第五話;問題発言?!
皆様。おはようございます。西尾みいなです。
みいなという女の子のような名前ですが、僕は男です!(ここ重要なところです!)
毎日、真衣が僕の隣で寝ていて寝不足の毎日。
なになに?昨日はあれからどうなった?って?
そこの話から進めていきましょう。
食事の後、僕の姉さんこと西尾朝霞がとんでもない一言を言いました。
「みいなちゃんが真衣ちゃんの寝てる姿に興奮して、やりたいのを毎日我慢してるってさ。」
この一言で、家族は一瞬固まったものの家族は大喜び。
そして真衣までもが、とんでもない一言を言ったのでした。
「みいなちゃん、本当に大好きだよ!」
これで真衣は僕の部屋に居つわることが確実に決定した瞬間でした。
と言うのが昨日までの話し、今日はどのような話に?ってこれ以上なんかあってたまるか!
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僕は今日も起きる。
毎日、いつものように朝6時に起きる。
今日は金曜日で明日は学校は無い。
僕の行っている学校は隔週土曜日が学校のある日となっていて、
第二と第四土曜日が登校日、第一と第三土曜日は休日となっている。
僕はいつものように束ねた長い髪をかきあげた。
僕のすがすがしい朝が・・・。一瞬で崩れる時である。
真衣がまた僕の横で寝ていたのだ。
横に真衣のベッドがあるのだから、横で寝てるのは当たり前だろ?と思ったであろう。
それは間違いである。
僕のベッドで僕と一緒に寝ていたのである。
しかもいつものごとくナイトブラにパンツという下着姿のままで。という
そのまま追加パックまでプレゼントと言う感じで一緒に付いているのである。
「真衣!起きろ。」声だけでは絶対に起きないことはもう実証済みなので、
真衣の上体を起こして、しかも揺り動かすといういつもの起こし方をする。
「真衣、起きろ!」これで一回はいつもは目が覚めるのだが今日は起きない。
「真衣、キスするぞ!」と言ったら、唇が少し動き、真衣のキス体制が作られていった。
「起きてるなら、早よ、起きろや!」と言って頭に本気チョップを食らわせてやった。
「痛ったーい!マジで痛いやん。これ!」と言って頭を撫でていた。
「あのさ、みいなちゃん。」
「なんですか?真衣ちゃん。」
「私達、一緒に寝てるよね?」
「そのようにされてしまいましたが、寝てますね。」
「昨日さ、私、ちゃんと言ったよね。」
「昨日ってなんか言ったっけ?」
「ちゃんと言ったやん!しっかりと正座してさ!優しくしてって!」
「あのな!そう言われたからといって、なんで真衣とせんといかんのじゃ!」
僕はさっさと一階に降りて顔を洗いに行った。
そしていつものようにブラシで寝癖をなおした。
顔を洗い、歯を磨いた。
いつものように、鏡に映っている自分の顔を見ていた。
お姉ちゃんが二階から下りてきた。
「今日も自分の顔を見てるの?好きだねえ。」
「考え事してるだけじゃ。」
「隣の私の部屋まで聞こえてたよ。朝っぱらからの夫婦喧嘩。」
「夫婦ちゃうわ。それに喧嘩もしてない。」
「そお? 真衣ちゃんがさ、みいなちゃんが部屋から出て行ってから大泣きしてたよ。
みいなちゃんさぁ、真衣ちゃんのところに行ってあげなくって本当にいいのかなぁ。
絶対に行ってあげなければいけないと、お姉さんは思うんだけどなぁ。」
僕はお姉ちゃんの言葉で(ちょっと強く言いすぎたのかなぁ。)と想い、僕の部屋のドアを開けた。
制服に着替え中の真衣が目の前にいた。
しかもナイトブラから普通のブラに着替え中なので完全に見えていた。というより見てしまった。
「みいなちゃん・・・。」真衣は僕を見て顔を赤らめていった。
「わっ!ちがう!これは姉さんが・・・!」と言い訳を言おうとすると、
「そんなにみいなちゃんも私のこと好きだったんだね。
いつでも言ってくれれば、私はみいなちゃんに全部見せてあげるのに!」
と言って僕におもいきり抱きついた。
「真衣!まて!っていうか強く抱きしめすぎ!マジで痛いって!マジに苦しい!」
「みいなちゃん!真衣ちゃん!もうそこらへんでやめて続きは明日にして、
もう降りてご飯食べなさい!2人とも遅刻するよ!」
一階から母の声がして、
「はーい!」と言って真衣はやめた。
僕は(助かった・・・。)と思って目を瞑ってため息をつくと、唇に凄く柔らかいものが当たった。
僕はびっくりして目を開けると、人差し指で唇を押さえている真衣がいた。
「それじゃ続きは今夜♪私、楽しみにしてるね。
そんでさ私、着替えたいからみいなちゃん部屋から出てくれないかな。」
僕は一階に下りてご飯を食べている姉さんに言った。
「お姉ちゃん、僕を嵌めたでしょ。」
「みいなちゃん、嵌めたって人聞きの悪いこと言わないでほしいな。
私は仲直りのお手伝いをした。と言って欲しい。逆に感謝して欲しいくらいだわ。」
「なぜ、僕が感謝せんとかんのじゃ。」
「あのね、みいなちゃん。みいなちゃんは確かに凄く可愛い。
本当に女性から見ても、すんごく本気でむかつくくらい可愛い。
でもね女性を甘く見てるとみいなちゃん、本当に痛い目みるよ。」
「それと真衣とどういう関係があるっていうん?」
「真衣ちゃんは本気でみいなちゃんのことが好き、とっても大好き。
それをしっかりとみいなちゃんが受け止めてやらんといけないよってこと。」
「でもさ!」
「はい!話はここまで!」
真衣が一階に降りてきて、すぐに顔を洗いに行って、ばしゃばしゃと顔を洗っていた。
「真衣ちゃんもみいなちゃんも早くご飯を食べないと学校に遅れるよ。」とお姉ちゃんは言った。
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僕と真衣が登校中、静かだった。
ありえんくらい静かだった。
「おっす!おはよう!みいなに真衣ちゃん!」
「おはよう!相沢!」
「あ!相沢さん、おはようございます!」
「なんかおまえら、いつもと雰囲気違ってねぇ?って!まさかおまえら!」
「なんもしとらんわ!」
「なにがあったの?それじゃ。」
「姉さんに嵌められて自分の部屋に行ったら真衣が着替えてた。」
「それで、見た?」
「見えてしまった。と言ってくれ。」
「みいな、今現在、全国の男が一斉にみいなの生活をうらやましいと思ってるぞ!」
「あのな、実際にこういう生活になってみぃ!辛いぞ、本当に辛いぞ!」
「実際にそう言う生活になってみたいわ!誰もがみいなになりたいと思ってるわ!」
「変われるもんなら変わってくれ!僕は普通の生活がしたいんじゃ。」
「みいな、おまえさんよ。その贅沢を絶対に捨てちゃぁ、ならねえぜぃ。」
「誰だよ、おまえ・・・。」
僕達は学校に入り、自分の席に着いた。
「おっす、瀬戸!」
「もうそれこの前やった。俺は水戸だ。」
「二度目は面白くない・・・っと。」
「最初のも、俺としてはどうかとは思うぞ。」
「そっか?僕としては面白かったと思ったんだけど。どう思う?相沢。」
「そういうものは意外性と言うものがほしいからな。急に、『ここで言うか!』っていうやつ。」
「相沢って良いやつだよな。使い方のレクチャをしたよ。」
「水戸も頑張れよ。」
「みいな、おまえが言われてるんだよ!お前がちゃんと聞けよ!」
「おはようございます。水戸産。」
「あ!真衣ちゃん、おはよう!やっぱり、みいなとは全然違うな。」
「水戸産。になっていたけどな・・・。」
「へぇ。真衣ちゃん、なかなかやるね。文字じゃないと判らないという隠し技で来たか。」
「ちゃんと真衣の冗談もわかってやれよ。水戸。」
「わかるかよそんなもん!どうやったらわかるんだよ!」
「あれ?っていうかさ。今日、おまえらってやけに雰囲気違ってね?」水戸が不思議がった。
「みいなと真衣ちゃんがね、昨日は、うふふふふ♪だったそうだ。」相沢が意味ありげにいう。
「マジで!マジで!みいな、ちゃんと報告しろよ。」
「なんもしとらんわ。相沢、誤解を招く発言禁止!」
「でも実際には今日の朝にやったんだろ?」と相沢が言うと、
真衣がものすごい真っ赤な顔になっていき、ひじをつきながら両手で顔を隠した。
相沢は真衣を見て言った。
「ほうほうなるほど、これはこれは。みいなちゃん、ちゃんと説明してもらわなあかんな。」
「相沢、誘導尋問禁止・・・。
一体さ、どこでそういうテクニックを覚えてくるんだよ。」
「そりゃ僕はみいなちゃんの親友だぞ?何年の付き合いだと思ってるか?」
「中学二年の4月の時からだから一年半以上・・・。」
「一年半もあれば、みいなちゃんのことをいろいろとわかってくるわけよ。って言うかちゃんと吐け!」
僕は今日の朝の出来事をおもいきり吐かされた・・・。
「はい。それでは真衣ちゃん、みいなちゃんの横に座って。」
真衣が自分の椅子を移動して僕の横にくっついて座った。
そして相沢、水戸の尋問が始まってしまった。
「真衣ちゃん、昨日の夜にベッドにちゃんと正座してそのようなこと言ったの?」
「ハイ、言いました。」
「それでみいなちゃんは?」
「するか!って言ってそのまま寝てしまいました。」
「そしてみいなちゃん、本当に寝たのかな?」水戸が僕の前で聞いた。
「そんな状況で寝れるわけねえだろ。」
「まぁそりゃ、普通はそうだよな。」水戸が納得するように言った。
「そして真衣ちゃんはどうしたのかな?」真衣の横で相沢が聞いた。
「みいなちゃんに、、、そこまで私のことが嫌いなんだと、本気で拒絶されたことが、
私には本当に辛くて辛くて、泣きそうになって寝ました。」
「それで今日の朝を迎えていったと言うわけですね。」
「はい。今日の朝を迎えました・・・。」
「それであなたはすぐに起きたのですか?」
「いえ、私はものすごい低血圧でなかなか起きることが出来ませんでした。」
「毎日、ここにいるみいなちゃんに起こしてもらっているんですね。」
「はい。その通りです。」
「今日の朝はいつもと同じように起こされましたか?」
「はい。みいなちゃんは私の上体を起こして揺さぶり、そして起きろと大声を上げました。」
「そしてあなたは起きた。」
「ぼうっとしていました、意識はあまり無く目は閉じていました。」
「そこで、みいなちゃんはどうしましたか?」
「私に、『キスするぞ。』と言いました。」
「そこでみいなちゃんとあなたはキスをしたと!」
「いえ。すごくびっくりして私は意識がはっきりしてしまいました。
でも私は本当に、みいなちゃんとキスがしたくて唇を突き出しました。」
「そして、みいなちゃんはどうしました!」
「『起きているなら早く起きろ!』と言って、私の頭に本気チョップを食らわせました。」
「つまり、あなたは暴力を振るわれたんですね!」
「異議あり!」水戸はつかさず異議を申し立てた。
「みいなちゃんはなかなか起きない真衣ちゃんをしっかり起こしたのです!」と言った。
「発言を取り消します! あなたはそこで目覚めたのですね。」
「はい、私はしっかりと目が覚めました。」
「そしてここに居るみいなちゃんはどうしたのですか?」
「一階に下りていきました。」
「あなたはそしてどうしたのですか。」
「いつものように制服に着替えようと、下着を脱ぎました。」
「下着?いきなり下着ですか?パジャマとか着ないのですか?」相沢は疑問を投げかけた。
「私はいつもナイトブラとパンツで寝ているので、何も着ていません。」
「と言うことは、みいなちゃんと真横で寝ているときも下着姿ですか?」
「はい、みいなちゃんと一緒に寝ているときも下着姿です。」
「そして着替えている時に何があったのですか?」
「ナイトブラを脱いでから、ブラをつけようとした時に急にみいなちゃんが来て・・・。」
「みいなちゃんに真衣ちゃんの裸を見られてしまったのですね・・・。」
「はい、私のすべてをみいなちゃんに見られました。
でも、私はみいなちゃんに嫌われていたり拒絶されてはいないことに本当に嬉しくって!」
「それで何があったのですか?」
「私は、みいなちゃんとキスをしました!」
おぉ!!!!!!!!!!と教室中に響く大きな声がして、クラスの人たちが一気に駆け回った。
「号外!号外!」と言って学校中を駆け回り、学校中に配置をし大声で話をする者。
拡声器を使って、「みいなちゃんがついに初体験!」と大声でしゃべる者。
放送室を乗っ取り、特別ラジオ番組まで始めていた。
「相沢、水戸・・・てめえら! って、なんでみんなも聞いてるんだよ!」
「いやぁ。これは今まで聞いた中で最高に良かった。」水戸が言うと、
「いやぁ本当ですね、水戸君。こんなに興奮して気持ちが良い日はないね。」と相沢が言った。
「真衣!お前も何をペラペラと話をしてるんだよ!」
「いやぁ。相沢君の話し方がすごくうまくって、ついつい・・・。」
「ついつい、ちゃうやろ!お前も途中から楽しんでただろ!」
「まぁまぁ。みいなちゃん落ち着いて。」
「相沢。おまえ本当にどういうつもりだ?」
「まぁ、これでお前達は全校生徒公認となったわけだ。感謝しろよ。みいな。」
ほんとうに、てめえら・・・。
「相沢君って本当にすごいね、なんか本当に尋問されてた気分だった!」と真衣はなぜか喜んでいた。
「素晴らしい事件の告白、ありがとうございました。」相沢と水戸がお辞儀をした。
ありがとうじゃねえ!!!!!!
「みいなちゃん、これで私達は学校公認になったんだね。すっごく嬉しい!」
真衣は大喜びで僕に抱き付いた。
僕は姉さんの言葉を思い浮かべた。女って本当に恐ろしい・・・。