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アマタの錬均術師  作者: 桜雪風月
6/10

汚物は消毒だー


 やってきましたスライムダンジョン。カエデから報酬に魔石とお金をもらいました。お金はグリモアニの魔力にはできないみたいだ。まぁ、もしも吸収されたら世界からは少量でも鉱物資源がなくなることになるからね。やっぱり、魔石の確保は私には大事らしい。


 ちなみにグリモアのレベルアップには1000の魔力が必要だった。新しいアイテムを召喚したかったからである。運がいいか悪いかはわからないが、新しいページは500×(項目数-1)ということになるみたいだ。最初の項目はノーカンということかサービスまたは、初期装備ってことかな。


 そう私の新しい商品項目は冠婚葬祭である。そして召喚したアイテムは『チャッカクンー着火君ー』である。そして、文房具の項目から『エアダスダー ー空気だすだ~ー』も召喚した。


 スライムが魔法で倒せるという事は属性魔法が有効ということだろう。それなら『たいまつ』でも有効だろうが押し付ければ火は消えてしまうだろう。ならば、『ぷち火炎放射器』ならばいけるのではないかというのが私の考えである。これに、グリモアの魔力を使い切ってしまった。成功しなくては、たいへん困ってしまう。


 さっそくスライム発見。ダンジョンって真っ暗だと難易度めっちゃ高いけど。不思議と薄暗いが明かりが存在していた。う~ん、ファンタジーですな。


 スライムは薄いグレーの色をしていた。もっとカラフルなのを想像していた私はゲームに汚染されているのだろう。


 「くらえぷち火炎放射。汚物は消毒だー。」


 痛い発言をしながら、ぷち火炎放射をぶっぱなす。よい子は絶対にまねしちゃだめよ。うん、効果はまぁまぁだ。バツグンだといえたらよかったが、十分に効果ありである。スライムには悪いが生きたいくためにはしょうがない。


 スライムが焼き払われた後には魔石が落ちていた。さっそくグリモアに入れてみると50増えていた。火元はまだまだいけるがガスがどれくらいもつだろうか。初戦闘のときは上手く扱えずに3体しか倒せなかった。無駄が多かったのだろう。慣れていくうちに1本で5体のスライムを倒せるようになっていた。


 これでは害虫駆除ではなく、スライム駆除業者である。しかし、地道にいかなくてはいけないよねなにごとも。魔石も集まるし、自分のレベルも上がっていると思う、たぶん間違いなくそんな気がする。


 この世界に私の魔法はどんな影響を及ぼすかわからない。紙やガラスなどを流通させまくれば、いずれ目をつけられ嫌な思いをするかもしれないので、流す商品は考えなくてはいけない。


 だから、チャッカーマンとエアダスダーの処理はどうしよう。使用済みのチャッカーマンはスライムに溶かしてもらい、エアダスダーは金属なのでカエデに何かに利用してもらうのが賢いだろう。


 店に戻ってきて、カエデにエアダスダーの残骸を渡したら、ものすごく喜んでくれた。新しい金属というのは鍛冶屋にとっておもちゃみたいなものだろう。この魔法では合金を簡単にだせてしまうのがいい。それも使用目的にそって生まれているだろう物だから、その分野の性能は高い。


 しばらくは、自分のレベル上げをしたいことを伝え、いずれアイテムの召喚数を増やせたらそれを加工して売ってもらいたい。そして、自分も鍛冶を習いたいと伝え許可をとった。いずれは、お金を稼いで魔法学園に入学して、魔法をしっかりと習いたい。



 そして夕食をご馳走になって眠る。朝になったら朝食を食べて、依頼のあった残りの刃を全て出してポキポキとってダンジョンへと向かう。


 さぁ、今日も張り切ってスライム駆除が始まります。私にブラックスミスというか武器商人みたいな経験があればよかったが、そういった趣味は知識しかもちあわせていなかった。まぁ、工作や創造するのは好きだからいいんだけどね。これも錬金術といってもいいのだろうか。100均の錬金術師、まさに錬均術士か笑える。


 とりあえず、飽きるか頭打ちになるまでは、ここでがんばろう。もし飽きたりしたら、新しいことをはじめよう。魔法を身につけるもよし、武器を作るのもよし、グリモアのレベルをあげれば、やれることは多い。自分のレベルをあげれば、それだけでもやれることは多いのだから。

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