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第四話;家族公認?!

今日もいつものように朝を迎える。

そして目を開けるといつものように僕の真横で、

寝息を立てて下着姿で寝ている真衣がいる。

大きな胸、スベスベのフワフワ肌、若くてとても可愛い女の子が目の前に寝ている。


さて、これを読んでいる男性読者に問う!

もし自分がこういう状況に今現在なっていたら、

君ならどうする! そして今の君の状態はどうなっている!


と本気で僕は聞いてみたい。

そして僕はその経験を真衣が来てから、二日目の夜も体験してるのであった。


「真衣、さっさと起きろよ」真衣を揺り動かして起こそうとする。

超絶低血圧の真衣にはこれぽっちでは絶対に起きる事はない。

「真衣、マジで起きろ!」と僕は真衣の体を起こして両肩を持っておもいっきり揺らす。

「みいなちゃん、おはよ……」と真衣が目を開けるがこれではまだ足りない。

「二度寝するな!」といって頭をチョップする。

「すっごい、みいなちゃん可愛い!」と真衣が抱きついて来て、

これで真衣の目覚めたことを確認するのである。


もう一度、男性読者に問う!

毎朝、可愛い下着姿の女子高校生から抱かれるということを想像してみなさい。

こういう状況になったら、君はどうする!


もちろん僕も例外ではない。僕も完全な男である。

しかも、高校生と言う血気盛んな年頃である。

毎朝のこのような状況になっている僕が耐えれるわけがなかろう。


「お姉ちゃん、マジでお願い、真衣をお姉ちゃんのところに連れてって!」

僕は本気でお姉ちゃんにお願いした。

「やだ」  即答……。


「あのさ。僕は男で血気盛んな高校生なわけですよ。

 そこにさ。同じ高校生の下着姿の真衣が隣で寝てて、朝には下着姿で抱き付かれるんだよ!」

「えっと、それは真衣ちゃんとやりたいけどやれなくて、可愛い女の子が横で寝てて苦しいから、

 男として辛いから、真衣ちゃんを私のところに行かせて欲しいと言ってるの?」

「えっと……。はっきり言うとそう言うことです」僕は正直に白状した。

「なら、真衣ちゃんとやっちゃえば?それなら毎日一緒に生活できるっしょ」

「お姉ちゃんは自分の部屋が狭くなるから嫌だから、そう言ってるんだよね?」

「そう、正解!」

「お姉ちゃんさ、本当にもっとまじめに考えてくれる?」

「私はいたっていつもまじめに考えてますよっと。みいなちゃん、洗顔もらうよ」

お姉ちゃんは顔を洗って歯を磨いて、さっさと行ってしまった。


僕はいつものように髪をブラシでといて寝癖をなおし、

顔を洗っていて鏡に映っている僕の顔を見ていた。

そしていつものように二階から降りてきた姉に、

僕の切実な願いを言ったのだったが無理だった。


僕は自分の顔を見ていた。

この女性顔じゃなかったら、こんな日々は過ごしていないであろう。


「みいなちゃん、ご飯をはやく食べて!」母が言って来た。

僕はご飯を食べに行った。


真衣が降りてきて、顔を洗って歯を磨きに行った。

そしてご飯を食べに来て、椅子に腰掛けた。

「いっただきまーす」と言って朝ごはんを食べていた。


お姉ちゃんがいきなり言った。

「みいなちゃんがね、毎日、真衣ちゃんの寝てる姿に興奮してやりたいのを我慢してるってさ」

僕は飲んでいたお茶を吹いた。アニメか!と本気で言いたくなる位に吹いた。

「お姉ちゃん!なんてこと真衣に言うんだよ!」

「え?だって本当のことなんでしょ?」

「あのさ。お姉ちゃん、マジでどういうつもり?」


「え?」と真衣が驚いていた。

「みいなちゃんなら私は普通にいいよ♪」と言ってご飯を食べ始めた。

「はい、これで問題解決っと」お姉ちゃんがそういってご飯を食べ始めた。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


「え!マジで!」相沢と水戸が僕の話にそう言った。

「お姉ちゃんも真衣も本当に何考えてんだよ」僕はそう言った。

「家族公認なら問題ないじゃん」相沢が言う。

「確かに問題ないな。やっちゃえば?」水戸が言う。

「あのさ、できるわけ無いじゃん!」

「なんで?」

「だって従妹なんだぞ」

「でも真衣ちゃんのこと嫌いじゃないんだろ?」

「嫌いじゃないよ」

「だよな?しかも凄く可愛いし真衣ちゃんはみいなのことが好き。

 あとはみいな次第ってことじゃね?」

「僕次第ってなにが?」

「だから家族公認、相手もOK、あとはなにがある?」


「みんなで何、話してるん?」と真衣がきた。

「真衣!びっくりした!」

「同じクラスなんだから、いちいちびっくりせんでいいやん」


「ねえ、真衣ちゃんはみいなのこと、どう想ってるの?」相沢が聞いた。

「みいなちゃんのこと? 大好きだよ」

「それって恋愛感情という感じで好きってこと?」

「うーんとね。全部かな」


「ハイ決定! もう問題なし! みいな頑張れ!」

「頑張れってどういう意味だよ!」

「だからさ。もうお前次第だって言ってるんだよ」


相沢は僕の首に腕を巻きつけて自分の方に寄せて、僕にささやいた。

「ちゃんと買っとけよ。数ヵ月後にお悩み相談はごめんだからな」


親友へのお悩み相談もこれにて終了……。


午前中の授業も無事に終了して、お昼休みになった。

真衣と一緒に、(相沢、水戸同伴)購買に来た。

初めて見る購買に真衣がいろいろと目移りしていた。

「うわ!美味しそうなパンだ!」というと,購買のおばちゃんが笑顔で美味しいよ。って言った。

「おにぎりも沢山種類がある! こっちにお菓子売ってるよ」とはしゃいでいた。


「真衣ちゃんって本当に可愛いよな」水戸が言う。

「旦那の方はその魅力に気が付いてない様子だけどな」相沢が言った。

「だれが旦那だ」

「おまえしかおらんだろ?みいな」

「みいな、おまえって本当にアホだろ?」

さんざんな言われようだ。


僕はおにぎりを買った。

「真衣。もう何食べるのか決めたんか?」

「何にするか迷ってる」

「明日もあさっても学校があったら毎日来るんだからさっさと決めちゃえよ」

「じゃあ、おばちゃん、パンでこれとこれ頂戴!」

僕たちは教室に戻っていった。

でもなんか視線が痛い。

購買を見ても、廊下を歩いても凄い視線が痛い。


「相沢、なんか凄く注目されてねえか?」

「そりゃさ、みいなに彼女が出来たら注目されるだろ」

「真衣は従妹だ。彼女じゃねえよ」

「でもさ。周りはそれを納得できていると思うか?」

「納得するしないもないだろ」

「みいな、おまえには強烈なファンがいること忘れてないか?」

「ファンってそれ中学の時じゃねえかよ」

「中学のやつはここにも来てる。

 それにお前は毎日のように、ファンレターやラブレターを貰っている」

「全部、男からだけどな」

「今日は何通来てた?」

「今日は5通、下駄箱と机の中」

「そのファンたちが真衣ちゃんをみてどう思うのかな?」

「相沢、真衣は関係ねえだろ」

「そう思ってる人が学校に何人いると思う?」

「しらん」

「これは第二次みいな事件が起きるかな」


食事も終わってお昼休みも終わり、

午後の授業を受けるのだがなぜか相沢の言うことが気になっていた。

机に手を入れると机の中にいつの間にか手紙が入っていた。

「いつの間に入ってたんだよ。どうせ男からだろ」とおもって手紙を見回した。

名前が書いてない?しかも封があいている。

気になって中を見ると女性の文字で書かれている手紙だった。


『真衣さんをしっかりみてて。危険が迫ってる。』


ぼくはクラスを見渡したが、なにも変わった感じはしなかった。

「みいな。みいな」と僕は声の方向にいる相沢を見た。

「どうした?」を相沢が言ってきたので手紙を渡した。

相沢がそれを読んで考えていた。

「どうするつもりだ?」と言ってきた。

僕はわからない。と言う風に首を横に振って首をさらにかしげた。


午後の授業が終わって放課後、帰ろうと思ったが真衣がいない。

「相沢、真衣は?」

「真衣ちゃんなら、ここに……。あれ?」

真衣の机を見たが、そこには真衣がいなかった。

僕は相沢と顔を合わせた。


相沢はすぐに教室から飛び出していった。

僕はクラスの女の子に聞いた。

「ねえ 真衣は何処に行ったか知らない?」

「違うクラスの知らない人が来て、『担任が職員室に来い。って呼んでた。』って言って、

 さっき出て行ったよ。職員室に行ってるんじゃない?」と答えた。

僕は急いで職員室に行き、担任に会って聞いてみた。

「西尾真衣さんですか? 呼んでいませんよ」と言われた。

僕は真衣を探した。

探ている途中で出会った生徒にも聞いたりした。

でも見つからなかった。


廊下で会った生徒が真衣を見た。と言った。

「中庭のほうに誰かと歩いて行ったよ」

僕は急いで中庭に向かっていった。


女子生徒5人と男子生徒5人がいた。そしてその先に真衣を見つけた。

僕はすぐに駆けつけて、真衣を強く抱きしめた。

相手のほうを向いて僕は言った。

「真衣を呼び出してどうするつもりだ」


相手はそのまま黙っていた。


「真衣は俺の大切な従妹だ。真衣にちょっとでも手を出したら俺が許さねえ!」

僕は相手を睨み付けてやった。

相手は「ごめんなさい!」と言って逃げていった。

僕は真衣を強く抱きしめながら、「真衣、大丈夫だったか?」と言った。


「みいなちゃん、大丈夫だったか?って何がどうしたの?」と真衣が言った。

「だから何も怪我が無いか?何もされてないか?」

僕は真衣の顔を見て言った。


「何もされてないし、怪我もしてないよ?」

真衣は普通に答えた。


あれ?なに?この空気の違いは。

「今の人たちに脅されていたんじゃないの?」

「誰が?」

「だから真衣が」

「さっきの人たち、みいなちゃんファンクラブの人たちだって、

 それでみいなちゃんのこと良く教えて欲しいって言われたの」

「えっと、脅されたり何かされたりは?」

「私が一緒に暮らしてるから、みいなちゃんのこといろいろと教えてって言われてただけだよ」


「みいなはね。真衣ちゃんが危ない目に合っていないかって、

 心配で心配で真衣ちゃんを助けに来たんだよ、ね?みいなちゃん」

相沢が歩いてきながら言った。

「助けるって?なんで?」

「この手紙が、みいなの机に入ってたんだよね」

相沢は真衣に手紙を渡した。

「相沢、なんでその手紙持ってんだよ!」


「それで数人に囲まれてた真衣ちゃんを見て、真衣ちゃんを助けに来たというわけ」

「みいなちゃんが私のために?うれしい!」と言って抱きついた。

「こら抱きつくなって、ちょっと真衣。苦しい!」

「でもまぁ。何事も無くてよかったじゃん。みいな、真衣ちゃん。それじゃ仲良くな」

といって相沢が去って行った。


家に帰ってから、真衣は今日の出来事を凄く嬉しそうに家族に話していた。

「みいなちゃんがね。真衣ちゃんを助けにって、みいなちゃんやるじゃん」お姉ちゃんが言う。

「良かったわね。真衣ちゃん」母が言う。

「へぇ。みいなちゃんが真衣ちゃんを助けにねぇ」初登場の父親が言う。


「みいなちゃん、あんたさ、なんだかんだ言って真衣ちゃんのこと好きなんじゃん」

「嫌いだなんて言って無いじゃん」

「お母さんあのさ、今日の朝さ。みいなちゃんがさ、

 真衣ちゃんを私の部屋に移動させてって言って来たんだよ」

「え!お姉さんにそんな事を言ってたの?」と真衣が驚いていた。

「なんでみいなちゃんは、そんなこと言ったの?」母が僕に聞いた。


「みいなちゃんがね、毎日、真衣ちゃんの寝てる姿に興奮してやりたいのを我慢してるってさ」

姉の一言で全員、一瞬止まる。


「まぁ!これはお赤飯を用意しなくちゃ!」と母、

「みんなちゃんがこんなに成長していたなんて!お母さんお酒ちょうだい」と父

「それでもう一回聞くけど、真衣ちゃんの答えは?」と姉。


「みいなちゃん、本当に大好きだよ!」と真衣。


「はい、これで真衣ちゃんはみいなちゃんの部屋で確実に決まり。おめでとう」


「おめでとう。ちゃうわ!」



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