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第十六話;勢力分布!

1;生徒会主催のみいなファンクラブ。

僕を生徒会に入れるように働きかけてすべての案を成立させようと企む勢力。


2;教師風紀委員連合ファンクラブ。

僕を指導していき、学校内の規範とさせ風紀を正そうとする勢力。


3;相沢がいる生徒運動部連合ファンクラブ。

すべての勢力から僕を守っていく勢力。


僕達、生徒運動部連合は他の勢力を知ろうと調査を始めていた。

「相沢、今まで知っている範囲でいいけどさ。どういう勢力分布だったんだ?」

「生徒会が4:教師連合1:生徒連合5という感じだったかな。」

「生徒会が何でそんなに多いんだよ。」

「生徒会は文化部を取り込んでいるからだ。」

「文化部と生徒会が何でつるむんだ?」

「文化部の部費配当を多くするという条件で生徒会に入っている。」

「生徒会から離れたら部費が減るということか。」

「そういうこと。」

「そこにみいなが入ったらさらに部費は多くなる。」

「それは到底ファンクラブとは呼べないな。」

「みいなを利用して会員数の拡大をしてると言ってもいいな。」

「それで相沢、僕達の会員数は本当に半分もいるのか?」

「俺達は元みいなと元彼を守る会のメンバーが主体となっていた。

 そこで本当に問題が起きた場合は運動部の力が必要だということになり、

 運動部を中心にクラブを広げていったんだ。運動部は俺達の会員と思っていいだろう。」

「寝返る部活は無いと?」

「俺らはみいなを守っていくことが前提のクラブだ。

 守りたくないと思う人のほうが少ないと思うが?」

「それなら文化部のように部費を増やしてやると言われたらどう出る?」

「そこはみいなを取るか、部活を取るかの選択になるだろうな。」

「相沢、そこはしっかりとしておきたいな。

 助けてもらったと思ったら罠だったと言うのはいやだ。」

「そこはしっかりと他の連中にも言って調べておいてもらおう。」

「教師風紀委員連合のことだけど、うちのクラスにも風紀委員がいたよな?誰だっけ?」

「そこは心配ない。うちのクラスの風紀委員は溝口と西川だ。」

「それなら図書委員や美化委員等には生徒会に密着してる連中もいるんじゃないか?」

「それも考えてるが生徒会と繋がるメリットが無い。」

「でも教師連合には繋がる可能性はあるだろ?」

「クラスにみいなが居るのにか?基本的にはみいな大好きが集まっているんだぞ?」

「なんかこう話していると疑いたくなってしまうな。」

「みいな、どうするつもりだ?」

「もっと単純にわかる方法を取りたい。」


午前中の授業も終わり僕は教壇に向かった。

「みんな聞いて欲しいんだけど、

 この学校に僕のファンクラブが3つあることは知ってると思うんだけど、

 本当に僕のことが好きでファンクラブをやっているのかということを聞いてみたいです。

 みんな何処のファンクラブに入っているの?」

「みいなちゃんは何処のファンクラブが良いと思うの?」クラスの1人が僕に聞いた。

「僕は中学から守られてきている相沢が所属するファンクラブを応援しているよ。

 他のクラブは僕を利用して会員数を増やしてる。それはファンクラブと言わないように思う。

 僕のことが好きなら僕を利用しようとはしないから。

 僕を無理やりに生徒会に入れようと企んだり、

 僕を模範にしてみんなを動かそうと言うクラブには絶対に行かない。」

僕はクラスのみんなにそう訴えた。


「みんなも知っている通り僕には真衣と言う彼女がいる。

 その彼女にも、もしものことがあったら僕は絶対に許さない。

 そういう計画を企てているファンクラブも、僕はファンだと思わない。

 僕はそう言うクラブは完全に敵対行動をしているものとみなす!

 僕が好きなら僕を傷つけたり、僕の好きな人を傷つけると言うのは論外だからだ。

 もしそう言うクラブに所属しているのならここではっきりさせておきたい。

 僕の敵はこの学校に何人いるのかだ!」


「このクラスにはみいなちゃんを絶対に傷つけるようなやつは1人もいないよ。

 みんなみいなちゃんのことが大好きなんだから。」


「それなら僕の愛する真衣の事も助けて欲しい。この僕からみんなにお願いしたい。

 真衣を絶対に危害を加えないと約束して欲しい。僕からの心からの願いです。」


クラス中に拍手が起きて、次第に教室中に大きな拍手が響いていった。


「みんな、賛同してくれてありがとう。みんなにもう一つお願いがあるんですけど、

 この僕の言葉を一字一句間違えないように全校生徒に広めていって欲しいと思います。」


「みいなのやつ本気でやりやがったな。」相沢が困った顔で言った。

確かにこれで勢力図は一気に変わる。

会員数が一気に増加すればそれだけ生徒会連合や教師連合にダメージを与えることになるだろう。

しかしそこには本当にみいなを守ると言う意思の強い人がどれだけ居るか。

本当に真衣ちゃんを守ると言う人が本当に増えて言ったのかはわからなくなる。

みいなの言葉に賛同したということがわかったと言うことだけだ。


「困ったことになったなこりゃ・・・。」

「相沢君、これで本当によかったん?」「本当に大丈夫なのかな?」

「溝口、西川。栗原と波多野にこのことを伝えていってくれ。」

「わかった相沢君。」「賽は投げられたという感じやね。すぐに報告して来るよ。」

「水戸は生徒会と村木の動きをしっかりと見ててくれ。」

「了解したよ、相沢。ついに始まった感があるからしっかり監視する。」

「俺はっと、みいなの監視強化ってところだな。」



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