第十二話;家族団欒!
西尾みいなです。
今日は朝からいろいろとありました。
学校では朝から真衣との愛の告白
そしてみいなファンクラブの存在。
家に帰れば母に呼ばれ血で染まった僕のシーツと、使用済みのゴムちゃん。
そして家族会議が始まれば、順子おばさんと恵子おばさんが登場。
僕と真衣の本心や覚悟を伝え、おばさん達にも理解されたと思いきや
母に諭吉さんが流れていくと言う始末。
お姉ちゃんの一言でやっと解放された僕と真衣。
これでもう今日はおなかいっぱいです。
え?まだまだこれからだって?
かんべんしてくださいよ・・・・・・。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
姉の一言で僕と真衣は解放され、無事に自分達の部屋に着きました。
「まさか、おばちゃんたちまで呼んでるとは思わんかった。」
「でもさ。これでお互いの養親にも納得してもらえたやん。」
「それもそうだけどね。」
僕は学校の制服を脱いでハンガーにかけた。
「これで私たちは本当にお互いの家族公認になったね。」
「うん、なんかトントンって凄い速さで進んで行ったようでちょっと怖いくらいだね。」
と言って僕は真衣をみた。
真衣は服を全部脱ぎ終って僕のほうを向いていた。
「夜は暗かったけど私ってどう?」
真っ赤な顔をした真衣が言った。
「凄く可愛いよ。僕の真衣。」と言って真衣を僕のほうへ引き寄せて抱きしめた。
「なんか、したくなっちゃったんだけど・・・。すぐに出来る?」
「え?今から?」
「うん・・・。我慢できなくてもうだめかも。」
僕は急いでゴムちゃんをつけて真衣の身体を抱いた。
「真衣、声に気をつけて。下に家族だけでなくっておばちゃんたちも居るんだから。」
「うん。でも声は、でちゃうもん。」
その声に僕はとても興奮してしまって、僕はちょっと強く真衣を抱いた。
「みいなちゃん、夜より激しくって凄かった・・・。」
「真衣もぜんぜん違っていてなんか凄く燃えた気がする・・・。」
「もう、みいなちゃんのエッチ。」
「あ!それはお互い様。」
僕たちはすぐに着替えて一階に降りた。
「みいな!真衣!」
順子叔母さんがすごい声で名前を呼んだ。
「はい!」「はい!」
僕と真衣は同時に言うと、
「二階に行ってから着替えてくるまでに、こんなに時間がかかるのか?」
「すいません、順子叔母さん。」
「いいのよ。お互いに愛し合っているんだから部屋でやってきてもね。」
と母が言うと見る見るうちに真衣の顔が赤くなった。
「はい!私の勝ち!」と母が手をだすと、
「ちっ!」と言いながら、順子おばさんも恵子おばさんも諭吉さんを出した。
「今度はなんの賭けをしたんだ?」
「二人が部屋に入ってからやってくるか、やってこないか。」
「あのな!」
「いいのいいの、みいなちゃんも真衣ちゃんも愛し合っているわけだし、若いんだから。」
「この調子なら高校生活中に真衣ちゃんに子供が出来る、と言うほうにしとけばよかったかなぁ。」
「恵子おばさん。そこはちゃんとしっかりとしていきます!」
「ちゃんとそうしてね。そうでないと私の一人負けになっちゃうの・・・。」
「ちょい待ち!一人負けってことはお母さんと順子おばさんは?」
「高校の間に絶対に子供が出来るほうに賭けた。」
「おまえら・・・・・・・。」
「今度は4択だから掛け率が高いのよ。」
「4択ってどういう意味?」
「みいなちゃんと真衣ちゃんが高校生活中に子供が出来る、というのと出来ない。」
「うんその2択は聞いた。あとの二つは?」
「みいなちゃんはすごっく可愛いから彼氏が出来て真衣と別れる。というのと、
真衣が他の男の子供を作る。」
「あんな!僕は本気で真衣のことが好きじゃ!絶対に別れん!」
真衣が僕のほうをみて「本当に大丈夫?」と言ってきた。
「当たり前だ!真衣もそう言う顔をするな。」
「でも本当にみいなちゃんってモテるからなぁ。」
「みいなちゃんってそんなにモテるの?」とお姉ちゃんが聞いてきた。
「うん。今日もっていうか毎日のようにラブレターとファンレターが来てて、
それも男性からも女性からも来てるんだよ。」
「まったくうれしくないじゃん。あんなのをもらってもさ。」
「そしてファンクラブが3つも学校に存在してるじゃん。」
「一つは僕を助けるクラブで、もう一つは危害を加えそうなクラブ、もう一つは正体不明のクラブじゃん。」
「その助けるクラブにさ。西川さんや溝口さん、栗原さんに波多野さんもいるじゃん。あと相沢君も。」
「なぜそこで相沢がでてくるんじゃ!」
「でも中学二年生のときからみいなちゃんを守ってきたんでしょ?」
「これは掛け率を変えて、もう一回やらんといかんわ!!!」
「おばちゃん達は、もうだまっとれ!!!」
「相沢?相沢誠人か?」
「お姉ちゃん、相沢を知ってるの?」
「知ってるも何もさ、お母さん、相沢誠人って知ってるよね?」
「相沢誠人君、よく知ってるわよ。」
「何で知ってるの?」
「小さい時からここへ泊まりに来てたから。」
「なんで相沢がここに泊まりに来てたの?」
「なんでだっけ?忘れたわ。」
「たしか家の都合とかじゃなかったっけ?」
「お父さん知ってる?相沢誠人って子。」
「は?」
「は?じゃないよ。寝てたんか?」
「相沢誠人ってお父さん知らんか?って聞いてるの。」
「相沢君のことなら順子のほうがよく知ってるぞ。」
「順子叔母さん!賭けのほうはもういいからちょっと聞いて。」
「なんや? いまええとこなのに。」
「相沢誠人って知ってる?」
「相沢誠人?私の子だけど?」
「はぁ???どういうこと?」
「私が産んだ子で離婚の時に父親んとこ行った子や。」
「それって従兄ってこと?」
「一応、そう言うことになるんとちゃう?」
「もうそろそろご飯にしましょう。」と母。
「いやいやいや。相沢が従兄って聞いて、ご飯ですよ。わーい。ってならんて。」
「あの子はちゃんとみいなを守っとるか?」
「うん、順子叔母さん、すごく助けられてるよ。」
「ならええ。みいなも真衣のことちゃんと守ってあげるんやで。わかったか!」
「絶対に真衣を守って見せるよ。順子姉さん。」
「誠人のほうは私からちゃんと言っとく。みいなちゃんと真衣ちゃんのことよろしゅうってな。」
「もしかしてっていうことで聞くけど。」
「なに?」全員が揃って僕のほうを向いた。
「水戸信也って言う人は知ってる?」
全員が考えて一言
「知らん!」
そこまではなかった、よかった。
「早くみんなでご飯食べようよ。おなかすいた。」真衣がいうと、
「それじゃみんなでご飯食べようね。真衣ちゃん。みいなちゃんも早く席に座って。」
本当に久しぶりに出会った順子おばさんに恵子おばさん。
楽しい一家団欒の食事をしました。
「ご飯食べたら真衣とみいなはさっさとお風呂入って来い。」
「は?なんで二人一緒なんだよ。」
「もうそんな年だからとかちゃうぞ。いつまででも仲良くせんといかんやろ?」
「了解!順子叔母さん。でも僕と真衣はそんなことをしなくても、もう愛し合ってるから。」
「下らんこと抜かしてると落とし穴に落ちて抜けんくなるぞ。」
「恵子お母さん、大丈夫だからありがとうね。」
ちょっと変わった西尾家の人たち。
でもなんかとても暖かな感じがしていました。