを言ったらみいなちゃんはいっつも紅茶飲んどるやん。」

「コーヒーのどこがええんさ?苦いだけじゃん。」

「みいなちゃんのようなお子ちゃまにはわかんない味なのよ。大人の味って言うやつ。」

「缶コーヒーは僕だって飲むさね。」

「ミルクたっぷりの、あのすごい甘いやつでしょ。あれはコーヒーって言わんわ。」

「あれだってコーヒーちゃうん?」

「みいなちゃんの飲んでるのって劇甘のカフェオレでしょ?あれは『乳製品』になっとるよ。」

「コーヒー入ってるじゃん。」

「コーヒー飲んでるって言うなら、ちゃんと缶に『コーヒー』って書いてあるのを飲みぃ。みいなちゃん。」

お姉ちゃんに思い切りバカにされたようでちょっとむかついた。


朝ごはんを食べ終わって僕は出かけることにした。

家から駅まで歩いて10分。そこから電車に乗って街に行く予定。

大都会とは違って小さい街だけど自分の住んでいる町にはない楽しさがある。

ただし、9月と言ってもまだ残暑と言う感じで凄く暑いのだった。


僕は私服に着替えた。

細めのジーンズにTシャツ、ちょっと朝と夜は冷えてくるので上に軽く羽織るものを持って行った。

「じゃお姉ちゃん、行ってきます。」

「ちょい待ち!その格好で行くん?」

「いいやん、この格好しか服、持ってんもん。」

「お姉ちゃんがちょっとコーディネートしたるわ。」

と言って僕を居間に呼び込んだ。


「なんなん?一体。」僕は呼び出されたことにイラッと来ていた。

「お姉ちゃんがちゃんとみいなちゃん風のちゃんとした、

 着こなし術を教えたろうって言ってるの。お姉ちゃんの言うことを聞きなさい。」

僕はしょうがねえな。と思いお姉さんの言うとおりにした。


「ジーンズ脱げ!もうそこから暑苦しい。」

「ここで脱ぐん?」

「さっさと脱げや。男だろ!イライラするなぁ。もう!」

僕はお姉さんの言うとおりにした。

「それでこれレギンスのひだ丈、履け。その上からショートジーンズで決まり。」

僕はおねえちゃんの言うとおりに履いた。

「Tシャツも脱げ。なんだ?この柄。センス無さ過ぎる!」

「それでこのシャツ着て、これはズボンINしろ。」

凄く薄い感じのシャツだったけど着たらサラサラしてて気持ちが良かった。

「次にこのシャツを着て、これは、絶対にズボンINにせずに外に出して着ること!」

僕は言われたとおりにした。

「次にこの網目の服を羽織る。これで良いぞ。暑かったら羽織らずにかばんにでも入れとけ。」

「お姉ちゃんありがと。それじゃ。」


「チョイ待ち!その髪型で行くんか?」

「ちゃんと後ろで束ねてるからいいやん。」

「よくない!暑苦しい!」

お姉ちゃんがなにかエキサイトしていた。

「私に任せな!みいなちゃんらしくしたるから座ってろ!」

お姉ちゃんの言うとおりにした。

なにかいろいろと髪をいじられていた。

「ちょっとこの部分切るよ。」と調髪もしてるようだった。

「よっし!もう大丈夫! 行って来い!」

お姉さんは力作だと言わんばかりに僕に言った。

「お姉ちゃんさ。鏡ないん?僕もみたいんやさ?」

「今、ここに鏡があるとおもうか?」

「なら洗面台にいくわ。」

「いいからお姉さんが信じられんというんか?えぇ?」

姉さんが凄い気迫で僕に言ってきた。

「いえ、大丈夫です。」


僕、姉さんに気迫負け・・・。


「お姉ちゃん、行ってきます!」

「おう! 気をつけて行ってきな。」

お姉さんはものすごい笑顔で僕を見送った。


僕は家を出て駅に行こうとしたら、近所のおばちゃんに会った。

「あら、みいなちゃん!どっかにお出かけ?」

「おばちゃん、おはよう。今日は電車乗って、街まで行ってくる。」

「あらそうなの!今日も凄く可愛いわよ。いってらっしゃい!」

「行ってきます。おばちゃん。」


駅まで行く先々で声をかけられた。

「なんか今日に限って凄い声をかけられたなぁ。土曜日ってみんな暇なんか?」

駅に着いてパスケースを取り出した。

ホーム前に設置してあるカードリーダーに読み込ませて、

僕はホームに設置されているベンチに座って電車を待った。

ホームで待っていると僕の前を通り過ぎていく時、絶対に僕を見ていく。

いつものことではあるが、なかなか慣れることが出来ない。

「またいつものように『可愛い』だの『マジ良い』だのって言ってるんだろうな。」

でもいつもは男性のみが見ていくんだが、今日は何かが違う。

女性まで僕を見ていくのだった。


9月の残暑厳しいこの夏の日でも、お姉さんの選んだサラサラの服を中に着るだけで全然違っていた。

そして首が出るように髪をアップにしたせいか、夏の暑さが辛くなく逆にそよ風が気持ちよかった。

「お姉ちゃんって意外とこういうことに向いてるんじゃないかなぁ・・・。」と本気で思ったのだった。


電車が来て、僕は電車に乗った。

僕は空いていてもシートに座らずに出入り口付近で立っているのが普通だった。

そして僕はいつものように入り口付近で出入り口を背に向け立っていた。

そこでも視線と「うわ。マジ可愛い。」「ちょっと見て、あの子超可愛い。」という声がすごかった。

今まで以上に感じるのだった。

僕は気を紛らわせるためにバッグから音楽プレーヤーを取り出して、イヤホンを耳につけて音楽を聴いたが、

それでも凄い視線をまぎらわすことが出来ずに、僕はバッグから小説を取り出して読んだ。

終点の町まで30分。僕はいつも以上の視線と、話し声を感じていたのだった。


無事に終点の街の駅に着き、逃げるように階段を下りて、

改札口のカードリーダーにカードをタッチさせて駅から出た。

「なんだろ?今日はいつもより凄い視線と話し声が聞こえてめちゃ怖かった。」と僕は本音を言った。


街中の百貨店に行って中に入った。

百貨店の中は凄い人であふれていた。

入り口付近の化粧品売り場の店員が僕を見て、僕のところによって来た。

「お化粧してないんですよね? でも凄く可愛い。お化粧してみますか?」

そのコーナーでは実際に女性達がお化粧を店員さんにしてもらい、

購入をしてもらうということをやっていた。

「いえ。僕はいいです。ごめんなさい。」と言ったが、かなりしつこかった。

他のコーナーでも同じようにしつこく言われて、僕は凄くイライラしてしまっていた。

「なんかいつもと本当に違うんだけど・・・。」

「やっぱり、店員さんのノルマって言うものが凄くきついんだろうな。」

僕は今日はこの化粧品売り場で何かのセールとか、販売実績に追われているものだと思った。


そして僕は新しい小説が読みたいので本屋さんに行くことにした。

本当は一階を回ってから二階、三階と行きたかったのだが、

今日の百貨店の雰囲気が違っているのであきらめた。


3階の本屋に直接行くと新刊が沢山出ていた。

夏のおすすめで各出版社が力を入れている時期でもあったからだった。

本を物色し、僕の大好きな推理小説、「天草雀央の事件カルテ」で僕の持っていない巻があったので購入。

そして「丘村なぎさの計算ノート」の新刊第8巻を購入した。


ほかにないかな。と本屋さんの店内をいろいろと見て回っていると、

「みいなちゃんだ!」と声が聞こえて僕は声のした方向を振り返った。

「やっぱり、みいなちゃんだ!今日もすごく可愛いね!」って言われてしまった。

同じクラスの溝口芙美(ふみ)と西川智代だった。

「おっす!溝口と西川じゃん。」

「みいなちゃん、どうしたの。髪がアップしてる!」

「お姉ちゃんに暑苦しいって言われて、髪をやってもらったんだよ。」

「お姉さん上手だね、ものすごく可愛い!」と二人がはしゃいでいた。

「服のアレンジもお姉さんがやったの?」

「うん。今日は暑いからって服をアレンジしてもらった。」

「みいなちゃんのお姉さんってファッション関係とかそう言う感じの御仕事してるの?」

「お姉ちゃんは御仕事してないんだよ。やりたくないってさ。」

「みいなちゃん、もしよかったら私達と一緒にいろいろと見て回らない?」

「いいよ。僕も暇で来てるし、好きな小説も買っちゃったし。」

僕は、溝口と西川と一緒に買い物とかいろいろと見ることにした。


溝口と西川はぬいぐるみやら可愛いのところのお店に行ったり、

洋服を見たりと本当に女の子らしくてなんか僕も楽しかった。

「ちょっと疲れたね。」と溝口が言ったので、僕たちは喫茶店に入った。

僕は朝のお姉ちゃんの言葉を思い出した。

『コーヒー飲んでるって言うなら、ちゃんと缶に『コーヒー』って書いてあるのを飲みぃ。みいなちゃん。』

ということでミルク無しのブラックコーヒーを注文した。

ガムシロップだけ持ってきた。


「ブラックで飲めよ!」って思った読者様、ごめんなさい。


「へぇ。みいなちゃんってコーヒー飲めるんだ。」

「うん。一応ね。」と僕はちょっと大人ぶってみた。

「コーヒーって私、飲めないから絶対にミルクたっぷり入れる。」と西川が言うと、

「そうだよね。コーヒーって苦いもん。ミルクたっぷりで甘いのがいいよね。」

「だよね!」「ねぇ!」と2人は言っていた。

「溝口と西川ってそんなに仲がいいんだ。」というと、

「私達って小学校からの友達なの。」

「それで高校もクラスが同じになってずっと友達でいるの。」

などと言って西川と溝口がガールズトークを始めた。


僕は初ブラックコーヒーに挑戦!

「苦い・・・。飲めない・・・。」

ガムシロップ投入!!!

「苦い・・・。飲めない・・・。」

でも女の子二人が目の前にいる。

飲めないとは言えない。これは男の辛いところであった。

無理やりちょっとずつではあるけど、僕はコーヒーを飲み干した。

「みいなちゃんって大人だね!コーヒー飲んじゃったよ。」

「ほんとだ!ミルク無しって凄いね!」

などと女の子2人に言われてちょっと嬉しい僕がいた。


「あ!もうこんな時間だ。帰らなくちゃ!」

「やばい!私も帰らなくちゃ!」と言って二人は帰っていった。

僕も帰ろうとするとおなかが痛い!


喫茶店を出て僕はトイレを探した。

そして奥のほうに行ってやっとトイレを見つけて、

トイレに入って急いで大のほうに入った。

本当におなかが痛くなって辛かった。

(コーヒー、ミルク入りにすればよかった・・・)


おなかも落ち着いたので僕はトイレから出た。

小をしている人が3人居て、僕のほうを向いた。

その3人はおもいきりおなかに力が入っていて固まっていた。


(何してんだ?こいつら。)と思って僕は手を洗いにいって蛇口をひねって手を洗った。

そして自分の姿をはじめて見た。


可愛らしい女性服を着ていて、自分の顔だけでなく髪型まで女の子をしていた。

どこからどう見ても女性にしか見えないのであった。

もちろん僕は女性顔なので、男子トイレでのトラブルと言うものは日常茶飯事なのだが、

今日は服装、髪型まで女の子の格好をしていたので、

いつも以上に自分で言うのもなんですが、本当に超可愛いのでした。


僕は今の状況を分析した。可愛い女性が男子トイレに急行!

大の方から可愛い女性が出てきたときのこの3人の衝撃はとてつもなかったであろう。


小をしていた男性三人はすぐに事を済ませて、手を洗わずに逃げるようにトイレから出て行き、

トイレに入ってきた男性も僕を見て、「あ!ごめんなさい!」と言って逃げていくのでした。


僕は手を拭いて急いで男子トイレから出て、逃げるように百貨店を出たのでした。


帰りには駅まで行くまでにナンパ12件、酔っ払いにからまれ男性に助けられる5件、

駅に着いたら「すっげー可愛い!」と言われ続けて、ここでもナンパ8件・・・。

電車に乗って僕は凄く疲れてしまってシートに座ると、

高校生位の男の子が僕の両横に座り、「ねえ君って何処の高校?」と言われ、

電車内でずっと絡まれ続け、電車を逃げるように降りてから無事に家にたどり着いたのでした。


「お姉ちゃん!!!」

「あ!おかえりぃ、みいなちゃん。」

「お帰りじゃねえよ!何してくれるんだよ!」

「なにってなにかあったの?」

「化粧品売り場の店員にからまれるわ、ナンパされまくられるわ。酔っ払いにからまれるわ。散々だったんじゃ!」

「それをわたしにいうか?」

「この服装なに?女性の服じゃん!」

「いいじゃん。みいなちゃんにとても似合うし。」

「この髪型もなに?」

「みいなちゃんらしくってとっても良いじゃん。」

「これじゃ完全に女性やん!!!」

「みいなちゃん、あのね。みいなちゃんのそのとっても可愛い顔にあわせると、こういう感じが一番似合うの。」

お姉ちゃんがそう言っていると真衣が来た。


僕を見るなり、いきなり「みいなちゃん、本当にすっごい可愛い!!!」と言って思いっきり抱き付いた。

「真衣!やめ!マジに苦しい!お姉ちゃん助けて!」


「今日は一日中、真衣ちゃんが、『みいなちゃんが私を置いて居なくなった。』って言って泣いてたの。

 その埋め合わせはみいなちゃん自身がちゃんとしなさい。」と言って居間に行ってしまった。


「ちょっとお姉ちゃん!って真衣!本当に苦しい!強く抱きしめるな!」

「みいなちゃん大好き!」と言って本気で玄関で押し倒して、僕の唇に本気キスをした。


「まぁまぁ。本当に真衣ちゃんは、みいなちゃんのことが本当に好きねぇ。」と母。

「みいなちゃんもこれでどんどんと大人になっていくんだな。」と父


「お母さんもお父さんもマジに助けて!」

助けを呼んだが、僕は真衣にキスで口をふさがれてしまった。




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